こんにちは。きんかぶるーむです。
2023年月のIPO案件で独立系の投資関連会社が、
9/20(水)に東証グロース市場に上場します。
【企業名】インテグラル(証券コード:5842)
【IPO事前情報】
公開価格:2400円
初値:2400円
9/20に初値が付き、公開価格と同額の2400円になりました。
大株主のロックアップ解除が3年間で設定されており、3年間は継続保有されることが予想されます。
期待の高さが伺えますね。
2023年9月は他にも多数銘柄のIPOが予定されていますね。
直近ではインバウンド関連銘柄であるインバウンドプラットフォームが上場しています。
☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。
投資関連では2023年にレオスキャピタルワークス(銘柄コード:7330)が上昇していますね。
早速どのような企業なのか調査しインテグラルの特徴を確認していきます。
インテグラルの会社概要
会社沿革
年月 | 概要 |
2006年1月 | 東京都千代田区内幸町一丁目1番7号にインテグラル株式会社を設立 |
2008年9月 | インテグラル1号投資事業有限責任組合を組成(出資金112億円) |
2012年1月 | 国内ファンドの運用会社として、インテグラル・パートナーズ株式会社を設立 |
2014年8月 | Integral Fund Ⅱ (A) L.P.を組成(出資金44億円) |
2016年7月 | Innovation Alpha L.P.を組成(出資金100億円) |
2020年7月 | Innovation Alpha Ⅳ L.P.を組成(出資金260億円) |
2020年9月 | Initiative Delta Ⅳ L.P.を組成(出資金297億円) |
設立は2006年で投資/ファンド運用会社として成長してきたようです。
投資事業の1本足打法で発展してきたことが読み取れますね。
インテグラルの事業内容
社名インテグラルは「ハートのある信頼関係と最高の英知の積み重ね」を表し、インテグラルは経営理念『Trusted Investor』に沿って、長期的視野でのエクイティ投資を事業としています。
インテグラルは主に、未公開株式会社への投資を目的とする「投資事業有限責任組合」及び「リミテッド・パートナーシップ」等を組成し、運用しています。
ファンドの管理運用での管理報酬獲得及び、投資先企業への経営支援提供での価値向上による株式上場やトレードセールなどのEXITによるキャピタルゲインが収入源となっているようです。
インテグラルの特徴としては以下が挙げられています。
- 年商10億円以上1,000億円未満の日本中堅企業がメインターゲット
- ハイブリッド投資による長期コミットメント
- 常駐型経営支援
中堅企業は経済的支援や経営に悩み、ニーズを抱える場合が多く、インテグラルは資金面に加えて経営面でもサポートできる体制を整えていることが強みであるようです。
EXITによるキャピタルゲインのみを追求するのではなく、伴走型で支援をしてくれる投資会社は中堅企業にとって非常に心強いのではないでしょうか。
インテグラルの業績推移
上場前直近の業績推移は以下になります。
売上高・営業利益は急速に増加傾向にあり、2021年12月期から2022年12月期は売上高として41%もの上昇になります。
今期(2023年12月期)も最高益の見込みになります。
コロナ禍明けで資金繰りに苦しむ中小企業も増えていると考えられることから、投資ファンドのニーズは高そうです。
従業員数は上場前の2023年7月31日時点で67人であり、規模としてはまだまだ小さいながらも平均年間給与は1777万円にも上ります。
投資会社なので業界として高い傾向にはありますが、利益率としても非常に高い水準(税引き前で50%超え)であることから、従業員への還元も大きいようです。
またIPOでの調達資金の使途としては、GP出資、プリンシパル投資、i-Bridgeによるブリッ
ジ・ファイナンス資金として各々充当する方針とのことです。
基本的には既存事業拡大に向けての投資資金として使用される認識です。
また企業HPには昨今話題のESG投資についての記載もあり、長期的な視点で企業投資を行うためのESG投資方針も掲げられています。
*ESG投資については以下の記事をご覧ください。
ファンド運用会社としてもESGの視点は非常に重要であり、投資先の選別に利用されているということですね。
ESGは今後の資金の集まり先としても注目されていくと思いますので、今後の成長のキーとなりそうですね。
まとめ
今回はIPO銘柄インテグラルについて調査してみました。
- 投資ファンド運用会社として成長
- ターゲットは中堅企業。引き合いは多い。
- 成長のカギはESG投資
投資ファンドの上場はあまりないので、目新しさはあると思います。
売上高の成長率を鈍化させずに今後伸びていけるかどうかが決算での分かれ道になりそうです。
☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。
☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。
それではまた。
コメント