こんにちは。きんかぶるーむです。
2024年5月のIPO案件で、教育サービス関連会社が5/28(火)に東証グロース市場に上場します。
【企業名】株式会社学びエイド、Manabi-aid Co.,Ltd.(証券コード:184A)
初値:1282円で、公開価格の970円を312円上回りました。
期間(90日or180日)か公開価格の1.5倍でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。
2024年は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。
☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。
教育関係はコロナ禍で過去のIPO銘柄であるチエル、すららネットなどが人気化していました。
早速どのような企業なのか調査し、学びエイドの特徴を確認していきます。
総合評価
総合評価:3/5点
- 成長性:4点
- 売上、営業利益増加好調
- 独自事業性:2点
- デジタル教材は競合多数。AI関連による最適化も存在。
- 初値期待値:3点
- 公募価格+32.2%
*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。
学びエイドの会社概要
会社沿革
年月 | 概要 |
2015年5月 | 東京都文京区に株式会社学びエイドを設立(資本金10,000千円) コンテンツ・システム開発等の教育デジタル事業の準備を開始 |
2016年1月 | 一般個人ユーザー向けに映像授業が1日3コマまで無料視聴できる映像学習サービス「学びエイド」、映像授業が見放題となる有料サービス「学びエイドプレミアム会員」サービスの提供開始 |
2016年4月 | 「学びエイド」で提供する映像授業に加え、学習塾専用の「映像授業」と塾運営の効率化を支援する「管理機能」を搭載した個人経営塾または中規模学習塾向けの映像学習サービス「学びエイドマスター」の提供開始 |
2019年3月 | 中規模学習塾~大手全国展開学習塾向けに「学びエイドマスター」の「映像授業」と「管理機能」を顧客仕様へとカスタマイズし「学びエイドマスターforSchool」として提供開始 |
2021年1月 | 学びエイド直営学習塾「サテライトスタディサロンザ・ドア」の開校 教育関連事業を行っている企業向けに、教材の「映像授業化」とそれを配信する「配信サービス」を提供する「学びエイドforEnterprise」の提供開始 |
2023年11月 | 共同印刷株式会社と営業連携・新事業開発を目的とした資本業務提携を実施 |
2015年設立で創業からまだ若い会社になります。
教育教材の提供とデジタル教材の提供で事業拡大してきたようですね。
2023年に共同印刷株式会社と業務提携し、今後の業績拡大の足掛けを行っているようです。
学びエイドの事業内容
『Be a Player.~教育の「意欲」の機会均等をあまねく達成し、前向きなひとをたくさん作る企業~』という企業理念を掲げ、学びエイドは教育デジタル事業を提供しています。
学びエイドが認定した鉄人講師等の「教えたい」ひとから映像授業のコンテンツを調達し、学習塾等の「教えたい」ひとに、開発した映像授業・学習管理サービスを提供することで、
エンドユーザー(生徒)等の「教わりたい」ひとに教育を届けるほか、映像学習サービスを直接「教わりたい」ひとに届けるサービス提供を行っています。
「学びエイドマスター」「学びエイドマスターforSchool」「学びエイドforEnterprise」の3つの主要サービスで売上の98.3%(2023年4月期時点)を占めているようです。
- 学びエイド(無料の一般会員/プレミアム会員)
- 映像学習サービスを提供(1コマ5分程度)
- 学びエイドマスター及び学びエイドマスターforSchool
- 小規模~中規模の学習塾むけに提供する映像授業
- 学習塾専用の映像授業、塾運営の効率化を支援する管理機能を提供
- 学びエイドforEnterprise
- 参考書や教科書など紙媒体の「映像授業化」と映像授業化したコンテンツを配信するための配信サービスを開発・提供
学びエイドのプレミアム会員は、毎月定額で中学・高校の学習範囲を全科目見放題となることに加え、倍速再生、教材テキストの購入が可能となるメリットがあります。
月額898円から利用でき全科目が視聴できるというサービスは学生だけではなく、社会人を含めて幅広いニーズがあるので、有料会員をどこまで増やし、ストック性を増やせるかどうかが今後の将来性を左右しそうですね。
学びエイドのサービス特徴は以下になります。
- 個別最適化への対応
- タイパ重視の映像授業
- 教育分野に特化した映像制作による専門性
サービスとしては東進など個別塾の後追い感がありますが、今後どこまで規模を増やしていけるかですね。
個別最適化はAIによる最適化が主流になりはじめているので、AIに勝るもしくは同等のサービスを提供できるかどうかに期待ですね。
学びエイドの業績推移
業績推移は以下の通りです。
売上高・経常利益は直近増加傾向にあります。
2023年4月期は大幅に続伸しており、経常利益率も22%と高水準です。
以下の経営指標の推移からは、学びエイドマスターforSchoolの顧客単価上昇と、学びエイドforEnterpriseの顧客数と顧客単価上昇が売り上げ増加に大きく寄与しているようです。
クロスセルや大型受注が相次ぎ、既存顧客の継続利用が続けば今後も大きな成長が見込めそうです。
またIPOでの調達資金の使途としては、以下が挙げられています。
- 事務所拡張のための設備投資費
- コンテンツ制作能力の向上
- 内部管理体制の強化等を企図しての採用費・人件費
- 学びエイドマスター,学びエイドforEnterpriseの認知拡大、新規顧客獲得のための広告宣伝費
サービスの認知のためにも広告宣伝費は継続して必要になりそうですね。
まとめ
今回はIPO銘柄学びエイドについて調査してみました。
- 新会社となってから比較的若い会社
- デジタル教材で業績拡大
- 成長のカギはクロスセルでの売り上げ増加とサブスクリプションサービスの契約数増加
教育業界では遅れていたデジタル化のニーズが強く、デジタル技術の導入が急速に進む可能性があります。
コロナ禍でも大きくデジタル化に舵を切った学校や団体も多いので、目新しさの面から人気化するのではないかと感じています。
上場後の値動きに注目です。
☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。
☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。
それではまた。
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