こんにちは、きんかぶるーむです。
2024年3月のIPO案件で、チャットボット・DX関連会社が3/26(火)に東証グロース市場に上場します。
【企業名】L is B Corp.、エルイズビー(証券コード:145A)
初値1553円で、公開価格1188円を30.7%上回りました。
期間(90日)か公開価格の1.5倍でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。
公募価格1.5倍でVCのロックアップ解除となりますので、株価変動には注意が必要です。
2024年3月は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。
☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。
早速どのような企業なのか調査し、L is Bの特徴を確認していきます。
総合評価
総合評価:3.67/5点
- 成長性:4点
- 売上高の伸び率高い
- 独自事業性:4点
- 現場そのもののDXで視点が新しい
- 初値期待値:3点
- 公募価格+30.7%
*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。
L is Bの会社概要
会社沿革
年月 | 概要 |
2010年9月 | 静岡県焼津市にて資本金5,000千円で設立 |
2011年4月 | 感情解析エンジン「Social Emotion Engine」を開発 同エンジン搭載のTwitterアプリ「Feel on!」を提供開始 |
2014年10月 | ビジネスチャットサービス「direct」を提供開始 |
2014年12月 | チャットボット開発環境「daab SDK」を公開 |
2015年10月 | 「direct」に顧客が協力会社と安全につながるオプションサービス「direct Guest Mode(ダイレクトゲストモード)」を提供開始 |
2016年3月 | 徳島県徳島市に徳島ラボを開設 |
2016年10月 | 働き方改革支援ソリューション「direct Smart Working Solution」を提供開始 |
2017年1月 | チャットボットレンタルサービス「direct bot RENTAL」を提供開始 |
2018年7月 | ユーザーの思考に合わせて進化するFAQソリューション「AI-FAQボット」を提供開始 |
2019年6月 | 第三者割当増資により総額2.8億円を資金調達 |
2021年5月 | 第三者割当増資により総額約10億円を資金調達 |
2022年4月 | タスク管理、スケジュール管理、掲示板を搭載した「direct Apps」を提供開始 |
2023年3月 | 「direct Apps」に日程調整アプリ「トリスケ」を追加で提供開始 |
2023年6月 | タグショット/タグアルバムを提供開始 |
2010年に創業され、以降チャットボットサービスを展開して拡大してきたようです。
企業にもAIを活用したチャットボットサービスが多数あり、導入も進んでいるようですね。
2019年と2021年に増資を行っている点が気がかりですが、チャットボットはAIを活用したサービスになるので、時流にも合致しています。
L is B社名の由来は、Life is Beautifulの頭文字をとったものであり、働く人々の人生の彩り・潤いになるサービスを提供したい思いからきているようです。
ちょっと覚えにくいかもしれませんね。。。
L is Bの事業内容
L is Bは「アイデアとテクノロジーで人々を笑顔にする!」をミッションに掲げ、課題解決を実現するためにデジタルサービス(DXサービス)の開発・提供を行っています。
普段パソコンは使わず、立ったまま仕事をしている人をメインターゲットに据えてサービス展開している点が特徴ですね。
顧客業界の特徴として、以下が挙げられDX化による業務効率化が求められています。
- 話したい相手が近くにおらず業務が停滞
- 確認のために現場と事務所の往復が多い
- 膨大な手書きの点検記録や提出書類が必要
- 多くの協力会社とのタスク・スケジュール調整が頻発
主な提供サービスは以下になります。
- 現場向けビジネスチャット「direct」
- 働き方改革支援ソリューション「direct Smart Working Solution(SWS)」
- チャットボットレンタル「direct bot RENTAL」
- FAQソリューション「AI-FAQボット」
- タスク管理、スケジュール管理、掲示板搭載「direct Apps」
- DXコンサルティングサービス
directをはじめとするサービスはストック売上になるため、サービス利用者の増加とサービスの継続率が成長のカギになりそうですね。
L is Bの業績推移
業績推移は以下の通りです。
売上高は右肩上がりの増加傾向であり、サービス利用者の拡大が見て取れますね。
一方で経常利益は赤字が拡大しており、まだまだ投資フェーズであることがわかります。
早期の黒字化を達成し、継続的な成長に期待したいですね。
2020年12月 | 2021年12月 | 2022年12月 | |
ストック売上高(千円) | 511,134 | 719938 | 924003 |
ストック売上比率(%) | 85.0 | 93.4 | 95.2 |
契約社数 | 309 | 358 | 452 |
ストック売上高の比率が非常に高く、契約社数も大きく伸びていることがわかりますね。
損益分岐点がどこに位置しているのかは計算できませんが、契約社数の増加に伴って赤字は解消されると推測しています。
またIPOでの調達資金の使途としては、事業の拡大に伴う人件費、プロダクトの開発費、顧客獲得や認知度向上のための広告宣伝費が挙げられています。
directサービスの継続的な受注に期待がかかります。
まとめ
今回はIPO銘柄L is Bについて調査してみました。
- 現場DXシステム チャットボットで頭角を現す
- ストック売上高比率が非常に高く、継続した成長が見込める
- 成長のカギはdirectの継続率と新規顧客開拓数
チャットボットという導入のしやすさでプラットフォームとしての位置づけが見込めることから、上場後も継続して伸びていけるのではないでしょうか。
上場後の値動きに注目です。
☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。
☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。
それではまた。
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