【NVIDIA業務提携】 ABEJAのAI製品特徴と業績推移は?

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ABEJA 5574 NVIDIA業務提携 AI DXカンパニー IPO分析

こんにちは。きんかぶるーむです。

2023年月のIPO案件で、DXプラットフォームを提供により顧客企業のDXを支援する会社が、

6/13(火)に東証グロース市場に上場しました。

【企業名】ABEJA(証券コード:5574)

ABEJAの初値は4980となり、公開価格である1550円を3480円上回結果に。

上昇率は221%と大きく上昇しました。

公募価格1.5倍でVCの売り出しが可能になりますが、その価格を大きく超えた初値となりました。

期待値の高さが伺えますね。

2023年6月は他にもGlobeeやアイデミー、ブリッジコンサルティンググループなど多数銘柄がIPOで上場を果たしました。

DX関連企業は多数あり差別化が難しくなっていると考えられます。

どのような企業なのか調査し、ABEJAの特徴を確認していきます。

この記事でわかること
  • ABEJAの会社沿革と事業内容
  • ABEJAの業績とIPO資金用途
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総合評価

総合評価:4.3/5点

  • 成長性:4点
    • 直近の売上高増加率高い
  • 独自事業性:4点
    • 独自性は高くないが、NVIDIA協業の期待値高い
  • 初値期待値:5点
    • 公募価格+221%

このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
(あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください)

ABEJAの会社概要

会社沿革

年月概要
2012年9月東京都渋谷区東に株式会社ABEJA(資本金1,000千円)を設立
2015年10月小売流通業向けのディープラーニングを活用した店舗解析SaaS「ABEJA Dashboard(現:「ABEJA Insight for Retail」)」をリリース
2017年3月シンガポール法人(ABEJA Singapore PTE. LTD.)を設立
2017年5月技術パートナーとして、NVIDIA Corporationと資本業務提携
2017年9月独自AIの開発・運用プラットフォーム「ABEJA Platform」のベータ版を提供開始
2018年2月「ABEJA Dashboard」を「ABEJA Insight for Retail」としてリニューアル
2019年7月AIの倫理・法・社会的課題を討議する有識者委員会「Ethical Approach to AI(EAA)」発足
2019年10月米国法人(ABEJA Technologies, Inc.)を設立
2021年1月米国法人(ABEJA Technologies, Inc.)を清算
2021年4月デジタルトランスフォーメーション推進を目的に、SOMPOホールディングス株式会社と資本業務提携
2021年7月シンガポール法人(ABEJA Singapore PTE. LTD.)を清算
2021年10月デジタルトランスフォーメーション推進を目的に、ヒューリック株式会社と資本業務提携
2022年7月デジタルトランスフォーメーション推進を目的に、三菱商事株式会社及び株式会社インダストリー・ワンと業務提携
*ABEJA 目論見書より抜粋して作成

現在の会社の設立としては、2012年と設立からは10年以上経過しています。

AI関係の開発で頭角を現し、事業化に成功してきた企業と言えそうです。

過去にシンガポール、米国で法人設立していますが、既に清算されており、沿革上では海外展開には失敗している印象を受けます。

特筆すべき点は、アメリカGPU開発大手のNVIDIAと2017年に資本業務提携している点です。

NVIDIAの主な製品は、高性能なグラフィックス処理を提供するGPU(Graphics Processing Unit)で、ゲーム、映画制作、科学技術計算、仮想現実などの分野で幅広く使用されています。

特に、ゲーム業界では高い評価を受けており、NVIDIAのGPUを搭載したグラフィックスカードは、パソコンやゲームコンソールでのリアルな映像表現を可能にしている長所があります。

近年ではディープラーニングや機械学習の急速な進化に伴い、NVIDIAのGPUは人工知能のトレーニングや推論にも利用されており、生成AIを含むAI分野での需要も増加しています。

このNVIDIAと早期から業務提携している点は、AI開発の技術力において高いメリットを有しており、

他社よりも突出できる可能性があると考えられますね。

またセキュリティ/テクノロジー水準の向上についても継続的に取組んでおり、Amazon、Google Cloudから認定されている実績もあるようです。

2018年:Amazon WebService(AWS)より「AWS Machine Learning Competency Partner」に国内初の認定を受ける。

2019年:Google Cloudより「GCP Technology Partner」の認定を受ける。

ABEJAの事業内容

コンピューター AI GPU

ABEJAはデジタルプラットフォーム事業を手掛けており、ABEJA Platformを基盤として、トランスフォーメーション領域とオペレーション領域に分類される事業を展開しています。

スポットでのサービス提供がトランスフォーメーション領域、ストック型でのサービス提供がオペレーション領域になるようです。

オペレーション領域では、小売業、不動産業、製造業、金融業などが対象で、複数の業界にわたってABEJA Platform上に構築したシステムを運用して業務推進をしています。

導入例としては、小売業での販売予測からの自動発注モデル構築や、プラント業界での画像データに基づいたプラントインフラの定期的検査・モニタリングを行うAIシステムの構築・運用など、

ビッグデータを活用しモデル化した事例からソリューション提供しているイメージですね。

ABEJAの業績推移

ABEJA 5574 業績推移 2018年~2022年

売上高は2021年から2022年で急速に1.5倍程度になり、急速に増加傾向にあります。

経常利益については直近5期は赤字で推移していますが、2021年から2022年では赤字縮小しており黒字化も近づいています。

赤字が続くと現金及び現金同等物の推移が気になるところですが、記載のあった2021年~2022年では特に問題なさそうな状況です。*自己資本比率も80%超え

2022年期の売上高に占める継続顧客からの売上比率は91.8%となっているようですので、サービスを継続利用している企業も多いと考えられ、満足度も高いのではないかと推測しています。

ブレイン AI代替 予測モデル構築

また経営戦略としては、顧客基盤の拡大と深耕(営業力強化)、ABEJA Platformの拡充、人材の採用、育成とカルチャーの醸成が挙げられています。

IPOで調達した資金の用途としては上記に充当されると考えられます。

今後のAI開発の激化において、ABEJAシステムの拡充は必須でしょうね。

【IRニュース】

政府からの生成AI開発推進に向けての支援対象にABEJAが選ばれることが決定しました。

スタートアップ企業を中心に以下の7者が選ばれており、今後の拡大が期待されます。

  • ABEJA
  • Preferred Elements
  • ストックマーク
  • Sakana AI
  • Turing
  • 情報・システム研究機構
  • 東京大学

個人的な注目は、小さなAIを集めて大きなAIよりも、効率的にAIとしての性能を出すことを目指す開発を実施しているSakana AIです。

スイミーのようなイメージですね。

Google cloudやAWSに認定されている実績やNvidiaとの資本業務提携が評価された部分もあると考えられますが、上記に選ばれただけでも価値あることだと思いますね。

まとめ

今回はIPO銘柄ABEJAについて調査してみました。

  • NVIDIAと業務提携実績があり、技術力として高いものを有している可能性が高い
  • マーケティングターゲットとしては、他業界に及び応用範囲が広い。
  • 成長のカギはストック収益の拡充

生成AIの話題が絶えず出てきており、NVIDIAと業務提携というネームバリューの面からも、人気化する可能性が高いと感じています。

上場後の値動きに注目です。

他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。

IPOのオススメ証券口座については以下で紹介していますので、ご覧ください。

それではまた。

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