【宇宙/量子】Fusicの事業内容や23年6月期業績,将来性は?

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Fusic 2023年6月期決算や事業内容、将来性は? IPO分析

こんにちは。きんかぶるーむです。

2023年3月のIPO案件でシステム開発,宇宙,量子コンピュータ関連会社が3/31(金)に東証グロース市場に上場しました。

【企業名】Fusic (フュージック)(証券コード:5256)

Fusicの初値は6530円となり、公開価格である2000円を4530円上回る結果に。

上昇率は227%と大きく上昇しました。

宇宙分野、デジタル分野への期待値の高さが伺えますね。

2023年3月は他にも多数銘柄がIPOで上場しました。

☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。

早速どのような企業なのか調査し、Fusicの事業特徴や将来性を確認していきます。

この記事でわかること
  • Fusicの会社沿革と事業内容
  • Fusicの業績・将来性とIPO資金用途
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Fusic総合評価

総合評価:4.33/5点

  • 成長性:4点
    • 売上高の伸び率としては高い
  • 独自事業性:4点
    • DX関連は多数あるが、宇宙分野/量子コンピュータと絡んでいる点で独自性あり。
  • 初値期待値:5点
    • 公募価格+227%

*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。

Fusicの会社概要

会社沿革

年月概要
2002年5月代表取締役社長 納富 貞嘉、取締役副社長 濱﨑 陽一郎が九州大学大学院(システム情報科学府)在学中にシステム開発事業で起業
2003年10月資本金250万円で株式会社Fusicを設立
2009年2月「360度評価支援システム」をリリース
2012年6月Amazon Web Services(AWS)のグローバルパートナープログラム「APNコンサルティングパートナー」に認定
2013年11月AWSのグローバルパートナープログラム「APNアドバンストコンサルティングパートナー」に認定
2016年12月AWSの「AWSパブリックセクターパートナー」に認定
2017年3月連絡をメールやLINE、スマホアプリといった複数の方法で受け取ることができる連絡サービス「sigfy」をリリース
2017年4月仮想デバイスから任意の疑似データを生成・送信できるエンジニア向け開発支援サービス「mockmock」をリリース
2017年8月IoTプラットフォーム SORACOMを運営する株式会社ソラコムのパートナープログラムである「SORACOM パートナースペース」における「SPS 認定済パートナー」として認定
2017年11月AI・機械学習を活用したコンサルティング事業(データインテグレーションサービス)を開始
2017年11月Google Cloud PlatformTMの「GCP テクノロジーパートナー」に認定
2019年7月クラウド事業者として初めて衛星リモセン法に基づく「衛星リモートセンシング記録を取り扱う者」の認定を取得
2021年8月「360度評価支援システム」の名称を「360(さんろくまる)」に変更
2021年9月株式会社フィックスターズ(東京都港区、情報通信業)と量子アニーリングクラウド「FixstarsAmplify」のパートナー契約を締結
*Fusic(5256) 目論見書より抜粋して作成

設立自体は2002年ですが2009年頃までは大きな動きがなく、その後AWSやGoogleにも認められるシステム開発分野で実績を出し、

近年は衛星リモートセンシングや量子コンピュータの分野でも実績を出し始めているようですね。

在学中の企業で九州大学出身の2人が創立し、その後も福岡を中心に発展してきたようです。

事業材料としては豊富なものがありそうです。

Fusicの事業内容

システム開発

Fusicのミッション,ビジョンは以下の通りです。

  • ミッション:「人に多様な道を 世の中に爪跡を」
  • ビジョン:「個性をかき集めて、驚きの角度から世の中をアップデートしつづける。」

クラウド環境を活用したシステム開発、IoT・クラウド・AI を組み合わせてデータ活用を支援するデジタルトランスフォーメーション事業(DX)を展開しています。

Fusicは主に以下の3つの事業で成り立っています。

  • クラウドインテグレーションサービス
    • AWSによるサーバーインフラの構築・運用から、AWSのマネージドサービスを活かしたシステム開発を行う。
  • データインテグレーションサービス
    • センサーデバイスから得られる音声や画像などのデータにまつわる様々な技術・解決策を一貫して提供
  • その他サービス
    • 顧客の要望に合わせて開発したシステムから汎用性の高いものを「プロダクトサービス」化して提供

DXの基本ですが、「人が作業すること」を前提に設計された現状を「IT技術に多くを任せること」考え方で業務を見直し、大幅な生産性向上や新たな価値創造を生み出すことを目指しています。

Fusicの業績推移(2023年6月期決算内容含む)

売上高と営業利益の推移

2021年6月期からのFusicの業績推移は以下の通りです。

売上高・営業利益は増加傾向にあります。

2023年8月10日に発表された2023年6月期の決算発表では、最高売上、最高益を記録し、2024年6月期も最高益予想となっています。

売上高の伸びは鈍化傾向にありますが、新規事業が寄与し出すと加速度的に伸びていくことが予想されます。

またIPOでの調達資金の使途としては、人員体制強化費用や広告宣伝費など、事業拡大に
向けた投資に充当
する予定となっています。

業界全体としてIT人材が不足している中、成長し続ける人材の確保が事業発展、成長には欠かせないので、Fusicでも人材への投資が重要視されているようです。

事業計画及び成長可能性に関する事項(2023年6月期発表)

2023年8月30日時点で発表された、事業計画及び成長可能性に関する事項の資料では以下の内容が盛り込まれています。

Fusic 5256 事業計画及び成長可能性に関する事項 主要な経営指標
2023年8月30日発表 Fusic(5256)事業計画及び成長可能性に関する事項より抜粋

従業員は2割増加を見込んでおり、約20名ほどの採用予定となっています。

他業種含め、人手不足に陥っている日本では人員確保は難易度の高い課題となりますね。

人材採用計画が予定通りに進むかどうかが一つのカギとなりそうです。

また新規事業の内容については、量子コンピュータ及び、宇宙分野(人工衛星データ)が取り上げられています。

Fusic 5256 事業計画及び成長可能性に関する事項 新たな技術領域 量子コンピュータ、宇宙衛星

AWSやGoogleに認定されている実績が高く評価され、量子分野や内閣府を通じた宇宙分野にも乗り出せていることが推測されます。

人工衛星データは防災や防衛関で今後も重要視される分野になりますので、国策銘柄としての立ち位置になりそうです。

まとめ

今回はIPO銘柄Fusicについて調査してみました。

  • AWSやGoogleなどシステム開発で実績あり。
  • 新規事業分野として、宇宙関連(衛星データ)量子コンピュータが魅力的
  • 成長のカギは人員採用

材料が非常に豊富なので、セカンダリーとして狙いやすい価格帯まで落ちてくると狙い目と考えています。

☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。

☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。

それではまた。

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