こんにちは。きんかぶるーむです。
2023年12月のIPO案件で、マーケティング関連会社が12/4(月)に東証スタンダード市場に上場します。
【企業名】アスマーク(証券コード:4197)
初値は2150円で公開価格の2300円を6.5%下回りました。
期間(180日)でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。
2023年12月は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。
☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。
早速どのような企業なのか調査し、アスマークの特徴を確認していきます。
総合評価
総合評価:2.33/5点
- 成長性:3点
- 景気に左右されるが、右肩上がりで成長
- 独自事業性:3点
- マーケティングリサーチに関しては独自性特になし
- 初値期待値:1点
- 公募価格-6.5%
*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。
アスマークの会社概要
会社沿革
年月 | 概要 |
1998年12月 | 東急田園都市線沿線を中心としたパネル会員組織を構築し始め、情報コミュニティーサイト(Dstyle web)の運営を開始 |
2001年12月 | 東京都世田谷区玉川台において有限会社マーシュを設立 パネル・リクルーティングサービスを開始 |
2004年3月 | 有限会社マーシュから株式会社マーシュに組織変更 オンライン・リサーチサービスを開始 |
2005年4月 | 社団法人日本マーケティング・リサーチ協会に加盟(正会員) |
2006年2月 | 本社を東京都世田谷区三軒茶屋に移転 |
2011年10月 | 本社を東京都世田谷区駒沢に移転 |
2014年1月 | 本社を東京都渋谷区渋谷に移転 |
2016年5月 | オフライン・リサーチサービスを開始 |
2018年11月 | 商号を株式会社アスマークに変更 本社を東京都渋谷区東に移転 |
2018年12月 | 外国人専門パネルサイト「e-gaikokujin Recruiting」の運用を開始し、在日外国人を対象としたリサーチサービスを拡充 |
2019年6月 | マーケット・リサーチ(市場・世論・社会調査)サービスに関する製品認証規格「ISO 20252」を取得 |
2020年6月 | HRテックサービス「Humap(ヒューマップ)」をリリース |
2020年9月 | 仮想バックルームを実装したオンラインインタビューツール「i-PORT voice」をリリース |
2022年1月 | 東京証券取引所 TOKYO PRO Marketに株式を上場 |
2022年9月 | オリジナルチャットインタビューツール「i-PORT chat」をリリース |
創業は1998年で、インターネットのテクノロジーを生かして、リサーチ事業やHR事業など幅広く事業展開してきたようです。
TOKYO PRO Marketには2022年に既に株式上場しているようです。
アスマークの事業内容
アスマークは、マーケティング・リサーチ事業をメインに、人口減少が続く日本の課題解決に対してアプローチするようなサービスを展開しています。
「自社独自の価値を創造し続け、独創的で高品質なマーケティング・リサーチサービスを提供する企業として顧客・リサーチ業界の発展に貢献する」をビジョンに掲げ、
国内外でマーケティング・リサーチに関するサービスを提供しています。
マーケティング・リサーチとしては、フィールドから情報を集めるオフライン・リサーチと、インターネットを活用して量的なデータを取得する手法オンライン・リサーチがあり、アスマークには両方の手法を組み合わせたサービスがあることが特徴です。
アスマークは、顧客のマーケティング課題に合わせて、課題整理、調査企画・設計、調査実施、集計・分析、アウトプットレポート作成に至るまで、マーケティング・プロセスにおけるトータルサポートを行っています。
オンラインインタビューツール「i-PORT voice」が独自システムとなっており、オンラインでも高品質で快適な定性調査を実現できることが特徴となります。
顧客としては、調査会社、広告代理店、一般消費財メーカー、マスコミ関連企業等があり、2022年11月末現在、クライアント社数は1061社にも上るようです。
コロナ禍で一旦は需要が落ちたものの、市場全体としても右肩上がりのようですね。
アスマークの業績推移
売上高・営業利益はコロナ禍の影響があった2020年11月期を除いて、少しずつ増加傾向にあります。
企業の選択と集中が進むにつれて、マーケティングなどで注力分野を探していく動きに出ているものと考えられますね。
大口顧客のリピート率は95.3%であり、取引金額上位の顧客企業については長年の取引実績を有する等、関係性の構築に努めているようです。
リピート率が高いということはサービスの満足度が高いということなので、継続顧客をサブスクリプション形式で増やしていくことが今後の事業成長のカギになりそうです。
IPOでの調達資金の使途としては、既存リサーチ事業のシステム開発費、広告宣伝費、設備強化費用、人員増加に伴う採用費用に充てられるとのことです。
今後はAI関係を用いたマーケティングサービス、コンサルティングサービスが多数出てくることが予想されますので、技術の進化に対応できるかどうかも重要な観点ですね。
まとめ
今回はIPO銘柄アスマークについて調査してみました。
- マーケティングサービスで事業拡大
- 成長のカギは技術革新への対応と継続企業の維持
マーケティングサービス会社はコンサルティングと類似したような部分もあり、競争が激しい業種と考えられますので、今後はサービスの差別化と質が求められるようになると予想されます。
銘柄自体は、直近の成長性からある程度人気化するのではないかと感じています。
上場後の値動きに注目です。
☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。
☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。
それではまた。
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