こんにちは。きんかぶるーむです。
2023年6月のIPO案件で会計コンサルティング関連会社が6/26に東証グロース市場に上場しました。
【企業名】ブリッジコンサルティンググループ(証券コード:9225)
ブリッジコンサルティンググループの初値は4110円となり、公開価格である1300円を2810円上回る結果に。
上昇率は216%と大きく上昇しました。
人気のコンサルティング、人材シェア関連会社であることに加え、公認会計士特化が目新しく評価された結果でしょうか。
大株主の大半は180日間のロックアップ期間が設定されており、需給面も絞られると考えられます。
2023年は他にも多数銘柄のIPOが予定され、上場を果たしています。
☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。
早速どのような企業なのか調査し、ブリッジコンサルティンググループの特徴を確認していきます。
ブリッジコンサルティンググループ総合評価
総合評価:4.00/5点
- 成長性:3点
- 売上高の伸び率としては高いものの利益率が少し低い
- 独自事業性:4点
- 公認会計士特化で独自性高い。
- 初値期待値:5点
- 公募価格+216%
ブリッジコンサルティンググループの会社概要
会社沿革
年月 | 概要 |
2011年10月 | 東京都港区芝浦にて株式会社Bridgeを設立、経営管理コンサルティングサービス開始 |
2014年10月 | 公認会計士の独立支援サービス開始、公認会計士の独立支援メディア「独立会計士.job」(現「会計士.job」)のリリース |
2014年12月 | 女性会計士支援メディア「女性会計士.job」(現「会計士.job」)のリリース |
2015年6月 | 株式会社BridgeConsultingに商号変更 |
2018年1月 | ブリッジコンサルティンググループ株式会社に商号変更 |
2018年6月 | パーソルテンプスタッフ株式会社への第三者割当増資を実施 |
2019年7月 | 「独立会計士.job」と「女性会計士.job」を統合した公認会計士のワーキングプラットフォーム「会計士.job」のリリース |
2019年8月 | 会計士.jobの登録会員数が1,500名突破 |
2020年7月 | 株式会社日本M&Aセンター、ギークス株式会社、その他事業会社への第三者割当増資を実施 |
2022年1月 | 「会計士.job」の登録会員数3,000名突破 |
2022年5月 | 東京証券取引所 TOKYO PRO Marketに上場 |
2022年5月 | 株式会社プロネクサスとサービスの共同提案や共同支援などを目的として業務資本提携を実施 |
2022年10月 | 株式会社エスネットワークスと共同支援等を目的として業務資本提携を実施 |
会社設立としては2011年になり、経営管理コンサルティングサービスを主体に公認会計士の独立支援サービスで規模拡大してきたようです。
近年は日本M&AセンターやIR事業に関わりのあるプロネクサスなど異分野との業務提携も盛んに実施しています。
会計情報はどの企業でも必要な職種になるので、需要は多くありそうですね。
ブリッジコンサルティンググループの事業内容
「国内No1の経営管理インフラ会社」を目指して事業展開しており、公認会計士に特化したプロシェアリングサービスがメインの事業になっています。
運営しているワーキングプラットフォーム「会計士.job」(公認会計士3500名以上登録(2023年7月時点))から、クライアントニーズに適合した最適なパートナー会計士を抽出・アサインし、経営管理の課題解決を支援するプロシェアリング事業を展開しています。
サービス分野としては以下が挙げられています。
- IPO支援
- 「IPO総合支援」や申請書類(Ⅰの部、Ⅱの部、各種説明資料)の作成
- リスクマネジメント
- J-SOX(内部統制)支援、内部監査支援、海外子会社管理、IT監査、不正調査
- アカウンティングサービス
- バックオフィスに関する「決算開示」、「クラウド会計導入」、「決算早期化・管理体制強化」、「IFRS導入」
- ファイナンスアドバイザリーサービス
- M&Aアドバイザリー、デューデリジェンス業務、各種バリュエーション、M&A後のPMI支援
- プロフェッショナル人材紹介
- 「会計士.job」ネットワークを活用したハイクラス人材紹介
IPO準備会社を中心に年間約400社(2022年度)の企業を支援している実績があるようです。
ブリッジコンサルティンググループの業績推移
売上高は急速に増加傾向にあります。
売上高は年25%以上の割合で伸び続けており、高い成長性が見受けられます。
2023年9月期も最高益を更新する見込みで、2023年8月に発表した第三四半期決算で上方修正が発表されています。(営業利益を当初予定から35.6%上方修正)
一方で利益率は10%前後であり、コンサル業界としては低い部類と考えられます。
成長可能性としては、ターゲット層を上場企業や中堅企業、スタートアップ企業に広げていけるかどうかとなっています。
現状はIPO準備会社へのサービス提供が主軸で市場規模も限られているため、ビジネスチャンス拡大にはターゲット市場を拡大できるかどうかにかかっていますね。
またIPOでの調達資金の使途としては、事務所移転資金が挙げられています。
広告宣伝費や人件費ではなく、事務所移転とのことで本業への影響は軽微と考えられます。
まだまだベンチャーの部類と思いますので、個人的には事業規模拡大に向けての投資が欲しかったですね。
まとめ
今回はIPO銘柄ブリッジコンサルティンググループについて調査してみました。
- 公認会計士特化型のコンサルティングサービスを展開
- ターゲットはIPO希望社層
- 成長のカギは上場企業や中堅企業、スタートアップへの認知と実績作り
他コンサルティング会社に比べて、利益率が低いのがネックになります。
今後の決算発表でどのような数値が出てくるか楽しみです。
☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。
☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。
それではまた。
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