こんにちは。きんかぶるーむです。
2023年9月のIPO案件で、コーポレートブランディング関連会社が、9/21(木)に東証グロース市場に上場します。
【企業名】揚羽(Ageha)(証券コード:9330)
初値は1490円でした。公開価格を90円(6.4%)上回る結果になりました。
公開価格は1400円です。
大株主のロックアップは180日間で設定されており、売り圧力は限定的です。
2023年9月は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。
☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。
早速どのような企業なのか調査し、揚羽の特徴を確認していきます。
揚羽 総合評価
総合評価:2.00/5点
- 成長性:1点
- 売上伸び悩み。見通し悪い。
- 独自事業性:3点
- コーポレートブランディング事業はあまりないが、特色なし。
- 初値期待値:2点
- 公募価格+6.4%
*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。
揚羽の会社概要
会社沿革
年月 | 概要 |
2001年8月 | 映像制作プロダクションとして、東京都中央区銀座に有限会社揚羽プロダクションとして創業ブランディング事業開始 |
2002年8月 | 株式会社揚羽プロダクションに改組 |
2008年4月 | 株式会社揚羽に社名変更 |
2017年9月 | 企業に対する学生のブランドイメージを調査する採用ブランド力調査(BiZMiLブランドサーベイ)スタート |
2019年5月 | 2019日本BtoB広告賞(企業カタログ<会社案内、営業案内>の部)金賞受賞 |
2021年6月 | 採用プロセスごとの測定・分析を可能にした「ビズミル サーベイ」をリリース |
2023年5月 | 2023日本BtoB広告賞(ウェブサイト<企業PR>の部)銀賞、銅賞受賞 |
2001年からブランディング事業を開始し、企業向けに広告やウェブサイトデザインなどを作成して事業拡大してきたようです。
昨今は自社内で完結する場合もあると思いますので、今後の伸び代としては疑問符がつきます。
揚羽の事業内容
「一社でも多くの企業のブランディングに伴走し、日本のビジネスシーンを熱く楽しくする!」というミッションを掲げ、ブランディング事業を展開しています。
取引企業は、大手企業群800社以上に上るようです。
ブランディング事業は、「HR(人的資源による価値創造)」に一貫した、
ブランドコミュニケーションに必要なサービスを提供してします。
領域は主に以下の2つのに分かれています。
- リクルーティング支援領域
- コーポレート支援領域
具体的な内容としては以下が挙げられます。
- 戦略策定(パーパス、ビジョン、スローガンなど)
- クリエイティブツール制作(コミュニケーションサイト、映像、ビジョンブックなど)
- 研修、イベントwebマーケティングなど
ESGが重視されるようになり、大々的に発表される会社のスローガンやビジョンは重視される風潮にありますが、
作ったものを早期に変更することは考えにくいため、なかなか伸びにくい分野なのではないでしょうか。
揚羽の業績推移
揚羽の直近5期の売上、経常利益は以下の通りです。
売上高はほぼ横ばいの推移であり、伸び悩んでいる現状のようです。
グロース市場への上場であれば高い成長性が期待されるので、売上の伸びが無ければ上場後の人気化は難しい可能性が高いですね。
またIPOでの調達資金の使途としては、設備投資資金、運転資金、借入金の返済に充当されるとのことです。
新規事業への拡大用途があればより良い評価になったかと思います。
まとめ
今回はIPO銘柄揚羽について調査してみました。
- ブランディング事業で拡大
- ブランディングは800社以上の企業で実績あり
- 売上鈍化が厳しい評価になりそう
事前情報からは初値上昇期待薄となっています。
上場後の値動きに注目です。
☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。
☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。
それではまた。
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