こんにちは、きんかぶるーむです。
2024年6月のIPO案件で、動物関連会社が6/20(木)に東証グロース市場に上場します。
【企業名】WOLVES HAND Co., Ltd.、ウォルブスハンド(証券コード:194A)
公開価格770円で、105円(13.6%)上回る875円で初値をつけました。
期間(180日)か公開価格の1.5倍でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。
VCが多いので、需給悪化には注意が必要です。
2024年6月は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。
☆他のIPO銘柄分析⇒こちらから!
早速どのような企業なのか調査し、WOLVES HANDの特徴を確認していきます。
総合評価
総合評価:3/5点
- 成長性:3点
- 直近決算期は売上高の伸びが鈍化
- 独自事業性:3点
- ペット医療特化
- 初値期待値:3点
- 公募価格+13.6%
*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。
WOLVES HANDの会社概要
会社沿革
年月 | 内容 |
2000年1月 | 大阪市西区に、きたい動物病院を開業。 |
2002年3月 | 大阪市西区に、堀江動物医療センター有限会社を設立して動物病院事業を法人化。 |
2007年3月 | 大阪市西区内で拡張移転。 |
2007年6月 | 病院名を大阪動物医療センターに改名。 |
2007年11月 | 大阪市西区に、株式会社大冬希を設立し、株式会社へ移行。 |
2008年3月 | 堀江動物医療センター 阿波座院(大阪市西区、現:阿波座動物医療センター)を開院。 |
2009年3月 | 中央動物医療センター(大阪市中央区)を開院。 |
2009年12月 | 心斎橋どうぶつ病院(大阪市中央区)を開院。 |
2013年6月 | 中央動物医療センター内に夜間救急外来・大阪動物ERセンターを設立。 |
2014年3月 | 大阪動物ERセンターを開設。 |
2020年10月 | 豊見城動物高度医療センター(沖縄県豊見城市)を開院。 |
2021年3月 | 有限会社空楽(東京都港区、現:高輪台動物病院)を株式取得により買収。 |
2021年7月 | 有限会社空楽、わん太郎株式会社を吸収合併。 |
2022年4月 | 商号を株式会社WOLVES HANDに変更。 |
2022年7月 | ペットプラス動物病院福岡(福岡県糟屋郡粕屋町)を開院。 |
2022年10月 | 株式会社モデナ動物病院(神戸市西区)を株式取得により買収。 |
2022年11月 | 株式会社ペットメディカルセンター・エイル(沖縄県沖縄市)を株式取得により買収。 |
2023年5月 | 飛鳥メディカル株式会社(京都市下京区)を関連会社化。 |
大阪周辺に動物関連の医療センターを開設し、事業展開してきたようですね。
近年はペットサロンの運営、動物病院向けソフトウエアの提供、獣医療教育セミナーの配信、医療用機械器具の製造・販売など事業の幅を広げています。
WOLVES HANDの事業内容
WOLVES HANDは連結子会社3社(株式会社ペットメディカルセンター・エイル、株式会社モデナ動物病院及び株式会社ペット・ベット)及び持分法適用関連会社1社(飛鳥メディカル株式会社)で構成されています。
主に動物病院及びペットサロンの運営、動物病院向けソフトウエアの提供、獣医療教育セミナーの配信及び医療用機械器具の製造・販売を事業としています。
1. 動物病院運営
ペットメディカルグループでは、動物病院における獣医療の提供を行っています。
高度な医療技術を駆使し、CTやMRIを用いた診断も可能で、飼い主とペットが安心して通える病院づくりを目指しています。
運営する主な病院は、株式会社ペットメディカルセンター・エイルと株式会社モデナ動物病院です。
2. ペットサロン運営
ペットサロンでは、トリミングサービスやペットホテルの運営を行っています。
ペットの美容と健康を維持するためのサービスを提供し、ペットと飼い主の生活をサポートしています。
3. 動物病院向けソフトウェアの提供
動物病院向けの顧客管理システム「わん太郎」の開発・販売を行っています。
このシステムにより、病院の運営が効率化され、飼い主とのコミュニケーションもスムーズになります。
4. 獣医療教育セミナーの配信
獣医師向けの情報サイト「VMN」を運営し、セミナーコンテンツの制作・配信を行っています。
これにより、獣医師のスキル向上をサポートし、最新の医療知識を提供しています。
このサービスは株式会社ペット・ベットが担っています。
5. 医療用機械器具の製造・販売
飛鳥メディカル株式会社では、医療用機械器具の研究、開発、製造、販売、リース及び輸出入を行っています。
最新の医療技術を取り入れた機器を提供し、動物医療の発展に貢献しています。
ペットメディカルグループは、動物医療業界において重要な役割を担い、社会全体のペット医療の向上に貢献しています。
飼い主とペットが安心して暮らせる環境づくりを目指しているようです。
WOLVES HANDの業績推移
業績推移は以下の通りです。
売上高・経常利益は急速に増加傾向にあります。
しかし、直近は鈍化傾向にありますので、今後は利益率の伸びに注視していきたいところですね。
2021年6月期の大幅な売り上げ増加は、おそらくコロナ禍のペットブーム影響であると考えられます。
富裕層が増えてくると、ペットにかけられるお金も増えてくるので、今後の成長は日本の景気とも連動していそうですね。
ペットの家族化に伴い、高度医療を含む獣医療へのニーズが全体として高まる一方で、必要な高度医療を備えた医療機関は地域によっては未だ十分とは言えない状況であるため、今後の増加に期待したいですね。
またIPOでの調達資金の使途としては、事業拡大のための獣医師等の採用活動資金として2025年6月期に充当される予定とのことです。
ペットにかける保険代等も高騰、サービス多様化が進んでいますので、国内のみならず今後の事業展開に期待がかかります。
まとめ
今回はIPO銘柄について調査してみました。
- 設立から動物医療に注力したサービス展開
- ターゲットはペットにかける金額の高騰
- 成長のカギは獣医や高度医療の確保
ペット人気を背景にアニコムHDなど保険事業も活発化しています。
ペットに特化した観点での目新しさから人気化するのではないかと感じています。
上場後の値動きに注目です。
☆他のIPO銘柄分析⇒こちらから!
☆IPOのオススメ証券口座⇒こちらから!
それではまた。
コメント