【KUSANAGI】プライムストラテジーの業績と関連銘柄を紹介!

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IPO プライムストラテジー 事業内容 KUSANAGIについて IPO分析

こんにちは。きんかぶるーむです。

2023年2社目のIPO案件で、プライムストラテジーというWebサーバーに関わりのある会社が、2/22に東証スタンダード市場に上場し、2/24に初値が付きました。

【企業名】プライムストラテジー(証券コード:5250)

前回のテクノロジーズ上場から約1か月空き、注目度のある案件になっていますので、

早速どのような企業なのか調査していきます。

この記事でわかること
  • プライムストラテジーの会社沿革と事業内容
  • プライムストラテジーの業績とIPO資金用途
  • プライムストラテジーの初値と株価水準
  • Webサーバーの関連銘柄
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プライムストラテジー総合評価

総合評価:2.67/5点

  • 成長性:2点
    • グロース銘柄としては弱い
  • 独自事業性:3点
    • KUSANAGI技術の独自性は高い
  • 初値期待値:3点
    • 公募価格+125%

このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
(あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください)

プライムストラテジーの会社概要

プライムストラテジーの会社沿革

年月 会社沿革
2002年2月 プライムストラテジー株式会社設立
2003年4月 Web事業、サーバホスティング事業及びサービスの提供を開始
2008年11月 WordPressを中心としたシステムインテグレーションの提供を開始
2015年6月 WordPressを高速・高セキュリティに稼働させる実行環境「KUSANAGI」を開発
2016年8月 「KUSANAGI」の保守運用サービス提供を開始
2018年4月 「KUSANAGI」がGoogle Cloud launcherに国内プロダクトとして初めて登録
2019年1月 企業向け有償版サービス「KUSANAGI for AWS Business Edition」の提供を開始
2019年7月 ウェブサイト表示の高速化エンジン「WEXAL® Page Speed Technology®」発表
  モバイル表示高速化サービス「WEXAL® モバイル表示高速化サービス」の提供を開始
2020年4月 戦略AI「ONIMARU® David」発表。AI自動化企業戦略宣言、
  ウェブサイト表示の高速化エンジン「WEXAL® Page Speed Technology® 2.0」提供開始
2020年10月 Webサイト最適化診断ツール「ONIMARU®」を無料公開
2021年5月 「KUSANAGI」の高速技術をエックスサーバー株式会社の各サービスへ提供開始
2021年10月 『APAC CIO Outlook』誌が選ぶ「2021年クラウドソリューションプロバイダーTop 10」「Company of the year」に選出
2021年11月 東京都主催「世界発信コンペティション」で超高速CMS実行環境「KUSANAGI」が東京都革新的サービス特別賞を受賞
2022年4月 「WEXAL® Page Speed Technology®」がGMOインターネット株式会社の
「ConoHa WING by GMO」 と「お名前.com レンタルサーバー」の利用者向けに無償提供開始
2022年10月 「KUSANAGI9」が「Movable Type」に対応

*プライムストラテジー 上場のための有価証券報告書より一部抜粋

会社自体は2023年現在で、約20年前に設立された会社ですので、さほど新しい印象はありませんね。

2015年から提供を始めた、「KUSANAGI」の実行環境で業績拡大し、発達してきたようです。

ちょうどブログの開設者数が増加してきた頃と業績拡大時期も重なっているのではないでしょうか。

2021年にはKUSANAGIに関して2つの賞を受賞しているため、世間からの評判も上々ですね。

2021年からエックスサーバーの利用者には、KUSANAGI技術が提供されていますので、多くのブログ開設者がこの技術を享受しているといえます。

私もエックスサーバーでのブログ開設者のため、KUSANAGIユーザーの一人ですね!(他のサーバーを利用した経験がないので、違いを実感できているわけではありませんが・・・)

エックスサーバーの謳い文句としても、KUSANAGIに触れている部分がありますので、強みとして推していける技術なのだと感じます。

また、ConoHa WING by GMO とお名前.comレンタルサーバーの利用者にも、ページの高速化技術が提供されていますので、

したがってプライムストラテジーの社名を知っているブログ開設者は多いかもしれません。

プライムストラテジーの事業内容

Webサーバー PC データセンター セキュリティ

事業内容としては、KUSANAGIを中心とした製品の開発・提供、Webサーバの構築・保守運用サービスとなります。

主に顧客のWordPress等のCMSやWebシステムに関わる課題を解決するものとのこと。

CMS:Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の略。Webサイトのコンテンツを構成するテキストや画像、デザイン・レイアウト情報(テンプレート)などを一元的に保存・管理するシステムのこと。

KUSANAGIを使用する場合と、標準的な実行環境を比較すると、ページキャッシュ使用時は約2,330倍、キャッシュ非使用時でも約20倍の高速化を実現しており、

ウェブサイト作成時欠かせない技術となっています。(閲覧者ごとに個別のページを表示するサイトでの比較)

