こんにちは、きんかぶるーむです。
皆さん、資格は取得していますでしょうか?
私は会社員になってから複数の資格を取得しています。
会社から取得要望があったものもありますが、業務上必要と感じて自分から進んで取った資格もあります。
また私は転職を経験しているのですが、転職の際に有利に働いた資格もあります。
今回は経理担当者に人気の「日商簿記検定2級(簿記2級)」について私の実体験を基に、勉強方法や資格取得の際に使用した書籍を紹介していきます。
私は理系出身のメーカー勤務者で、経理未経験で2022年のネット試験で日商簿記検定試験2級を独学で合格しています。
それではどうぞ。
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日商簿記検定資格とは?
日商簿記検定は日本商工会議所(JCCI)が実施する会計の資格試験の一つであり、基本的な会計知識や簿記のスキルを証明する資格検定になります。
試験方法は筆記試験とネット試験の2パターンがあり、筆記試験は年3回、ネット試験はほぼ通年での受験が可能です。
主に大学の経済学部や商学部、企業の経理部門、商業高校や商業系専門学校出身者の受験が多数となっています。
日商簿記検定には以下の3つの級があります。
- 日商簿記検定1級(筆記試験)
- 日商簿記検定2級(筆記試験orネット試験)
- 日商簿記検定3級(筆記試験orネット試験)
3級は「仕訳」と「決算書」に関する知識、2級は「仕訳」や「決算書の作成や分析」、税務に関する知識」、1級は「複雑な会計処理」、「財務諸表の作成や分析」、「会計情報システムの理解」、「法規制に関する知識」が求められます。
試験は一般的に導いた答えについて記述する方式(ネット試験では入力する方式)となっています。
計算問題が多く、知識がないと解けない問題もあるので、わからない問題は捨てる、わかる問題から解き進めていくというようにある程度スピードを意識する必要があります。
試験結果については、ネット試験では終わってすぐに判定されて合否と得点がわかります。
大問ごとの得点がわかるので、どこを間違えたのかがわかりやすく、
また落ちたとしても1週間程度のブランクを空ければ次回の試験を予約できる点がネット試験のメリットとなります。
日商簿記検定2級の取得難易度
開催回によって合格率にばらつきはありますが、合格基準と合格率概ね以下の通りになっています。
簿記検定級 | 合格基準 | 筆記試験での合格率 |
1級 | 得点7割以上 *商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算の それぞれで4割以上の得点が必要 | 約5~17% |
2級 | 得点7割以上 | 約10~20% (ネット試験では35%程度) |
3級 | 得点7割以上 | 約50% |
合格率からすると、2級は難しく、3級は通常レベルの難易度と想定されます。
2級については、筆記試験よりもネット試験の方が合格率が高いので合格可能性を上げたい方はネット試験をお勧めします。
簿記検定2級は、筆者の経験則からすると勉強時間は250時間程度で合格が目指せると感じています。
土日に各日で3時間程度勉強時間を確保したとすると、約11か月程度が必要ですね。
*筆者は簿記3級合格後に、簿記2級合格に向けて約1年かけて勉強し、ネット試験にて2級に合格しました。
3級の知識に加えて、2級の範囲に対応する必要があるので、合格には根気がいりますね。
ちなみに簿記3級は上記の参考書で勉強して合格しましたが、解説などがイマイチでした。
日商簿記検定2級の勉強方法と試験の解き進め方
勉強方法
筆者の経験からすると、品質管理検定2級の勉強には以下が効果的と考えています。
- 学習参考書を1冊決めて、一通り読む
- 過去問を解説を見ながら解く(問題傾向の確認)
- 過去問でわからなかった部分について、参考書を読み込んで理解する
- 過去問を時間を計って解く
参考書を1冊としている理由は、各参考書によって解説に違いがあり、混乱を招くことがあると感じたためです。
また合格のための鉄則としては過去問で傾向をつかむことと試験時間感覚を把握することです。
実際に使用予定の電卓を使用して解くことも慣れるためには必要です。
参考書にも問題等は載っていることがありますが、実際の問題とは異なるパターンが多いです。
したがって実際の問題でどのような出題がなされるのか慣れておく必要がありますね。
内容としては連結会計が最も難しいので、連結会計の問題を中心に取り組むと良いと思います。
試験の解き進め方
日商簿記検定2級は商業簿記と工業簿記に分かれており、それぞれ以下の特徴があります。
- 商業簿記→決算書を用いた問題や連結決算の処理などが多い。問題の出題パターンが多い。
- 工業簿記→ある程度定型の問題が多い。解き方を知っていれば安定した得点源にできる可能性高い。
また、いずれも基本的な仕訳問題を数問含んでいます。
解き進め方としては、まずは配点が高く安定して得点しやすい商業簿記と工業簿記の仕分け問題から着手し、その後工業簿記→商業簿記の問題に移行する解き方がベストだと思います。
工業簿記で8~8.5割の得点を確保し、商業簿記で7割程度の得点が最も合格に近づくのではないかと感じていま。。
日商簿記検定2級試験に使用したオススメ参考書
私の場合はTACから発刊されているテキストと過去問を使用していました。
内容が詳細に網羅されており、問題解説も充実していたので理解が進みました。カラーで掲載されている点も読み進めるうえで魅力的でした。
商業簿記と工業簿記でテキストがわかれているので、2冊が必要になります。
過去問は以下を使用しました。
解説がわかりやすく、勉強にはもってこいでしたね。
最近はメルカリ等のフリマサイトでも購入できますので、少しでも値段を抑えたい方は是非以下から確認してみてください。
中古で状態が良いものも多数あると思います。
資格取得によるメリットや今後の展望
簿記検定の取得で以下のようなメリットがあります。
- キャリアアップの機会が増える
- 資格を持つことで、自己成長やスキルアップをアピールでき、昇進や新しい職種への挑戦の機会が増えます。
- 職場での信頼性が向上する
- 資格を持っていると、その分野において専門知識やスキルを持っていると認められ、信頼されることがあります。
- 収入の向上が期待できる
- 資格を持つことで、スキルや経験に見合った高い報酬を得られる可能性が高まります。企業によっては取得で月給アップにつながる例もありますね。
- 転職の際に有利になる
- 資格を持っていると、転職活動時に他の候補者よりも有利な条件で求人に応募できることがあります。メーカーからサービス業まで幅広く有利に働くと考えられます。
- 税理士試験の受験資格が得られる
- 簿記1級合格者は、税理士試験の受験資格が得られるので、今後のキャリアアップに有用ですね。
- 推薦入試の基準や単位認定の対象としても利用できる
- 多くの大学・短大等で、推薦入試の基準や単位認定の対象にもなっていますので、合格によって学校卒業や将来のキャリア設定にも役立ちますね。
工業簿記の分野については特にメーカーでも管理職以上になると必須の考え方になるので、間違いなく有利に働きます。
また、職場や業務を進めるうえでの説得力向上や考えの幅の拡大にもなりますので、非常に有用ですね。
まとめ
今回は簿記2級資格取得方法について私の経験談を基に掲載しました。
- 簿記検定は1級から3級まで3つの級が存在
- 簿記検定2級は約10-20%の合格率で比較的難しいランク
- 独学での勉強時間は250時間程度必要
- 2級の合格には工業簿記での得点力が必要
- 過去問の繰り返しで問題になれることが重要
読んでくださった皆様の資格取得の手助けとなれば幸いです。
それではまた。
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