2023年3月のIPO案件で、建設関係のDX関連会社が2023/3/28に東証グロース市場に上場しました。
【企業名】Arent、アレント(証券コード:5254)
他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。
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早速どのような企業なのか調査し、Arentの特徴を確認していきます。
総合評価
総合評価:X/5点
- 成長性:5点
- 売上、利益の伸びが顕著
- 独自事業性:3点
- 建設業界のDX。働き方改革関連。
- 初値期待値:3点
- 公募価格+25.1%
*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。
Arentの会社概要
会社沿革
年月 | 概要 |
2012年7月 | 佐海文隆を中心に、ソフトウェアの受託開発およびスマートフォンアプリケーションの開発を目的として株式会社CFlatを設立。 |
2015年7月 | 鴨林広軌がCFlatに取締役として参画。 |
2018年8月 | 鴨林がCFlatの代表取締役に就任。 |
2019年4月 | CFlatと株式会社アストロテックが合併。 |
2020年6月 | 株式会社Arentに社名変更し、リブランディングを実施。 |
2020年7月 | 千代田化工建設株式会社とのジョイントベンチャーで株式会社PlantStreamを設立。 |
2021年3月 | 日清紡ホールディングス株式会社とのコラボレーション事業として株式会社VestOneを設立。 |
2021年11月 | 累計約29億円の資金調達を達成。 |
2022年4月 | 自社プロダクト「Lightning BIM 自動配筋」をリリース。 |
事業企画(コンサルティング)からシステム開発、新規事業立上げ、及び運営を一気通貫で支援するというビジネスモデルの確立を目指して、事業を拡大してきたようです。
2012年設立で比較的若い会社になりますね。
Arentの事業内容
Arentは、建設業界を中心にデジタル変革(DX)を推進する企業です。
ミッションは「暗黙知を民主化する」ことであり、属人化した高度な知識を見つけ出し、数学的アプローチや業界知識を駆使してビジネス化し、システムとして活用可能にすることを目指しています。
以下3つが主要事業となっています。
- 建設DX:BIM(Building Information Modeling)技術を活用し、建設プロジェクトの効率化を図ります。特に自動化技術を組み合わせることで、業務の効率化を実現。
- コンサルティング:新規事業の創出やデジタル戦略の策定をサポートし、企業の競争力を高めるためのコンサルティングサービスを提供。
- プロダクト開発:自社製品「Lightning BIM 自動配筋」などの開発を行っており、建設業界のニーズに応えるソリューションを提供。
BIMの活用にあたっては手動での作業時間を大幅に削減し、従来の90%の工数を削減することができるようです。
建設業界の革命的存在ですね。CAD等の技術が不要になる時代がくるかもしれません。
Lightning BIM 自動配筋の活用事例
実際の活用事例も数多くあり、保守点検から新規の施工工事まで幅広く対応できるようですね。
- 高架橋鉄筋モデルの自動化
- CRESS FEED株式会社での導入
- 戸田建設での導入
Arentの業績推移
業績推移は以下の通りです。
売上高・経常利益は増加傾向にあります。
上場後の2023年6月期、2024年6月期にも大幅な増加傾向を継続しており、2024年6月期は利益率も32.7%と高水準でグロース市場のDX企業を先導する業績となっています。
プロダクト共創開発から共創プロダクト販売までを実施するビジネスモデルで、一気通貫でサポートできるため、その分契約期間が長くなり、継続利益が出る構造になっているようですね。
2024年4月には優秀なエンジニア確保のため、ベトナムに子会社を作っています。
今後の成長に非常に期待が持てます。
またIPOでの調達資金の使途としては、広告宣伝費及び事業成長のための採用費用、人員増による人件費、自社プロダクトの開発費が挙げられています。
高成長、効果的な投資が事業利益に結びついているようですね。
まとめ
今回はIPO銘柄Arentについて調査してみました。
- 建設業界の暗黙知を民主化するというミッションのもと、DXコンサル事業で事業化
- 売上、利益の成長が著しく、今後の成長にも期待大
- 優秀なエンジニア人員確保のため、グローバルにも進出(ベトナム)
上場後も堅調に業績が推移しており、DX関連での売上増加が顕著なため、セカンダリでは大いに投資吟味があります。
残業制限が噂される中、働き方改革の一角としても今後のさらなる成長に期待です。
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それではまた。
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