ページの読み込みが遅いだけで読者が離れてしまったりという問題もあるので、この高速化技術を使用しない手はないでしょう。

また同時閲覧者数増加によるアクセス集中によるサーバーダウンも防止できるので、ブログ開設者にとっては必須級の技術と言えますね。

現状はWord pressありきのKUSANAGI技術となっているため、

今後Word pressに変わるサービスの台頭があった際はリスキーな事業内容であると考えられます。

プライムストラテジーの業績と決算期

プライムストラテジーの直近業績は以下の通りです。

プライムストラテジー 業績推移 2017年11月期-2021年11月期
*プライムストラテジー 上場のための有価証券報告書より一部抜粋

2018年1月期以降は売上高はほぼ横ばいで推移しており、直近2期は黒字化しています。

ただし2022年11月期については、

第三四半期時点で売上高534,575(千円)、経常利益197,269(千円)と

すでに過去の期末と同程度となっていますので、売り上げ、成長性が鈍化しているわけではなさそうです。

また、従業員の推移は以下表のとおりで、2019年-2020年の間に急減しています。

決算年月2017年11月2018年11月2019年11月2020年11月2021年11月
従業員数(人)3240501919
*プライムストラテジー 上場のための有価証券報告書より一部抜粋

2019年11月期から2020年11月期にかけて、組織内の改革と一部従業員に退職推奨した影響で、

従業員が少なくなっているようです。

この間にビジネスモデルの変更があり、人手を必要とするフロー型ビジネスモデルから、少人数で提供可能なストック型ビジネスモデルに変化したことが影響しているようです。

DX化による人員削減を実施できた例ともいえますが、メイン売上がフロー型からストック型に切り替わっているため、

フロー型→ストック型への集客は見込めず、新規顧客は増加しにくい環境であろうと予想されます。

今回のIPOによる資金調達の目的として、KUSANAGI関連システムの開発費用、AIカンパニー宣言に見合う人材登用と育成費(人件費)が挙げられています。

2020年11月期のメンバーではAI関係の開発が難しかったのかもしれませんが、プライムストラテジーではWebサイトのページ解析と高速化戦略を立案するAIソフトウェア開発を今後実施予定となっていますので、

今までよりも高速化、容量も膨大になった中で時代に適したプログラム開発に期待ですね。

プライムストラテジーの株価と時価総額

プライムストラテジーの公開価格は1390円ですが、初値はなんと3130円でした。(125%の上昇率)

プライムストラテジーと同様に今回もIPOの抽選には参加していましたが、当たりませんでした。。。

SBI証券でチャレンジポイントも100ポイントほど使用して参加しましたが、引っかからずでしたね。

SBIが主幹事の案件でしたので、一縷の望みをかけていましたが無念です。



即金規制(即日現金徴収規制)の影響もありましたが、2/24の終値は3830円とストップ高で引けており、来週からはより取引が活況になりそうです。(即金規制については、テクノロジーズの記事で書いていますので、そちらもぜひご覧ください。)

終値3730円での時価総額は約125億円とまだまだ上がりそうな水準ですね。

Webサーバー関連銘柄

Webサーバーの関連銘柄としては、以下の企業があります。

企業コード企業名関連商品名、サービス
3778さくらインターネットデータセンター・ハウジングサービス、ホスティングサービス(レンタルサーバ、マネージドサーバ、さくらのVPS/仮想専用サーバ、専用サーバPHY)、高火力コンピューティング
3788GMOGSクラウドインフラ GMOクラウド、電子認証、電子印鑑 GMOサイン
6836ぷらっとホームマイクロサーバー「OpenBlocks」、IoTゲートウェイ「OpenBlocks IoT」、ネットワークアプライアンス「EasyBlocks」、IoT専用サーバー「OpenBlocks IDM」
3565アセンテック仮想デスクトップ(Citrixソリューション、VMwareソリューション、シンクライアント、モバイルシンクライアント、リモートPCアレイ、仮想環境セキュリティ・印刷・高速化)
3633GMOペパボレンタルサーバー「ロリポップ」、高速オールSSDレンタルサーバー「ヘムテル」、EC支援、金融支援

上場して知名度が上がり、世間的な信用も得られてくると、今後、KUSANAGI技術を導入する企業も増えてきそうです。

上記企業と業務提携やライセンス締結などに期待ですね。

まとめ

今回は2023年2発目のIPO銘柄プライムストラテジーについて調査してみました。

  • プライムストラテジーは創業20年経過しており、KUSANAGI技術で知名度がある会社
  • WordPress等のCMSやWebシステムに関わる課題を解決する事業を展開
  • 成長のカギはAI
  • 人気化し初値は大幅上昇(公募価格+125%)
  • Webサーバー関連企業の中にも上場している企業が多く、今後の技術提携が期待される

プライムストラテジーの今後についても決算を見ながら追いかけていきます。

2023年のIPO1社目であるテクノロジーズの企業分析は以下の記事で実施していますので、ぜひご覧ください。

それではまた。

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