こんにちは、きんかぶるーむです。
2024年6月のIPO案件で、M&A仲介関連会社が6/18(火)に東証グロース市場に上場します。
【企業名】インテグループ,Integroup Inc.(証券コード:192A)
6/18に公開価格3960円を1980円(50.0%)上回って5940円で初値をつけました。
期間(180日)でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。
期間が長めなので安心感がありますね。
2024年6月は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。
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M&A関連では2023年10月にジャパンM&Aソリューションが上場を果たしています。
初値は公募価格+67.9%と大きく上昇しているので、期待が大きいです。
M&A関連は業績規模が大きくなりやすいことから人気化が見込まれますね。
早速どのような企業なのか調査し、インテグループ 192Aの特徴を確認していきます。
総合評価
総合評価:4.0/5点
- 成長性:3点
- 決算期によって変動大
- 独自事業性:5点
- M&A事業で完全成功報酬型
- 初値期待値:4点
- 公募価格+50.0%
*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。
インテグループ 192Aの会社概要
会社沿革
年月 | 概要 |
2007年6月 | インテグループ株式会社(東京都千代田区丸の内、資本金10百万円)を設立 |
2010年2月 | 業容拡大に伴い本社を移転(東京都千代田区丸の内) |
2012年8月 | 利益剰余金の資本組入れによる増資(増資後の資本金60百万円) |
2014年8月 | 業容拡大に伴い本社を移転(東京都千代田区霞が関) |
2015年7月 | 利益剰余金の資本組入れによる増資(増資後の資本金100百万円) |
2019年12月 | M&A成約数(累計)100組を達成 |
2020年6月 | 業容拡大に伴い本社を移転(東京都千代田区丸の内) |
2020年7月 | 監査等委員会設置会社へ移行 |
2023年2月 | M&A成約数(累計)200組を達成 |
2007年に設立され、M&A事業を中心に事業展開されてきたようです。
2023年2月には成約件数200組を突破し、会社規模としても大きくなってきた様子がうかがえます。
インテグループは2000年代に突入して大きな問題となってきた、中小企業の後継者不足問題に着目し、M&Aにより解決することを目的として、設立されています。
インテグループ 192Aの事業内容
インテグループは「我々は、様々な経営課題を解決することで、経営と経営者に付加価値を与え、企業や組織の経営力の向上に貢献し、社会に活力を与え、そして最も信頼される経営支援会社になる。」というビジョンを掲げ、
中小企業を中心としたM&A仲介サービスを提供しています。
会社売却を希望する経営者に、売却から最終契約に至るまで、ワンストップでサービス提供しています。
M&Aサービスの流れは大まかに以下になります。
- 初期の相談
- 売却見込額の査定
- 買い手候補企業・譲渡スキームの提案
- 必要資料の準備
- 買い手候補の選定
- 買い手候補への提案
- 買い手候補との面談、条件交渉、基本合意
- デューデリジェンスのアレンジ
- 最終契約
経営者が自分で探して、売却に至るまで非常に手間がかかりますね。
インテグループの特徴としては以下が挙げられます。
- 売り手・買い手ともに、着手金、中間金を徴収せず、成功報酬のみでM&Aを支援
- 低廉な最低成功報酬額設定で価格競争力大
- 売買金額ベースの成功報酬算定方式
- M&Aの初期相談から最終のクロージングまで、コンサルタント1名が一気通貫で支援
上記の特徴で顧客は不要なリスクを負うことなく、安心してサービス利用できることから、競合に対する優位性はあると考えられますが、一方で成約に至らなければ売上ゼロとなってしまうので、リスクは高いビジネスモデルですね。
インテグループ 192Aの業績推移
業績推移は以下の通りです。
売上高・経常利益は非常に波がありますが、傾向としては増加基調にあります。
従業員の年齢や人数、平均勤続年数、年間給与は以下の通りですが、従業員数はまだまだ少なく平均年齢も30代前半と非常に低いです。
一方で年間給与は高く、一人当たりのコストは非常に大きいので、教育も必要になりますので人員を増やすのはなかなかハードルが高そうですね。
今後の成長戦略としては、唯一の売り手・買い手ともに完全成功報酬制のM&A仲介専門会社」という認知を浸透させ、「完全成功報酬制のM&A仲介会社No.1」ブランドを確立することにあるようです。
リスクが高い分、完全成功報酬型は上場企業にもないようですね。
ターゲットは小規模案件セグメントにおけるシェア拡大を掲げていますので、現在の廉価な報酬体系を基に事業拡大を目指すようです。
またIPOでの調達資金の使途としては、人材採用、及び広告宣伝に充当される予定のようです。
す。
まずはサービス提供先の拡大に向けて人員拡大と認知度向上を目指すようです。
まとめ
今回はIPO銘柄インテグループについて調査してみました。
- 設立からM&A事業で拡大
- ターゲットに中小企業のM&A案件
- 成長のカギは完全成功報酬体系を維持した売上向上
M&A企業の上場は近年増加しており、売り上げ規模の拡大の様子から、人気度が非常に高いです。
インテグループもM&A企業として認知され、上場後も堅調な業績を維持できれば株価に反映される可能性が高いですね。
上場後の値動きに注目です。
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それではまた。
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