こんにちは。きんかぶるーむです。
2024年12月のIPO案件で、電気、電子部品関連会社が12/17(火)に東証スタンダード市場に上場します。
同日にリスキルの上場が予定されています。
【企業名】黒田グループ、Kuroda Group Co., Ltd.(証券コード:287A)
初値、公開価格未定。
期間(180日)でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。
2024年は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。
☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。
早速どのような企業なのか調査し、黒田グループの特徴を確認していきます。
総合評価
総合評価:X/5点
- 成長性:4点
- 独自事業性:5点
- 初値期待値:X点
- 公募価格+%
*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。
黒田グループの会社概要
会社沿革
- 1945年10月:大阪市阿倍野区にて創業、ベークライト板等の販売を開始
- 1947年3月:黒田商事株式会社を設立
- 1948年6月:黒田電気株式会社に商号変更
- 2017年10月:黒田グループ株式会社設立
- 2018年3月:東証一部から上場廃止し非公開化
- 2024年12月17日:東証スタンダード市場に再上場予定
*有価証券報告書より抜粋して作成
2017年10月6日に設立されたKMホールディングス株式会社が前身となっており、
KMホールディングス株式会社は、東京証券取引所市場第一部に上場していた黒田電気株式会社を非公開化するにあたり、
MBKパートナーズグループが運営するファンドであるMBK Partners JC Ⅳ, L.P.が100%保有する投資ビークルとして設立しています。
非公開後は従来の売上規模拡大を追求した成長から、それぞれの事業・会社の特性を活かし取引先へ提供する価値(収益性)を高める事業構造に転換し、
「やるべきことを“さらに”しぼりこみ、価値をあげる」ことを基本方針に掲げて経営を実施していたようですね。
今回の再上場の目的としては、継続的な企業価値向上を目指し、「信用度・認知度の向上による優秀な人材の確保、取引先からの信用充実による取引の深耕・円滑化・多角化、資金調達手段の確保と多様化、外部株主によるけん制、助言」が挙げられています。
選択と集中を非上場に実施し、再上場にありついたという状況のようです。
黒田グループの事業内容
黒田グループは以下の4つの事業部門を展開しています。製造と商社の両軸経営となっているようですね。
- 製造事業(生産財)
- 製造事業(直材)
- 国内商社事業
- 海外商社事業
主な事業内容:
- 液晶ディスプレイ用印刷版、自動化設備、樹脂成形金型、HDD用部品、電力・電設資材、アルミダイカスト製品の製造・販売
- プリント回路基板の設計・受託開発
- エレクトロニクス業界および自動車業界への電子部品、電気材料等の販売
製造事業会社については、絞り込まれたニッチな事業分野で日本をはじめ、タイ、中国、ベトナムの各国の顧客に対して、独自製品の生産・供給体制を構築できており、海外展開は既に果たしています。
黒田グループの事業展望
- DOE(株主資本配当率)7%を目標とし、数年間は累進配当を予定
- 余剰資金は「成長投資」「財務健全性」も勘案の上、追加の株主還元を機動的に検討、実施する方針
- グローバルなネットワークを活かし、各国の顧客ニーズに合わせたカスタマイズされた供給体制の構築を継続
黒田グループの業績推移
業績推移は以下の通りです。
桁が違うので一概に言えないですが、2023年3月期からは売上高・経常利益は急速に増加傾向にあります。
海外の販売網が構築できている点は非常に魅力的ですね。今後はアジアを足掛かりとして、アフリカなど発展途上国にも進出が期待されます。
またIPOでの調達資金の使途としては、特に記載がなく、再上場が目的となっています。
まとめ
今回はIPO銘柄黒田グループについて調査してみました。
- 再上場で信用力、ブランド力アップを狙う
- 電子部品等の製造、商社機能を担う
- ニッチな分野に注力し、海外展開済み
今後の成長性の面では疑問符が付きそうですが、日本の製造業メーカーとして一定の信頼はありそうです。
以前の株価推移などから業績推移をたどってみるのもよいかもしれません。
上場後の値動きに注目です。
☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。
☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。
それではまた。
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