【IoTドローン】ブルーイノベーションの業績推移と将来性は?

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【IoTドローン】IPO5597 ブルーイノベーションの業績推移と将来性は? IPO分析

こんにちは。きんかぶるーむです。

2023年12月のIPO案件で、ドローンなどのデバイス制御ソフト関連会社が12/12(火)に東証グロース市場に上場します。

【企業名】ブルーイノベーション(証券コード:5597)

12/12に初値は2023円となり、公開価格の1584円を439円上回りました。

期間(90日or180日)か公開価格の1.5倍でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。

2023年12月は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。

☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。

早速どのような企業なのか調査し、ブルーイノベーションの特徴を確認していきます。

この記事でわかること
  • ブルーイノベーションの会社沿革と事業内容
  • ブルーイノベーションの業績とIPO資金用途
  • ブルーイノベーションの将来性
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総合評価

総合評価:X/5点

  • 成長性:4点
    • ドローン市場と成長に合わせて売り上げ増加見込み
  • 独自事業性:4点
    • ドローンソリューションという独自性あり
  • 初値期待値:4点
    • 公募価格+27.7%

*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。

ブルーイノベーションの会社概要

ドローン 空中飛行 物流対策

会社沿革

年月概要
1999年6月有限会社アイコムネットとして会社を設立
2001年8月防災環境事業(海岸コンサルティングサービス)を開始
2008年4月「航空写真・映像事業部」(ドローンの空撮サービス)を開始
2013年4月株式会社に改組し、社名をブルーイノベーション株式会社に変更
2014年7月一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA )の設立に参画
2016年5月ドローン専用飛行支援地図サービス「SORAPASS」サービスを開始
2016年9月東京都板橋区に「Drone Lab ITABASHI」を開設
2017年3月東京電力ホールディングス株式会社、株式会社テプコシステムズと共同で電力設備を自動点検する「ドローン飛行支援システム」を発表
2018年1月ドローン統合管理システム「BEP(Blue Earth Platform)」を発表
2018年3月Flyability SA(スイス)と業務提携し、狭小空間での飛行に最適な、球体ガードで覆われたドローン「ELIOS」による屋内点検分野での新たなソリューション・サービスをスタート
2019年9月Flyability SAが製造する全ての製品に関する日本での販売に係るReseller契約(以下、国内独占販売契約)に基づき、球体ドローン ELIOS 2の提供を開始
2020年9月JUIDAが新設する「プラント点検上級操縦技能証明証」に参画
2021年2月工場・プラント施設点検向けドローンのリース契約を開始
2021年5月送電線に沿ってドローンが自動飛行・撮影する「送電線点検用ドローン自動飛行システム」を開発
2021年6月用途に必要なBEPの機能、デバイスを選り出した「BEPパッケージ」を開発、提供開始
2022年1月トッパン・フォームズ株式会社(現、TOPPANエッジ株式会社)と共に、AGV自動巡回点検ソリューションの提供を開始
2022年3月ロボットオフィス清掃ソリューション「BEPクリーン」のトライアルサービスを提供開始
2022年4月AGV自動巡回点検ソリューション「BEPサーベイランス」のトライアルサービスを提供開始
2022年6月Flyability SAとの国内独占販売契約に基づき、球体ドローン ELIOS 3の提供を開始
2022年11月送電線ドローン点検ソリューション「BEPライン」の販売とソフトウェアの月額課金サービス及び委託点検サービス提供を開始
2022年11月全自動ドローン運航・管理システムによる「津波避難広報ドローンシステム」の本格運用を宮城県仙台市で開始
2023年2月ドローン飛行日誌作成・情報管理サービス「BLUE SKY」の提供を開始
*有価証券報告書より抜粋して作成

ブルーイノベーションは1999年創立で、近年はドローン事業で事業拡大しています。

日本企業の工場の中国進出をサポートするために、現在の前身会社を設立して事業を開始し、2001年8月に、海岸防災(失われた海岸を復元する先端技術の開発)に関わる受託事業として海岸防災コンサルティングサービス事業を開始しています。

防災コンサルの一環でドローンを活用し災害直後の空中写真を撮影する「ドローンを活用した海岸モニタリングシステム」を東京大学と開発したことをきっかけに、ドローンにおける知見を蓄積し、ドローンを主としたソリューション事業展開に舵を切っています。

ブルーイノベーションの事業内容

ドローンスキル 教育

ブルーイノベーションは、複数の自律移動ロボット(ドローンやAGV(Automated Guided Vehicle)など)を遠隔で制御し、統合管理するためのソフトウェアプラットフォームを基軸に、

人が実施していた設備の点検、物流等の業務を、ドローンやAGVで代替して実施することにより効率化や安全化、省力化を図ることを目的としたソリューションの提供を行っています。

社会課題として、インフラ老朽化による点検需要の増加が著しく、点検業界においては人件費高騰に伴う点検コストの増加、危険作業におけるノウハウの属人化や労働力不足があり、ドローン導入により、業務の安全化、効率化、低コスト化の実現が期待できます。

上記に加えて、ドローンパイロットの育成に関する教育ソリューション事業も展開しているようです。

ドローン操作には技術が必要になりますので、パイロット育成という面は今後のドローン業界の発展において重要な位置づけになります。

ブルーイノベーションの業績推移

ブルーイノベーションの2019年12月期-2022年12月期の業績推移(売上高、経常利益)以下の通りです。

ブルーイノベーション 2019年12月期-2022年12月期の業績推移 売上高、経常利益

売上高・営業利益はコロナ禍の影響を受けたと想定される2022年12月期を除いて、増加傾向にあります。

国内IoT市場の市場規模は、2022年度で6兆818億円(支出額ベース)であり、年間平均8.6%の伸長が想定され、2027年度には9兆1,877億円になることが見込まれており、

ドローン事業に係る国内市場は、2022年度で3,086億円と推測され、2021年度の2,308億円から778億円増加(前年度比33.7%増)しており、2028年度には9,340億円(2022年度の約3.0倍)に達するものと見込まれているのでブルーイノベーションの市場環境としては、非常に良いです。

またIPOでの調達資金の使途としては、顧客拡大に向けてのマーケティング費用、人件費、ドローンの新技術開発費用などに充てられる予定です。

まとめ

ドローン撮影 災害地画像

今回はIPO銘柄ブルーイノベーションについて調査してみました。

  • ドローンビジネスで事業拡大
  • 事業内容は点検ソリューション、教育ソリューションに二軸
  • 成長のカギは官民からの支援含む、ドローン技術の向上/導入

ドローン銘柄は2017年頃にはやりましたが、事業化は難しく、一時のブームで終わってしまった印象です。しかし近年の状況を鑑みると、ドローンの導入は必須レベルになってきていますので、期待値は高いです。

上場後の値動きに注目です。

☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。

☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。

それではまた。

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