こんにちは。きんかぶるーむです。
2023年9月のIPO案件でサーモン養殖・水産物販売関連会社が、9/27(水)に東証グロース市場に上場します。
【企業名】オカムラ食品工業(証券コード:2938)
オカムラ食品工業の公開価格は1680円です。
初値は9/27に2564円で公開価格の52.6%増加になりました。
大株主のロックアップが90日で設定されているので、上場後しばらくは需給が締まっていそうです。
2023年9月は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。
☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。
コロナ禍を経て、飲食店の水産物需要も回復してきた頃ですので、オカムラ食品工業にとっては追い風の状況と推測されます。
早速どのような企業なのか調査し、オカムラ食品工業の特徴を確認していきます。
総合評価
総合評価:4.33/5点
- 成長性:4点
- 売上高はきれいな右肩上がり
- 独自事業性:5点
- サーモン養殖で海外展開も見据えており、独自性高い
- 初値期待値:4点
- 公募価格+52.6%
*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。
オカムラ食品工業の会社概要
会社沿革
1971年8月 | 水産加工品製造販売を目的として青森県青森市に当社を設立 |
1988年5月 | 当社製品の西日本への販売拡大を目的として、九州オカムラ食品工業株式会社を設立 |
2003年2月 | ベトナムの業務委託先加工場との輸出入窓口として、東京都中央区にオカムラトレーディング株式会社を設立。その後はベトナムで加工された寿司ネタを主力とする水産加工品の販売会社として成長 |
2005年2月 | 持続可能なサーモン養殖ビジネスのノウハウを得ることを目的として、デンマークのMusholm A/Sを買収 |
2014年5月 | 北米における日本食マーケット拡大に伴い、高品質の日本食材を提供することを目的として、アメリカ合衆国カリフォルニア州にOkamura USA Inc.を設立 |
2014年7月 | ベトナムで拡大していた日本食マーケットに高品質の日本食材を提供することを目的として、ベトナムの業務委託先加工場との合資にてNakayama Foodsを設立。またNakayama Foodsに日本食材を輸出することを目的とし、東京都中央区に株式会社オカムラを設立 |
2015年11月 | アジア圏での日本食ブーム拡大を背景に、アジア圏における日本食材卸売会社としてOkamura Trading Singapore Pte., Ltd.を設立 |
2017年6月 | Musholm A/Sのノウハウを用い、日本産の養殖サーモンを大規模に養殖することを目的として、青森県西津軽郡深浦町に日本サーモンファーム株式会社を設立 |
2017年9月 | 海外加工拠点のベトナム一極集中を解消する目的で、ミャンマーのティラワ経済特区内にOkamura Trading Myanmar Co., Ltd.を設立 |
2018年8月 | Okamura USA Inc. を清算 |
2020年2月 | ベトナムの業務委託先加工場の生産管理や品質管理を行う目的でOkamura Trading Vietnam Co., Ltd.を設立 |
2021年10月 | 台湾での卸売事業拡大の一環として、Okamura Trading Taiwan Co., Ltd.を設立 |
2023年5月 | タイでの卸売事業拡大の一環として、Okamura Trading (Thailand) Co., Ltd.を設立 |
水産加工業を中心に事業展開し、M&Aでサーモン養殖も追加しながら拡大してきたようです。
日本のみならず、ヨーロッパ、アメリカ、アジア圏での事業拡大を積極的に進めている様子が見て取れますね。
オカムラ食品工業の事業内容
「海の恵みを絶やすことなく世界中の人々に届け続ける。」ことをMissionとし、養殖事業、国内加工事業、海外加工事業、海外卸売事業の4つの事業を柱としてビジネスを
展開しています。
サーモンを中心とした川上から川下までの垂直統合型のビジネスモデルで、グローバルに事業を展開し、自己資本利益率や売上高営業利益率などの指標において上場会社平均を上回る実績を達成しているようです。
は主に以下の4つの事業で成り立っています。
- 養殖事業
- 生食用のサーモントラウトを養殖し、国内外に向け販売する事業
- 国内加工事業
- 国内加工事業及び後述の海外加工事業は、魚卵・成魚を原料として顧客の要望にそって加工し、販売を行う事業
- 海外加工事業
- 海外の加工拠点において水産加工品を製造する事業
- 海外卸売事業
- シンガポール、マレーシア、台湾及びタイ拠点から、現地の日系スーパーマーケットや日本食レストランに、日本から輸入した日本食材を販売
オカムラ食品工業の業績推移
売上高・営業利益は増加傾向にあります。
海外展開もうまく進んでいる状況のようですね。
世界的にみると、一人当たりの食用魚介類の消費量は過去50年で約2倍に増加し、近年でもそのペースは衰えていません。
特に元来魚食習慣のあるアジアやオセアニア地域では、生活水準の向上に伴って顕著な増加を示していることがわかります。今後の需要拡大余地も大きくありそうです。
またIPOでの調達資金の使途としては、国内養殖における水揚げ量増に対応するための養殖設備の増強、設備資金に充当される予定です。
まとめ
今回はIPO銘柄オカムラ食品工業について調査してみました。
- 水産物加工、サーモン養殖業で事業展開
- ターゲットにアジア拠点を見据える
- 成長のカギは
目新しさの面から人気化するのではないかと感じています。
上場後の値動きに注目です。
☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。
☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。
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