【電力/再エネDX】レジル 176Aの事業内容、業績と将来性は?

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【電力/再エネDX】レジル 176Aの事業内容、業績と将来性は? IPO分析

こんにちは、きんかぶるーむです。

2024年4月のIPO案件で、電力,エネルギー関連会社が4/24(水)に東証グロース市場に上場します。

【企業名】レジル株式会社、Rezil Inc.(証券コード:176A)

初値は1205円となり、公開価格の1200円を5円上回りました(+0.41%)。

期間(90日or180日)か公開価格の1.5倍でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。

また、大株主にVCがいるので注意が必要です。

2024年4月は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。

☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。

早速どのような企業なのか調査し、レジルの特徴を確認していきます。

この記事でわかること
  • レジルの会社沿革と事業内容
  • レジルの業績とIPO資金用途
  • レジルの将来性
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総合評価

総合評価:3.33/5点

  • 成長性:4点
    • ストック収益の積み上がりで成長性高い
  • 独自事業性:4点
    • 電力、再生エネルギー、DX支援と幅広い
  • 初値期待値:2点
    • 公募価格+0.41%

*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。

レジルの会社概要

会社沿革

年月概要
1993年9月大阪府東大阪市においてコスト削減コンサルティング等の事業を営むため、メリックスを個人創業
1994年11月有限会社メリックスを設立
1995年8月株式会社メリックスに改組
1999年10月マンション一括受電サービス等の事業を行うため、(旧)中央電力株式会社を設立
2004年10月(旧)中央電力株式会社において、マンション一括受電サービス(分散型エネルギー事業)を開始
2005年2月建設業許可取得
2007年5月電気設備関連工事等を行うことを目的として、株式会社merixを設立
2012年6月地熱発電の開発事業等を行なうため、中央電力ふるさと熱電株式会社を設立
2013年11月電力調達及び販売を行うため、中央電力エナジー株式会社を設立
同社が小売電気事業者登録
2014年10月関西電力株式会社と資本業務提携
2016年4月グループ経営強化を目的として、中央電力ソリューション株式会社及び中央電力エナジー株式会社を子会社化(2社ともに現連結子会社
2016年10月小売電気事業者登録
電力小売サービス(グリーンエネルギー事業)を開始
2017年4月ガスの販売代理業務開始
2018年5月ガス小売事業者登録
2019年9月将来的な再生可能エネルギー電源の利用等を目的として、中央電力ふるさと熱電株式会社(現:ふるさと熱電株式会社)の株式20%を取得(同社に対する貸付金を出資に切替)し関連会社化
2021年1月DX支援サービスを行う中央電力DX株式会社設立
2021年7月保安業務の強化を図るため、株式会社中央電力保安協会(中央電力ソリューション株式会社100%子会社)を設立
2021年10月自己託送支援サービス等の事業展開のため、三菱HCキャピタル株式会社との合弁により合同会社リネッツを設立(当社出資65%)
2022年1月ふるさと熱電株式会社の一部株式持分を譲渡(関連会社より除外)
2022年3月東北電力株式会社と資本業務提携
2022年4月グループ経営の効率化を図るため、中央電力株式会社が中央電力DX株式会社を、中央電力ソリューション株式会社が株式会社中央電力保安協会を、それぞれ吸収合併
2023年9月レジル株式会社へ商号変更
2023年12月合同会社リネッツの当社出資持分全てを三菱HCキャピタル株式会社に譲渡(連結子会社より除外)外部顧客向けの自己託送支援サービスを停止
*有価証券報告書より抜粋して作成

1993年に創業され、その後は中央電力株式会社として、電力事業や再生可能エネルギー電源事業、ガス事業など関連のサービス拡充をはじめ、拡大してきたようです。

関西電力や東北電力と資本業務提携した実績もあり、知名度は高いと考えられます。

直近は電力事業のDX関連も手掛け、2023年に現在の会社名であるレジルへと商号変更しています。

レジルの事業内容

電線 鉄柱 電力送電

「脱炭素を、難問にしない」をミッションに掲げ、レジルは主に以下の3つの事業で成り立っています。

  1. 分散型エネルギー事業
    • マンション向けに受変電設備設置による電力供給を行う
  2. グリーンエネルギー事業
    • 法人の脱炭素化支援や電力供給を行う
  3. エネルギーDX事業
    • 電力会社等のエネルギー企業の後方業務のDXによる業務改革支援を行う

