こんにちは、きんかぶるーむです。
2024年4月のIPO案件で、法人向けECサイト関連会社が4/8(月)に東証グロース市場に上場します。
【企業名】株式会社イタミアート、itamiarts inc.(証券コード:168A)
初値2000円、公開価格1600円となり400円上回りました。
期間(90日or180日)か公開価格の1.5倍でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。
大株主にVCキャピタルが複数存在しているので、注意が必要です。
2024年4月は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。
☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。
早速どのような企業なのか調査し、イタミアートの特徴を確認していきます。
総合評価
総合評価:3.33/5点
- 成長性:3点
- 独自事業性:3点
- 広告の企画から製作まで一貫
- 初値期待値:4点
- 公募価格+25.0%
*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。
イタミアートの会社概要
会社沿革
年月 | 概要 |
1999年2月 | 資本金3,000千円で有限会社イタミアートを岡山県岡山市に設立。広告制作業として事業開始 |
2001年6月 | うちわキット、オリジナルハガキ、名入れ焼酎、教材等カタログ通販を開始 |
2004年12月 | 株式会社イタミアートに改組・設立(資本金10,000千円) |
2006年9月 | インターネット通販事業を開始し、うちわ印刷、うちわキット、オリジナルハガキ、名入れ焼酎、教材等のネット通販サイトを開設 |
2009年3月 | 自社開発ECサイト構築システム「DREAM-PACK」を開発。 自社サイト構築に利用すると同時に同システムの外部提供を行うASP事業を開始。 ECサイトの基盤となる自社システムの構築及びECサイト「のぼりキング」を開設 |
2011年10月 | のぼり旗の自社製造を開始。自社のECサイト群を「キングシリーズ」としてブランド化 |
2016年6月 | WEB上でデザインと注文ができるオンラインデザインサービス「のぼりデザイン」を自社開発 |
2018年9月 | ECサイト「冊子製本キング」を開設。自社開発ECサイト構築システム「DREAM-PACK」をスマートフォン対応サイト構築対応に改修。 ECサイト「のぼりキング」のスマートフォン対応とサービス強化のリニューアルを実施。 オンラインデザインサービスのスマートフォン対応。 |
2019年4月 | 自社開発製造管理システム「i-backyard」の運用開始 |
2019年10月 | 自社開発冊子印刷データ処理自動化システムの運用開始 |
2020年11月 | ECサイト「現場シートキング」を開設 |
2022年5月 | オンラインデザインの対象商品を簡単に拡大できる「らくらくデザイン」を自社開発 |
1999年に創業され、当時は広告制作業からの開始になります。
その後はインターネット事業への参入、ECサイトの立ち上げや自社サイトの改修を行ったり、スマートフォンに対応するなど、サービスの幅を広げてきたようです。
広告関係には長年携わってきたこともあり、強みとノウハウが蓄積されていそうです。
イタミアートの事業内容
イタミアートは「「IT」×「モノづくり」の力で世の中を変える。」をミッションに掲げ、印刷業界でインターネットを活用し、
D2C(Direct to Consumer)ビジネスモデルと効率的な社内管理システムを自社独自で構築することで、必要な時に必要な分だけを低価格かつ迅速に制作し、安定した品質の商品を顧客に届けるべく、事業を展開しています。
飲食業、小売業、広告代理店などで利用されるBtoB向けECサイト「キングシリーズ」など、18サイトの運営がメインになります。
インターネットを通じ、屋外に設置するメディア広告の企画から出荷までを担っているようです。
- のぼり旗
- 幕
- 看板
イタミアートの業績推移
業績推移は以下の通りです。
売上高は増加傾向にあります。
2021年1月期はコロナ禍の影響を受けて、売上減少、赤字化しているようですが、コロナ禍が開けた後は再び上昇傾向に戻っているようです。
企業全体としてDX化をはかっているようで、ロボットの導入や生産管理など工数の削減や効率化の動きもあるようです。
利益率向上が一つ大きな課題であると思いますので、今後の効率化に期待ですね。
特筆すべきは従業員の若さですね。
2024年1月末時点で28.3歳の若さとなっており、若者からの支持も高いものと予想されます。
売上高を伸ばしていくには、既存顧客のリピート率向上が必要であると思いますので、満足度の向上と年次でしっかりと売上できるような企業案件の獲得が必要ですね。
またIPOでの調達資金の使途としては、事業拡大のため七日市工場の増設費用及び印刷機の購入費用に充当する予定とのことです。
売上高にも現れているようにモノとしての広告需要も高いと考えられますので、今後の成長に期待できます。
一方でSDGsの動きや広告デジタル化(電子化)の流れもありますので、ものとしての広告自体のパイが縮小していくことも予想されます。
今後の成長戦略に注目ですね。
まとめ
今回はIPO銘柄イタミアートについて調査してみました。
- 広告物の企画から販売で事業拡大
- 自社サイトや工場を有し、メーカー機能も持ち合わせる
- 成長のカギはリピート率向上や効率化
メーカーとしての機能も持ち合わせており、ラクスルなどが今後は競合になることが予想されます。
SDGsの流れからすると、少し今後の拡大は厳しいのではないかと感じています。
表示灯などが比較対象になりそうですね。
上場後の値動きに注目です。
☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。
☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。
それではまた。
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