【モビリティDX】ウィルスマート 175Aの将来性や業績推移は?

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IPO分析

こんにちは、きんかぶるーむです。

2024年4月のIPO案件で、モビリティDX関連会社が4/16(火)に東証グロース市場に上場します。

【企業名】ウィルスマート、Will Smart Co.,LTD.(証券コード:175A)

初値は1580円となり、公開価格の1656円を76円下回りました(-4.6%)。

2024年上場銘柄2社目の初値公開価格割れとなりました。初値の調子の良いIPOが続いていただけに残念です。

期間(90日)か公開価格の1.5倍でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。

2024年4月は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。

☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。

早速どのような企業なのか調査し、ウィルスマートの特徴を確認していきます。

この記事でわかること
  • ウィルスマートの会社沿革と事業内容
  • ウィルスマートの業績とIPO資金用途
  • ウィルスマートの将来性
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総合評価

総合評価:1.67/5点

  • 成長性:1点
    • 売上、利益ともに頭打ち
  • 独自事業性:3点
    • モビリティ関連のデータ解析やソリューション提供
  • 初値期待値:1点
    • 公募価格-4.6%

*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。

ウィルスマートの会社概要

充電システム 給電機 MaaS

会社沿革

年月概要
2012年12月株式会社ゼンリンデータコムの社内ベンチャーとして東京都港区に設立
2017年4月九州地区での業務・規模拡大に伴い福岡市博多区に九州営業所を開設
2018年12月資本業務提携を目的として九州旅客鉄道株式会社、四国電力株式会社、都築電気株式会社、YKK AP株式会社、岡谷鋼機株式会社及び飛島建設株式会社に対して第三者割当増資及び株式異動を実施
2021年3月資本業務提携を目的としてENEOS株式会社と第三者割当増資を実施
2021年3月株式会社ゼンリンデータコムからの株式異動により株式会社ゼンリンの子会社となる
2022年7月ソフトウエア開発事業を営むファニテック株式会社を完全子会社化
2022年8月ファニテック株式会社を吸収合併
2023年4月開発拠点として和歌山県和歌山市に和歌山営業所を開設
*有価証券報告書より抜粋して作成

ウィルスマートは2012年12月にゼンリンデータコムの社内ベンチャーとして立ち上げられ、現在はゼンリンの子会社となっているようです(上場後は持分法適用会社扱い)。

ゼンリンは位置情報サービスの国内大手になっており、2017年に米エヌビディア社、東京電力ホールディングス(銘柄コード:9501)とドローン事業で提携していますので、今後関連として挙げられる可能性がありますね。

現在話題となっている九州地方において、3つの企業(九州旅客鉄道株式会社、四国電力株式会社、都築電気株式会社)と資本業務提携を行っていることもあり、TSMC等の事業関連可能性も考えられますね。

2021年にはENEOSと資本業務提携を実施しており、売上中の1/4(24.2%、2023年3月期)をENEOSが占めているようです。

特定企業への依存度が高い状況のようですね。

ウィルスマートの事業内容

給電機 モビリティ EV

ウィルスマートは主に以下の2つの事業で成り立っています。

モビリティ業界の企業を主な顧客とする「モビリティ」事業と、海外のモビリティ周辺機器を中
心とした輸入商材を小売販売する商社を主な顧客とする「インポート」事業を展開しています。
*インポート事業は2025年3月期に撤退予定

したがってここでは、モビリティ事業に絞って詳細に確認していきます。

モビリティ業界は、インバウンド対応や労働力の高齢化、人口不足、カーボンニュートラル対応、地域交通再編対応など変化する状況への対応が必要な状況が続いてきました。

ウィルスマートでは、IoT及びWebシステム開発技術により、時代の変化に伴って必要とされる新規需要やビジネスモデルの変化に適した企画提案を考案し、その仕組みを自ら開発することで業界の課題に対応、サービスを拡大しています。

課題発見のコンサルティングから解決のためのソフトウエアの開発、ハードウエアの提供及び納品後のサポートまで行うトータルサービスを提供し収益化しているようですね。

開発したサービスはパッケージサービスとして汎用化しており、類似の課題を持つ企業に適応可能なことが特徴となります。

特筆すべき技術としては以下が挙げられます。

  • IoT設置技術
  • IoT稼働技術
  • 特有条件に対するWeb技術

サービスとしては、クラウド化支援サービスや車載デバイスを管理するモビリティサービスの他、AI・データサイエンスサービスが提供されています。

AI・データサイエンスサービスは、事業領域に特化した実証実験や交通利用データを分析、可視化することができ、今後MaaSが進んだ際に必要となるサービスになりますね。

ウィルスマートの業績推移

業績推移は以下の通りです。

売上高・経常利益は頭打ち、減少傾向にあります。

インポート事業からの撤退により今後さらに減少が見込まれますが、モビリティ事業をどこまで伸ばしていけるかがカギになりそうです。

モビリティ業界のDX化は、先端技術の活用により自動運転や物流問題の解決に向けてユーザーの利便性を重視したサービスの需要高まりが予想されます。

今まで積み上げた実績から顧客ニーズを引き出し、適切なソリューションを提供できるかどうかが業績拡大に寄与しそうです。

またIPOでの調達資金の使途としては、新規人材の採用費及び人件費、ソフトウエア開発が予定されています。

事業拡大及び競争力確保のための投資となりそうです。

まとめ

高速道路 通行量 MaaS

今回はIPO銘柄ウィルスマートについて調査してみました。

  • ゼンリンの子会社でモビリティ関連のソリューションを提供
  • MaaS関連の一角
  • 売上高は頭打ちなのでサービス展開が必要

MaaS関連で、今後必要になる企業ではあると思いますので、一定の需要は保ち続けそうです。サービスの優位性がどの程度あるかが今後の将来性を左右しそうです。

上場後の値動きに注目です。

☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。

☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。

それではまた。

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