NVIDIAパートナー ジーデップアドバンスの将来性や業績推移は?

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NVIDIAパートナー IPO ジーデップアドバンス (GDEP)5885の将来性や業績推移は? IPO分析

こんにちは、きんかぶるーむです。

2023年6月のIPO案件で、AI・システム開発支援関連会社が6/30に東証スタンダード市場に上場しました。

【企業名】株式会社ジーデップ・アドバンス、GDEP ADVANCE,Inc.(証券コード:5885)

初値10680円(公開価格+136.8%)、公開価格4510円。

期間(180日)でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。

大株主も継続保有の意向が強く、大きな売りは出てきにくい状況と考えられます。

☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。

2007年11月からGPUやGPGPU製品の取扱いを開始し、2008年にはNVIDIA Corporationのパートナー認定を受けている企業であるようです。

2023年はLaboro.AIAVILENなどAI関連の企業は多数上場しています。

早速どのような企業なのか調査し、ジーデップ・アドバンスの特徴を確認していきます。

この記事でわかること
  • ジーデップ・アドバンスの会社沿革と事業内容
  • ジーデップ・アドバンスの業績とIPO資金用途
  • ジーデップ・アドバンスの将来性
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総合評価

総合評価:4.0/5点

  • 成長性:3点
    • 直近は鈍化気味。生成AI需要次第
  • 独自事業性:4点
    • 半導体大手のパートナー認定実績あり
  • 初値期待値:5点
    • 公募価格+136.8%

*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。

ジーデップ・アドバンスの会社概要

前身にあたるトーワ電機の沿革

年月概要
1978年12月仙台市河原町で設立
1993年10月情報通信機器の取扱いを開始
2006年1月Intel Corporationから「インテル®パートナープログラムメンバー」に認定
2007年11月GPGPU製品である「Tesla」の販売を開始
2008年2月NVIDIA社からTesla Preferred Partnerに認定
2015年4月深層学習(ディープラーニング)研究者向け専用ワークステーション「Deeplearning Box®」を発売開始
2016年1月株式会社GDEPアドバンスを設立
2017年10月Intel社から「APAC HPC&DATA Center Specialist」に認定
2020年4月㈱GDEPアドバンスに情報通信関連の全ての事業を分割
*有価証券報告書より抜粋して作成

前身となる会社は1978年に創業され、歴史が古い企業のようですね。

インテルやNVIDIA、その他AI活用によるディープラーニング用のワークステーション提供など、情報通信の環境整備によって、事業拡大してきたようです。

ジーデップアドバンス(GDEPアドバンス)の沿革

年月概要
2015年8月LLPがNVIDIA社からNPN「Accelerated Computing」の認定
2016年1月東京都文京区湯島において㈱GDEPアドバンスを設立
2016年4月LLPがNVIDIA社からNPN「Solution Provider, Compute DGX」の認定
2017年6月LLPがNVIDIA社から「DGX-1™BEST Reseller Award」を受賞
2017年7月DeepLearningBOX®のレンタルサービスを開始
2018年3月LLPがNVIDIA社「DGX-2™」セールスパートナーAdvanced Technology Partner に認定
2018年7月日本GPUコンピューティング有限責任事業組合(LLP)へ出資
2018年8月Windows版 DeepLearningBOX®の発売
2018年9月オランダBrightComputing,Inc.と代理店契約を締結
2018年10月GPUソフトウエアバイナリコレクション「GDEP G-Works」を提供開始
2019年6月AIアプライアンスサーバーDGX-2を利用したクラウドサービスを提供開始
2019年10月NVIDIA®DGX SuperPOD™の取扱いを開始
2019年11月NVIDIA社からNPN「Solution Provider Partner, Visualization」に認定
2019年11月中国Inspur Group Co.,Ltd.と代理店契約を締結
2020年3月米国XILINX,Inc.とVARパートナー契約を締結
2020年4月親会社トーワ電機㈱から吸収分割により情報通信事業を承継
2020年4月商号を「株式会社ジーデップ・アドバンス」に変更
2020年10月AMD社から「AMD Technology Provider」に認定
2021年1月インテル社から「インテル®テクノロジー・プロバイダー」に認定
2021年2月NVIDIA社からNPN「Cloud Service Provider, Compute DGX」に認定
2021年4月米国Super Micro Computer, Inc.と代理店契約を締結
2021年6月NVIDIA Omniverse™アシストセンター「G.E.T.」を設置
2022年5月LLPがNVIDIA社からNPN「Solution Provider, Networking」に認定
2022年6月LLPがNVIDIA社から「Best Compute DGX Partner of the year」「BEST NPN of the year」を受賞
2023年2月NVIDIA社からNPN「Solution Provider, NVIDIA Omniverse」に認定
NVIDIA社からNPN「Cloud Service Provider, NVIDIA AI」に認定
2023年2月LLPがNVIDIA社からNPN「Solution Provider, NVIDIA AI」に認定
*有価証券報告書より抜粋して作成

