こんにちは。きんかぶるーむです。
2024年12月のIPO案件で、AIエネルギー関連会社が12/9(月)に東証グロース市場に上場します。
【企業名】インフォメティス、Informetis Co., Ltd.(証券コード:281A)
初値は993円となり、公開価格の1080円を8.1%下回りました。
VCの存在が警戒された形でしょうか。
期間(90日or180日)でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。
46.2%をジャフコが保有しているので、注意が必要です。
2024年は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。
☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。
早速どのような企業なのか調査し、インフォメティスの特徴を確認していきます。
総合評価
総合評価:3.0/5点
- 成長性:4点
- 赤字継続だが注目分野
- 独自事業性:4点
- エネルギー省電力関連、AI活用
- 初値期待値:1点
- 公募価格-8.1%
*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。
インフォメティスの会社概要
会社沿革
- 2009年: ソニー株式会社にてエネルギー分野研究開発を開始
- 2010年: 人工知能技術から機器分離推定技術が派生
- 2011年: 米スマートグリッド実証 Pecan Street Projectに参画
- 2013年: ソニー株式会社より機器分離推定技術を譲渡され独立。東京都港区高輪に本社設立
- 2016年: 電力見える化サービス「うちワケ」商用販売開始
- 2017年: 高齢者見守り向けサービス商用開始
- 2018年: 東京電力パワーグリッド株式会社と合弁で株式会社エナジーゲートウェイ設立
- 2018年: 本社を東京都港区芝に移転
- 2019年: エナジーゲートウェイより、おうちのIoTポータルアプリ「ienowa」商用販売開始
- 2021年: エナジーゲートウェイより、家庭のエネルギー管理アプリ「econowa」商用販売開始
- 2022年: 小売電気事業者向けサービス「Bridge Lab DR」リリース
- 2023年: 本社移転
*有価証券報告書より抜粋して作成
ソニーからの分社化なので、個人的な感覚としては技術力に強みありと考えます。
東京電力との繋がりがある点もグッドですね。
インフォメティスの事業内容
インフォメティスは、エナジー・インフォマティクス事業を展開しています。
主なサービスは以下の通りです。
- スマート・リビングサービス: エネルギー関連データを独自のAIで解析し、省エネルギーと快適生活の実現を目指す
- エネルギー・マネジメントサービス: エネルギーの運用効率の最適化を実現
- 新サービス創出: エネルギーデータ等を利活用した新しいサービスの開発
「Metis Engine」「Metis App」「Metis Cloud」「Metis Device」の4つのプロダクトカテゴリーを提供しています。
エネルギー、電力関連は今後の世界を見据えると、効率的な利用が求められます。
昨年グリッドが上場していますので、似たような評価になる予感がしています。
インフォメティスの事業展望
- 業務提携の推進: 大手企業とのアライアンス契約締結を通じて、共同事業や受託開発を拡大
- 借入による資金調達: 事業拡大のための資金確保
- M&Aの実行: 事業拡大のための企業買収や事業統合
また、カーボンニュートラルの実現に向けて、エネルギーデータの活用による社会課題解決を目指しています。
インフォメティスの業績推移
業績推移は以下の通りです。
売上高は急速に増加傾向にあります。
利益面は大幅赤字が継続しているので、早期の黒字化が必要な状況と推察されます。
またIPOでの調達資金の使途としては、以下3つが挙げられています。
- 新技術・事業開発
- 採用費及び人件費
- 関係会社投融資(海外領域)
まとめ
今回はIPO銘柄インフォメティスについて調査してみました。
- エネルギー省電力をAIで解析
- 成長のカギはM&Aや業務提携
大手との提携の話が進むと飛躍的に業績が向上するものと想定されます。
また、省電力というテーマ性もあり、アメリカをはじめ日本でも注目されている分野になります。
目新しさの面から人気化するのではないかと感じています。
上場後の値動きに注目です。
☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。
☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。
それではまた。
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