【ロボット自動化・省人化】JRC(6224)の業績や将来性は?

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IPO分析

こんにちは。きんかぶるーむです。

2023年月のIPO案件で、ロボット自動化+コンベヤ部品関連会社が、8/9(水)に東証グロース市場に上場します。

【企業名】JRC(証券コード:6224)

【IPO情報】

VCも大株主に名を連ねていますが、ロックアップが期間でかかっていますので、上場後の売り圧力は限定的と考えられ、初値の上昇が期待できます。

8/9追記)

JRCの初値は1022円になりました。

公開価格1110円を下回る水準です。(公開価格-7.9%)

初値上昇を期待していただけに残念な結果ですね😢

【管理人のIPO抽選結果】

SBI証券 IPO抽選 外れ
きんかぶくん
きんかぶくん

管理人のIPO抽選は当然のごとく外れでした。。。

今回は当選本数が多かったので期待していたのですが、ダメでしたね。

2023年8月は他にインバウンドプラットフォームのIPOが予定されていますね。

6月から続いていたIPOブームにおいて、上場銘柄数としては一旦落ち着いたところになります。

早速どのような企業なのか調査し、JRCの特徴を確認していきます。

この記事でわかること
  • JRCの会社沿革と事業内容
  • JRCの業績とIPO資金用途
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JRC総合評価

総合評価:2.66/5点

  • 成長性:3点
    • 老舗メーカーとしては売上高伸び率高い
  • 独自事業性:4点
    • コンベヤ部品ではトップ。自動ロボにも注力。
  • 初値期待値:1点
    • 公募価格-7.9%。市場期待値は低い。

このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
(あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください)

JRCの会社概要

会社沿革

年月概要
1961年4月大阪市天王寺区において浜口商店を創業。
コンベヤ製品の製造販売を開始。
1963年3月兵庫県三原郡三原町(現南あわじ市)に工場を建設、本格的生産を開始。
1981年1月株式会社日精・鹿児島工場を買収。鹿児島工場として製品の増産を目指す。
1989年10月品質並びに生産性の向上を図る為、淡路工場にローラ自動組立ラインを導入。
製品の均一化及び増産体制が整う。
1991年3月株式会社ジェイアールシー(現 株式会社JRC)を設立し、浜口鉄工
株式会社の事業を引き継ぐ。
2001年5月中国遼寧省瀋陽に合弁会社「瀋陽皆愛喜輸送設備有限責任公司」を設立。
2013年4月中国遼寧省瀋陽に瀋陽工場を建設。
2016年12月中国での製造から撤退。
2017年7月中国遼寧省瀋陽に独資会社「吉艾希商事(瀋陽)貿易有限公司」を設立。
2018年5月ロボットSI事業ブランド「ALFIS」を展開開始。
2020年1月インテグラル株式会社及びその関連ファンドが資本参加。協力体制のもと、さらなる経営強化・企業価値向上へ。
2021年8月シンテゴンテクノロジー株式会社よりパラレルリンクロボットシステムインテグレーション事業譲受。
*JRC 有価証券報告書より抜粋して作成

会社の設立としては、1961年4月で過去の大阪万博や東京オリンピックが開かれる前の時期にあたりますね。

設立から60年以上経過しており、老舗企業といえます。

会社沿革からは、JRCはコンベヤ事業を中心に発展してきており、日本のインフラを支えてきた企業と考えられます。

中国進出も果たしているようで、2016年には一度中国での事業清算もあったようですが、その後再度中国でのビジネスを再開しているようです。

近年は、ロボット自動化の分野にも力を入れ始めており、会社として変革期が近づいているものと推測されます。

JRCの事業内容

JRCは「世の中の「不」をなくす」をビジョンに掲げており、主に以下の2つの事業で成り立っています。

JRC 中核 コンベヤ部品事業 ロボットSI事業
*JRC 有価証券報告書より抜粋
  • コンベヤ部品事業
  • ロボットSI事業

順にどのような内容なのかを詳しくみていきます。

コンベヤ部品事業

空港 luggage belt 旅行鞄搬送ベルト

コンベヤ部品事業では、安定的な収益源である部品取替え需要への対応に加え、コンベヤのソリューション事業(ローラー摩耗や搬送物付着、ベルトの横滑りなど)に対する顧客要望に応える事業が展開されていることが特徴になります。

省人化が進んでいく時流があるので、メンテナンスフリーへの技術要望が非常に大きいようですね。

ロボットSI事業

省人化 スマートファクトリー 効率化

2018年よりロボットSI事業「ALFIS」を展開しており、協働ロボットやパラレルリンクロボットを用いたロボットシステム提供が主になります。

ALFISはJRCのロボットSIerブランド名とのことです。

産業ロボット、協働ロボットは生産性向上に直結するため、労働力不足や労働時間不足を解決するために不可欠であり、今後の成長が期待できる分野になりますね。

コンベヤ事業、ロボット事業ともに、ベルトコンベヤ部品での60年間の信頼性積み上げ、シェアトップ、取引企業数13000社以上の実績によって今後も伸びていくことが想定されます。

「ALFIS」ロボットシステム(パレタイズシステム、デパレタイズシステム、ピッキングシステム、ロボットケーサー)によって、荷物積載効率化や荷卸し効率化など物流2024年問題関連銘柄の一つとしても注目されそうです。

JRCの業績推移

JRC 業績推移 売上高 経常利益
*JRC 有価証券報告書より抜粋して作成

売上高・経常利益は増加傾向にあります。(2022年2月期はロボット事業譲受の影響が大きい)

コンベヤ事業がメインになりますが、直近の2023年2月期の利益率は14.2%になり、メーカーとしては非常に高水準であると考えられます。

部品事業だけでなく、ソリューション事業への移行が影響していると推測されますね。

また、ロボットSI事業の受注額推移が以下になります。

JRC ロボットSI事業受注額推移
*JRC 有価証券報告書より抜粋して作成

受注額は2022年2月期から2023年2月期にかけて約2.1倍になっています。

ロボット省人化ニーズが非常に高まっていることが想定されますね。現在はロボット事業が売上高の10%にも満たない規模ですが、今後の成長を担う分野といえそうです。

IPOで得た資金の使途としては、コンベヤ事業における、スマートファクトリー化を見据えた更なる自動化・生産効率化投資に充当する予定とのことです。

安定収益事業であるコンベヤ事業への追加投資という位置づけですね。

まとめ

今回はIPO銘柄JRCについて調査してみました。

  • 歴史が古く、コンベヤ事業に強みをもつ企業
  • コンベヤ部品事業だけでなく、ソリューション事業も展開。コンサルの強みも有している。
  • 成長のカギはロボットSI事業。

AIを用いた効率化の企業は多数新規上場していますが、昔から続く日本の機械メーカーの上場は目新しく映るのではないかと思います。

ロボット自動化の分野は今後どのメーカーでも必要な技術になるので、成長が期待されますね。受注高から推測される将来性としても高いと感じています。

上場後の値動きに注目です。

他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。

IPOのオススメ証券口座については以下で紹介していますので、ご覧ください。

それではまた。

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