ジーデップアドバンス社に社名変更してからは、NVIDIA社を中心にSuper Micro Computerスーパーマイクロコンピューター)などから様々な認定を受け、その技術力が評価されているようです。

ジーデップ・アドバンスの事業内容

AI 人工知能 予測 AR

ジーデップ・アドバンスはシステムインキュベーション事業の単一セグメントから成り立っており、その中にDXサービスService&Supportのサービスが存在します。

2つのサービスの内訳は以下になります。

  • DXサービス:ハードウエア及びソフトウエアの提供、動作環境提供
    • AIソリューション:AI学習環境システムや推論用エッジデバイスの
    • ビジュアライズソリューション
  • Service&Supportのサービス
    • 保守、運用支援、性能向上支援

AIソリューションサービスでは、AIサービスを開発・運用する顧客を対象としており、Deeplearningを用いたAIの開発や運用に適した仕様のハードウエアと、Deeplearningで使用するソフトウエア(フレームワーク)オリジナルのツールを組み合わせたターンキーシステムの開発・組立・販売を行っています。

AIソリューションサービスの主なモデルは以下のとおりです。

  • オリジナル製品:DeeplearningBOXシリーズ
  • オリジナル製品:InferenceBOX
  • NVIDIA社製品:DGXシリーズ

強みとしては、半導体のグローバルコンピューティングカンパニーであるNVIDIA社、Intel社、Advanced Micro Devices,Inc.(AMD社)、XILINX社からパートナー認定を受けていることにあり、

仕入れやプロモーション、最新技術の早期取得など様々な関連メリットがあるようです。

2024年5月期第3四半期決算補足説明資料 より抜粋

NVIDIA社からはNVIDIA Best NPN Award、Best Infrastructure Partner of the Yearを受賞しており、販売実績やビジネス貢献度がNVIDIAに評価されているようですね。

ジーデップ・アドバンスの業績推移

業績推移は以下の通りです。

2021年5月期-2024年5月期の業績推移 ジーデップアドバンス 5885

売上高・経常利益は増加傾向にありますが、2024年4月に発表された2023年5月期までは成長鈍化傾向にあります。

市場環境としては、世界的なGPU不足や日本の円安進行により、仕入れ価格が高騰している状況ですが、

生成AI案件の大型化や経済産業省海外の日本におけるデータセンター事業の後押し、補助金配賦など追い風なのは間違いがありません。

ジーデップアドバンスはNVIDIA AIサーバー DGX 7年連続販売実績No.1の実績もあり、高い営業力や技術力が評価されている状況にあるので、需要が増加した際は恩恵を受けることができそうですね。

また、継続的な売り上げ・収益増加にはストック収益の売り上げ増加が欠かせないので、DX事業において今後開発環境アップデートや保守運用までサポートすることにより、そのパイを増やしていく必要があります。

将来性としてはスポット売上からストック売上への移行がどれだけ実現できるかにかかっていそうです。

またIPOでの調達資金の使途としては、運転資金やDXサービス用または検証用のサーバー機などの設備投資に充当されるようです。

開発環境のアップデートが欠かせないビジネスになるので、都度資金は必要になるかもしれませんね。

まとめ

今回はIPO銘柄ジーデップ・アドバンスについて調査してみました。

  • NVIDIAをはじめとする半導体のグローバルコンピューティングカンパニーからパートナー認定
  • 生成AIの需要を受けて市場環境は良好
  • 成長のカギはストックビジネス化

生成AIの導入支援になるので、今後各企業からの引き合いは増加することが期待されます。

半導体事業は景気に左右されやすい業界でジーデップアドバンスの業績もある程度影響を受けると考えられますが、それに勝る需要増大が起きるのではないかと想定しています。

上場後の値動きに注目です。

☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。

☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。

それではまた。

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