【細胞培地/検査薬製造・販売】コージンバイオの業績や将来性は?

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【細胞培地/検査薬製造・販売】177A コージンバイオの業績や将来性は? IPO分析

こんにちは、きんかぶるーむです。

2024年4月のIPO案件で、バイオテクノロジー関連会社が4/25(木)に東証グロース市場に上場します。

【企業名】コージンバイオ、Kohjin Bio Co., Ltd(証券コード:177A)

初値、公開価格未定。

期間(90日)か公開価格の1.5倍でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。

2024年4月は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。

☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。

2024年も4月末までで今回のコージンバイオを合わせて合計26社目の上場となります。

早いものですね。

早速どのような企業なのか調査し、コージンバイオの特徴を確認していきます。

この記事でわかること
  • コージンバイオの会社沿革と事業内容
  • コージンバイオの業績とIPO資金用途
  • コージンバイオの将来性
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総合評価

総合評価:X/5点

  • 成長性:5点
    • 右肩上がりの売上高、経常利益増加
  • 独自事業性:5点
    • 細胞培養用の培地の製造、販売
  • 初値期待値:X点
    • 公募価格+%

*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。

コージンバイオの会社概要

会社沿革

年月概要
1981年4月東京都杉並区に、動物血液の販売、細菌検査用培地の製造・販売を目的に、コージン株式会社を設立
1986年4月細胞培養用培地の製造・販売を開始
1989年6月コージンバイオ株式会社に商号変更
1993年11月「体外診断用医薬品製造業・製造販売業」許可を取得し、体外診断用医薬品の製造を開始
2005年1月「化粧品製造業・製造販売業」許可を取得、化粧品の製造を開始
2009年1月「医療機器製造業・製造販売業」許可を取得
2009年7月「医療機器修理業」第三種医療機器製造販売業許可を取得
2009年11月中国北京に孝仁日医生物技術(北京)有限公司(2015年3月株式譲渡)を設立
2012年3月エンバイオ株式会社(現 連結子会社)の発行済み株式をすべて取得し、完全子会社化
2014年1月香港新界に孝仁生物控股(香港)有限公司(現 連結子会社)を設立
2014年5月中国上海に孝仁生物控股(香港)有限公司の100%出資により高金生物科技(上海)有限公司(現 連結子会社)を設立
2015年7月株式会社ピルムの株式をすべて取得し、完全子会社化し、細胞加工事業の製造受託を開始
2018年6月埼玉県坂戸市千代田に味の素株式会社との合弁会社味の素コージンバイオ株式会社(現 持分法適用関連会社)を設立
*有価証券報告書より抜粋して作成

創業は1981年と古く、40年以上経過している老舗企業といえます。

細胞培地の製造、販売から始まり、化粧品や医療機器の分野にも事業を拡大しているようです。

中国にも拠点を構えており、海外展開も既に着手済みとなっています。

味の素との合弁会社があり、食品業界からの引き合いも多くありそうです。

既に上場済みのエンバイオHD(土壌汚染対策、自然省エネ事業)を子会社に持ち、親子上場の関係性になるようですね。

コージンバイオの事業内容

抗体検査薬 研究

コージンバイオは主に以下の3つのサービス内容で成り立っています。

  • 細菌検査用培地
  • 体外診断用医薬品
  • 細胞培養用培地の製造・販売、及び細胞加工の受託

これらは組織培養事業、微生物事業、細胞加工事業の3つの事業に大別されます。

組織培養事業

ヒト、動物、昆虫などの細胞を増殖させることを目的とした細胞培養用培地の開発・製造・販売をおこなっています。

一般的な基礎培地は十数種類存在し、基礎研究を中心に世界中の大学、企業等で使用されているので、各国でバイオ関連の実験を行うにあたって継続的に利用されるものとなります。

一方、無血清培地は、1986年に狂牛病(BSE)の存在が確認されたことを受け、ウシ血清等を研究等に使用することへの安全性の確保が難しくなったことを背景に開発が進められた培地で、組成は公開されておらず、ノウハウが高い培地になるようです。

基礎培地が安価であるのに対し、無血清培地は血清の代替として、高額な細胞増殖因子を添加しているため、価格帯は高額となっているので、売上や収益面での貢献が大きい商品となっています。

細胞培養用培地は研究用が主でしたが、近年では、再生医療分野や抗体医薬品
の製造などにも多く使用されるようになってきたことから、市場規模は数年間で急速に成長を続けていく分野
になるようです。

IPS細胞の登場が大きな契機になっていそうですね。

微生物事業

感染症や食品汚染の原因となる微生物を特定するための製品の開発と製造・販売を行っていま
す。

コージンバイオの特徴として、創業から長年培った微生物そのものを増殖させる細菌検査用培地の製造ノウハウや微生物由来の物質可視化のノウハウが蓄積されているので、

細菌検査用培地や体外診断用医薬品など幅広い分野での応用が可能となっています。

近年も猛威を振るっている、新型コロナウイルスとインフルエンザの抗原検査薬なども手掛けているようです。

細胞加工事業

再生医療の健全な普及に向け、特定細胞加工物製造受託および再生医療等法規対応サポートを行う事業となっています。

  • 免疫細胞や幹細胞を中心に受託した細胞加工物製造受託
  • 医療機関が患者に再生医療を提供する際に必要となる各種申請・届出業務に係る書類作成等のサポートおよび治療提供のために必要な行政手続きの支援業務

コージンバイオの業績推移

業績推移は以下の通りです。

売上高・経常利益は急速に増加傾向にあります。

経常利益率も直近3期連続で20%を超えており、付加価値の高いサービスで収益を生み出していることが想定されます。

組織培養事業と微生物事業の関係性については、組織培養事業は細胞、微生物事業は細菌と、培養するターゲットは異なっているようですが、一部顧客では培養と細菌汚染を同時に確認するなど多方面での製品販売が可能となることがあるようです。

顧客となる企業や大学もバイオという括りで、様々な需要があることから、営業の効率面では一石二鳥ですね。

市場環境としては、前述したとおり、再生医療の市場発展により臨床用途での使用という新たな需要が生まれ、抗体医薬品やワクチンの研究、製造など、産業用においても細胞培養用培地が大量に使用されるようになってきたことから、その市場規模は数年間で急速に成長しているようです。

今後の期待値としては非常に高いですね。

またIPOでの調達資金の使途としては、今後の事業展開の備えと工場設備投資費用として投入されるようです。

現状は打ち出の小づちなので、まずは生産体制の増強からというところでしょうか。

今後のさらなる海外展開にも期待できますね。

まとめ

ワクチン 培養細胞

今回はIPO銘柄コージンバイオについて調査してみました。

  • 細胞培地製造で創業から40年以上経過している老舗企業
  • 再生医療の拡大でニーズが増大
  • 成長のカギは国内外への事業拡大、製造設備建設

細胞培地に特化したバイオ銘柄で、黒字化も達成していることから人気化するのではないかと感じています。

再生医療にも欠かせないのが培地なので、今後プラットフォームとしての役割を担っていきそうです。

上場後の値動きに注目です。

☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。

☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。

それではまた。

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