んにちは。きんかぶるーむです。
2024年12月のIPO案件で、医療DX・コンタクトレンズ関連会社が12/12(木)に東証グロース市場に上場します。
【企業名】ユカリア、EUCALIA Inc.(証券コード:286A)
初値975円となり、公開価格1060円を下回りました。
期間(90日or180日)か公開価格の1.5倍でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。
2024年は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。
☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。
早速どのような企業なのか調査し、ユカリアの特徴を確認していきます。
総合評価
総合評価:2.67/5点
- 成長性:3点
- 業績は復調気味
- 独自事業性:4点
- DXとコンタクトレンズ製造
- 初値期待値:1点
- 公募価格-8.0%
*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。
ユカリアの会社概要
会社沿革
- 2005年: メディカルマネジメント研究所を設立し、医療機関向けマネージメント業務を開始
- 2008年: 人事、会計業務、病院不動産事業、画像診断施設運営、臨床試験業務、介護施設業務など業容を拡大。コンタクトレンズの取り扱いを開始
- 2013年: 海外進出を本格化
- 2014年: 双日と資本業務提携を締結
- 2020年: 「ヘルスケアの産業化」をビジョンに掲げ、新ミッションを打ち出す
*有価証券報告書より抜粋して作成
医療のDX関係やコンタクトレンズを手掛け、業績拡大してきたようです。
総合商社大手の双日と資本業務提携できている点は注目ですね。
海外展開も加速しそうです。
ユカリアの事業内容
ユカリアは主に以下の3つの事業で成り立っています。
- 医療経営総合支援事業: 病院経営サポート、医療DXソリューション提供
- シニア関連事業: 高齢者施設の運営・紹介サービス
- 高度管理医療機器事業: コンタクトレンズの製造・販売
ユカリアの事業展望
ユカリアは「ヘルスケアの産業化」をビジョンに掲げ、以下の5つの変革テーマを設定しています。
- 医経分離: 医療と経営の分離による持続可能な医療法人経営の実現
- 病院運営の最適化: 業務の標準化・最適化による医療従事者の働きやすい環境構築
- 患者起点のVBHCの追求
- 地域包括モデルの構築
- 現場に適したDX化の推進
医療・介護業界の課題解決と社会的インパクトの創出を目指しています。
ユカリアの業績推移
業績推移は以下の通りです。
• 2020年12月期: 売上高 2,715百万円、経常利益 771百万円
• 2021年12月期: 売上高 2,895百万円、経常利益 826百万円
• 2022年12月期: 売上高 16,616百万円、経常利益 784百万円
• 2023年12月期: 売上高 18,054百万円、経常利益 1,853百万円
• 2024年12月期(予想): 売上高 19,863百万円、経常利益 2,473百万円
売上高・経常利益は2022年期から持ち直し、増加傾向にあります。
DXとコンタクトレンズ製造を手掛けているので、利益率も10%超えと比較的高めです。
またIPOでの調達資金の使途としては、以下が挙げられています。
- 不動産取得費用
- 人件費・採用費
まとめ
今回はIPO銘柄ユカリアについて調査してみました。
- 医療現場のDX、コンタクトレンズ製造で事業展開
- 成長のカギは介護事業の成功
DXだけではなかなか差別化が難しいですが、DXと合わせてソリューション提供が可能な点と、双日とのつながりをアピールできれば人気化するのではないかと感じます。
上場後の値動きに注目です。
☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。
☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。
それではまた。
コメント