こんにちは。きんかぶるーむです。
2025年4月のIPO案件で、墓地、寺院関連会社が6/26に東証グロース市場に上場します。
【企業名】エータイ(証券コード:369A)
初値は2547円となり、公開価格1510円を上回りました。
期間(180日)でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。
2025年は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。
☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。
早速どのような企業なのか調査し、エータイの特徴を確認していきます。
総合評価
総合評価:4.33/5点
- 成長性:4点
- 売上、利益率の伸び堅調
- 独自事業性:5点
- 墓地継代、寺院事業で競合少ない
- 初値期待値:4点
- 公募価格+68.7%
*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。
エータイの会社概要
会社沿革
• 2004年10月:株式会社日本クレーベストとして東京都新宿区に設立。下水処理汚泥処理プラントの販売・委託業務を開始。
• 2007年11月:永代供養墓事業に参入、建立および募集代行業務を開始。
• 2009年3月:株式会社永代供養墓普及会設立。プラント事業から撤退し永代供養墓募集代行業務に特化。
• 2018年10月:本社を東京都千代田区神田錦町へ移転、社名を「株式会社エータイ」に変更。
• 2020年9月:関東を中心に開苑寺院数50寺院達成。
• 2022年11月~2023年9月:佐賀県、静岡県、長崎県、福岡県で募集代行業務を順次開始し、エリア拡大を進める
*有価証券報告書より抜粋して作成
エータイの事業内容
エータイは主に以下の4つの事業で成り立っています。
事業の発端となった下水処理関連は撤退しており、墓地、寺院に関する事業がメインとなっているようです。
• 永代供養墓の企画・建立・運営・販売代行を行う「永代供養墓募集代行業務」。
• 寺院の財務基盤強化を支援する寺院コンサルティング事業。
• サービスには利用者集客、契約手続き、納骨、墓域清掃、寺院イベント企画運営などの全面サポートも含む。
• 少子高齢化や墓継承問題、都市部の墓地不足・高額管理費の課題を背景に、後継者不要・管理不要の永代供養墓に特化したビジネスモデルを展開
エータイの事業展望
• 墓継承者不足や価値観の変化に伴う需要増加を取り込み、事業拡大を目指す。
• 開苑寺院は増加傾向(80寺院・1寺院あたり売上約0.3億円)。
• 手数料による収益モデルで営業利益率は21%超の高収益体制を維持。
• 新規上場により調達資金を活用し、更なる営業エリア拡大や効率化を推進し、業界トップブランドを目指す
高齢社会である日本では需要は伸びているようですね。
仏教が盛んなので、寺院関係の事業も拡大傾向となっているようです。
墓は簡単には無くせないので、維持管理にコストはかかり続けます。
インフラ的な役割として今後も伸び続けていくかもしれませんね。
エータイの業績推移
業績推移は以下の通りです。
売上高・経常利益は増加傾向にあります。
利益率が20-30%と非常に高水準であり、良好なビジネスモデルであることが伺えます。
一点気になる点があるとすれば、自己資本比率が10%台と低いことです。
業績の悪化と共に資金繰りが
またIPOでの調達資金の使途としては、以下が挙げられています。
- 営業エリア拡大のための新規寺院開拓
- 事業体制強化(人員増やシステム投資)
- 効率化推進
まずは新規寺院開拓を進めていくようですね。土地取得などで費用がかかりそうです。
まとめ
今回はIPO銘柄について調査してみました。
- 墓地の永代管理で高利益率を実現
- 成長のカギは新規寺院開拓
墓地の永代管理というありそうでなかったモデルなので、独自性の高い事業内容となっています。
目新しさの面から人気化するのではないかと感じています。
上場後の値動きに注目です。
☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。
☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。
それではまた。
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