こんにちは。きんかぶるーむです。
2023年9月のIPO案件でコンサルティング関連会社が9/12(火)に東証グロース市場に上場します。
【企業名】ライズ・コンサルティング・グループ(証券コード:9168)
公募価格は8/27時点で未公表。
(9/1追記)公募価格は850円(仮条件の上限)に決定しました。
初値は850円になり、公募価格と同額でした。
需給が拮抗しています。
管理人はSBI証券でIPO抽選に参加し外れでした。
上場後90日でロックアップが解除され、大株主の売り出しが可能になります。
2023年9月は他にも多数銘柄のIPOが予定されていますね。
*他のIPO銘柄の分析はこちらから確認ください。
コンサルティング業界の関連企業では2023年に、コンサルティング業界の転職に特化したアクシスコンサルティング、会計士シェアに特化したブリッジコンサルティンググループが上場しています。
両企業とも直近2023年期の決算発表は好調ですが、コンサルティング業界の需要としては少し落ち着いてきている市況のようです。
今回上場のライズコンサルティンググループが早速どのような企業なのか調査し、その特徴を確認していきます。
ライズコンサルティンググループの会社概要
会社沿革
年月 | 概要 |
2010年12月 | 東京都港区に株式会社ライズアンドカンパニー(資本金30,000千円)を設立 |
2011年12月 | 株式会社ライズ・コンサルティング・グループ(旧株式会社ライズ・コンサルティング・グル ープ)に商号変更 |
2012年2月 | 経営コンサルタント業務開始 |
2015年6月 | 本社を東京都港区六本木内で移転 |
2016年3月 | ISO27001の認証を取得 |
2020年11月 | 株式会社ライズ・ホールディングス(資本金5千円)が設立 |
2020年12月 | 旧株式会社ライズ・コンサルティング・グループの過半数の株式を取得して、同社を子会社と する |
2021年3月 | 旧株式会社ライズ・コンサルティング・グループを吸収合併し、株式会社ライズ・コン サルティング・グループに商号変更 |
2022年2月 | 株式会社ライズ・クロス(現連結子会社)を設立(東京都港区) |
2010年設立で設立から13年程度の会社になります。
東京を拠点にして活動し、経営コンサルタント業務で規模を拡大してきたことが読み取れます。
創業者がベイカレントコンサルティングの出身者ということもあり、営業に強みをもち、多くの案件を引っ張ってくることができる企業だと推測されます。
事業の詳しい概要については、次の事業内容の項目で確認していきます。
ライズコンサルティンググループの事業内容
ライズコンサルティンググループは「「戦略の実行」と「成果の上昇」に拘ったコンサルティングサービスを提供し、顧客企業の「しあわせな未来」に貢献し続ける」を掲げて、
AI,IoT,デジタルなどの技術に関連したコンサルティングサービスを提供しているようです。
ライズコンサルティンググループは強み、特徴は以下の5点になります。
- 基本1人1案件で顧客と伴走するスタイル
- 資料作成のみならず、実行支援により顧客課題解決を提供
- パートナークラスも顧客への支援に深く関与
- マネージャークラスの手厚いOJT
- 相談相手からのプロジェクトテーマ案件化
人による解決を基本としているようで、人材育成には力が入っていることがわかります。
ライズコンサルティンググループでは、能力の高いコンサルタントだけを厳選して採用しているため、提供するコンサルタントの品質には自信ありとのことです。
就活生に対しては、Webテストやケース面接で厳しい基準点が設けられていることが推測されますね。
扱うサービスの概要としては以下が挙げられています。
金融から社会インフラ、官公庁にわたり幅広い分野にわたってサービス提供していることがわかります。
また、内部人材だけでなく外部人材の活用も積極的に実施しており、2023年2月期は前期対比で3.6倍の水準に達しており、約4.6億円を計上しているとのこと。
外部人材の活用で、内部人材のみでは機会損失となっていた案件の受注を実現できているとのことです。
しかし、費用面ではかなり大きな出費になっていそうですね。
コンサルティングのシェアという面では、2023年IPO企業のアクシスコンサルティング等のサービスも活用されていることが推測されます。
ライズコンサルティンググループの業績推移
直近2期分しか記載がありませんが、売上高・営業利益は急速に増加傾向にあります。
2023年2月期は前期比対比で売上高約4割増加、利益率としても27%程度あり、高収益体質を実現できているとわかります。
またIPOでの調達資金の使途としては、コンサルタントの人件費等の営業費用に充当されるとのことです。
コンサルティング事業は知識集約型の事業となるので、優秀な人材の採用と育成が必須との認識があるようです。
コンサルタントを内部育成でいくか、外部から引っ張ってくるかという差になりますが、今後の事業拡大を考えると内部育成の重要性は高いと考えられます。
まとめ
今回はIPO銘柄ライズコンサルティンググループについて調査してみました。
- コンサルタント事業のみの単一事業
- 主な営業費用は人件費
- 成長のカギは人材確保、育成
推測になりますが、社内の育成制度が整っているため、採用で人件費をかければそれだけ事業拡大できるのだと思います。
売り上げの伸び率は採用次第で上下すると考えられますが、想定通りの採用が進まなければ進捗としても乏しくなると考えられます。
他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。
IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。
それではまた。
コメント