以下で詳細に確認していきます。

分散型エネルギー事業

「マンション一括受電サービス」を主力サービスとして展開。

それに付随して発生するマンション顧客に対する各種サービス(その他サービス)も提供。

  • マンション一括受電サービス
    • マンション内に地域電力会社が設置する受変電設備を入れ替え。マンション全体での電気料金削減を可能とする仕組み。
レジル 有価証券報告書より抜粋

顧客マンションごとに設備機器を調達・設置することから、導入に際しては10年又は15年間の長期契約であるため、安定したストックビジネスとなります。

2004年11月のサービス開始以降における解約実績は1棟のみとなっており、ストックビジネスに適した非常にサービス満足度の高いサービスであることが伺えますね。

グリーンエネルギー事業

再生可能エネルギーを中心とした電力小売サービスを展開。

  • 電力小売サービス
    • 主に中小企業を対象とした電力供給サービス。外部調達した電力を大手電力会社と比較して安価にて顧客供給(販売)。

顧客の多くを占める関西エリア及び関東エリアを中心に全国(沖縄県を除く)にてサービスを展開しているようです。

エネルギーDX事業

主にエネルギー業界の事業者向けの業務受託サービスを提供。

自社設備の保安・点検業務のリソースを活用した「電気保安管理サービス」、分散型エネルギー事業やグリーンエネルギー事業のために開発したシステムや業務フロー等をBPaaS(Business Process as a Service、通称:ビーパース)形態により顧客企業に提供する「DX支援サービス」を展開。

きんかぶくん
きんかぶくん

BPaaS(Business Process as a Service)とは、SaaSにおける“ソフトウェア”が“ビジネス・プロセス”に置き換わったもので、業務プロセスそのものを提供するサービスを指すようです。

  • 電気保安管理サービス
    • 一括受電事業者(同業)、電気設備保安事業者及び一般事業者より、高圧受変電設備等の電気設備の保安・点検業務等を受託
  • DX支援サービス
    • エネルギー関連企業を主たる顧客として、料金請求・収納代行業務や問合せ・コールセンター業務等の各種後方業務にかかる業務受託サービスを提供

レジルの業績推移

業績推移は以下の通りです。

レジル 業績推移 売上高、経常利益 2019年3月期-2023年3月期

2023年3月期の売上高は急速に増加傾向にあります。

2023年3月期の売上高の伸び率が前年比58%増加となっており、インパクトがありますね。(これは吸収合併の影響が大)

企業全体として、ESGによる事業機会・リスクの整理と対応への取り組みの重要性が高まっている中、自社消費電力の再生可能エネルギー調達へのシフトは、サプライチェーンに関連する多くの企業にとって最重要課題の位置づけとなります。

市場環境としてはレジルには追い風が吹いていると考えられますね。

経営戦略としては、「マンション一括受電サービス」で培われた顧客ストックの積み上がり分を軍資金に「DX支援サービス」、「マンション防災サービス」等の新規サービスへ投資・リソースを振り分けて事業規模拡大を目指すようです。

またIPOでの調達資金の使途としては、分散型エネルギー事業及びグリーンエネルギー事業における仕入高、人件費のほか、コーポレート部門における人件費等に充当されるようです。

まずは人員の増加からサービス拡大につなげていく見込みのようです。

まとめ

コンセント 電力供給

今回はIPO銘柄レジルについて調査してみました。

  • 電力関連、ガス関連が主力事業
  • マンション一括受電サービスによるストック収益が源泉
  • 成長のカギは再生エネルギー分野とDX支援サービスの拡大

電力事業は話題のAI関連からも有力視されており、注目度が高いですね。

ESGの観点からも、魅力度の高いサービスであると感じます。

インフラ系は堅調なイメージがありますので、上場後も堅実に株価を伸ばしていくことが期待されます。

上場後の値動きに注目です。

☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。

☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。

それではまた。

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