こんにちは。きんかぶるーむです。
2023年8月のIPO案件で、旅行・在留外国人関連会社が8/30(水)に東証グロース市場に上場します。
【企業名】インバウンドプラットフォーム(証券コード:5587)
公開価格は1850円に決定しました。上限で決定しましたので、後は人気化するかどうかですね。
公募価格1.5倍でVC(みずほ成長支援第4号投資事業有限責任組合)の売り出しが可能になり、その他の大株主は180日間のロックアップがかかっています。
需給としてはある程度しぼれていると想定されます。
【8/30追記】
初値は2551円(公募価格37.9%)になり人気化しています。
インバウンド銘柄としての期待がありますね。
2023年8月には他にもコンベヤ,ロボット関連のJRCが上場しています。
JRCの記事は以下からどうぞ。
コロナ禍からの解放や他国からの旅行者が増え、インバウンドが活況になっていきています。
8/10には中国からの団体客の移動も解禁され、さらにインバウンド事業の活況が見込まれます。
早速どのような企業なのか調査し、インバウンドプラットフォームの特徴を確認していきます。
インバウンドプラットフォーム総合評価
総合評価:3/5点
- 成長性:3点
- 売上高の伸び率から成長性高い
- 独自事業性:3点
- インバウンド特化事業のため独自性高い
- 初値期待値:3点
- 公募価格37.9%
このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
(あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください)
インバウンドプラットフォームの会社概要
会社沿革
年月 | 概要 |
2015年10月 | 株式会社エルモンテRVジャパン(現:株式会社インバウンドプラットフォーム)を設立 海外キャンピングカーレンタルの取次ぎ事業を開始 |
2016年7月 | 株式会社エルモンテRVジャパンの株式の100%を株式会社エボラブルアジア(現:株式会社エアトリ)が取得 |
2017年6月 | 日本国内におけるキャンピングカーレンタル事業(現:キャンピングカー事業)を開始 |
2018年4月 | 外貨両替事業を営む株式会社エアトリの100%子会社であった株式会社Airtrip Exchangeを吸収合併 |
2018年8月 | 訪日旅行客向けのWi-Fiレンタル事業を営む株式会社エアトリの100%子会社であった株式会社Destination Japanを吸収合併し、訪日旅行客向けのWi-Fiレンタル事業及びWebメディア事業を開始 商号を「株式会社インバウンドプラットフォーム」に変更 |
2020年4月 | 日本人顧客向けWi-Fiレンタル事業を本格化 |
2021年6月 | ライフメディアテック事業部を新設 |
インバウンドプラットフォームは2015年創立で比較的若い会社になります。
キャンピングカーレンタルから事業開始し、Wifiレンタル事業やインバウンド関連のサービスで成長してきたようです。
エアトリ(旧:エボラブルアジア)の子会社というのが印象的ですね。エアトリは主に航空券の予約等のサービスになるので、大きく相乗効果が見込めそうです。
レンタルWifi事業で有名どころになると、ビジョン(9416)やファイバーゲート(9450)が競合になりますね。
インバウンド客が戻り、Wifi事業会社の決算としても復調の気配が見られます。
インバウンドプラットフォームの事業内容
インバウンドプラットフォームは「また来たい、日本」をビジョンに掲げ、日本への観光客、居住外国人の満足度及び来日リピート率の向上を目指し事業を行っています。
インバウンドプラットフォームは主に以下の3つの事業で成り立っています。
- Wi-Fi事業
- ライフメディアテック事業
- キャンピングカー事業
順にどのような内容なのかを詳しくみていきます。
WiFi事業
訪日外国人及び国内法人向け日本国内用Wi-Fi端末レンタル、並びに海外用Wi-Fi端末の日本人顧客向け
レンタルを展開。
オペレーション面の特徴、強みとしては、効率性と多言語(英語、スペイン語、フランス語、中国語、韓国語及びベトナム語)でのサポート体制が挙げられています。
多言語対応している点は外国人からすると非常にありがたいサービスといえますね。
ライフメディアテック事業
在留外国人が必要なサービスをWeb上で多言語で紹介し、所属コンシェルジュが導入までサポートするサービスを提供しています。
不動産情報・賃貸仲介サービス、空港送迎サービスの取次、通信環境の取次、情報発信Webメディア
、医療機関の取次、コンシェルジュアプリ等のサービスをWebサイト上で多言語で紹介し、利用まで仲介することで、提携企業より広告料や取次手数料を受けとるサービスになります。
パッケージ化されていない旅行であれば、上記のサービスは非常に魅力的ですね。英語ができない日本人も多いので、現地に行く前にWeb上でサービスを確認して予約できるサービスであれば、需要が高そうです。
キャンピングカー事業
2023年6月時点で日本国内で合計18台のキャンピングカーを保有しており、訪日外国人・日本人顧客向けにレンタルを実施し、利用料を得るサービスになっています。
また、海外ではアメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドでのキャンピングカーレンタルの日本人顧客向け取り次ぎを行っています。
海外レンタル取り次ぎにおける競合環境に変化はなく、コロナ前と同様の市場ポジションが維持されるとの記載がありました。
ニッチ分野のため、海外での競合はそこまで多くならないと思いますが、需要も増加しにくいということの裏返しかと考えられます。
インバウンドプラットフォームの業績推移
売上高・営業利益は増加傾向にあります。
2020年9月期はコロナ禍の影響もあり、売り上げ減少、赤字転落していましたが、直近2期は持ち直し2022年9月期は最高益を記録しています。
2023年期もコロナ禍の解消でインバウンド客の増加につながっているので、好決算が期待できますね。
エアトリの決算が最も寄与度が高いと考えられますが、各航空会社の決算にも左右されそうです。
ストック型のビジネスではないので、いかにしてリピート率を向上させるかがカギとなりそうです。
またIPOでの調達資金の使途としては、事業拡大に向けた人材獲得、マーケティング、システム開発等の費用に充当するとのことです。
特に目新しいことはなく、既存事業拡大に向けての資金使途といえそうです。
まとめ
今回はIPO銘柄インバウンドプラットフォームについて調査してみました。
- 新会社となってから日は浅い。エアトリの子会社。
- インバウンド事業でコロナ禍からの回復は追い風。
- 成長のカギはリピーターの確保
インバウンド銘柄が好調な株価推移になっていますので、インバウンドプラットフォームの上場後の値動きにも注目です。
他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。
IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。
それではまた。
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