【半導体洗浄装置】 ジェイイーティーの事業内容,業績,将来性は?

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【半導体洗浄装置】 6228 IPOジェイイーティーの事業内容,業績,将来性は? IPO分析

こんにちは。きんかぶるーむです。

2023年9月のIPO案件で、半導体関連会社が9/25(月)に東証スタンダード市場に上場します。

【企業名】ジェイ・イー・ティー(JET)(証券コード:6228)

ジェイ・イー・ティーの公開価格は4630円です。

初値は9/25に4420円となりました。(公開価格-4.5%)

大株主のロックアップが180日で設定されているので、上場後しばらくは需給が締まっていそうです。

2023年9月は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。

☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。

早速どのような企業なのか調査し、ジェイ・イー・ティーの特徴を確認していきます。

この記事でわかること
  • ジェイ・イー・ティーの会社沿革と事業内容
  • ジェイ・イー・ティーの業績とIPO資金用途
  • ジェイ・イー・ティーの将来性
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総合評価

総合評価:2.67/5点

  • 成長性:3点
    • 半導体市場に左右されるが需要は旺盛
  • 独自事業性:4点
    • 半導体洗浄装置とリチウムイオン電池検査の両輪
  • 初値期待値:1点
    • 公募価格-4.5%

*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。

ジェイ・イー・ティーの会社概要

会社沿革

年月概要
2009年4月資本金1,000万円で設立
2009年5月エス・イー・エス株式会社の半導体事業部門である「岡山グリーンテクノ工場(現本社工場)」を事業譲渡により取得。
以下法人を子会社化。
・台湾現地法人「協裕国際科技股份有限公司(現 J.E.T. Semi-Con.International Taiwan, Inc.)」
・中国現地法人「艾使易電子貿易(上海)有限公司(現Oribright Shanghai Co., Ltd.)」、韓国現地法人K.S.E.S. Co., Ltd.」
2009年12月韓国現地法人「K.S.E.S. Co., Ltd.」を清算
2014年8月リチウムイオン電池に関連する検査・製造装置事業に進出
2020年9月韓国現地法人「J.E.T. Korea Co., Ltd.」(連結子会社)(100%当社出資)を設立
2020年11月アグリ事業(株式会社OSMICがFC展開するオスミック農産物生産事業)に進出
2021年3月株式会社東京証券取引所 TOKYO PRO Marketへ上場
2021年10月株式会社ジェイ・イー・ティ・アグリ(連結子会社)を設立
*有価証券報告書より抜粋して作成

設立としては2009年4月になっていますが、リーマンショック時に民事再生手続きを行ったエス・イー・エス株式会社を前身としているようです(元東証JASDAQ上場企業。半導体洗浄装置の製造、販売及び保守サービス)。

半導体事業のみならず、リチウムイオン電池の検査、製造装置事業やアグリ事業など他分野への進出も果たしており、半導体単一の事業ではなく、リスク分散されているようですね。

ジェイ・イー・ティーの事業内容

半導体 集積回路

ジェイ・イー・ティーは主に以下の2つの事業で成り立っています。

  • 半導体事業
  • その他事業

半導体事業では半導体洗浄装置の開発・設計、製造、販売を行っています。

半導体製造において洗浄は欠かせない工程であり、特定の工程であっても需要はありますね。

洗浄装置の種類としてはバッチ式洗浄装置、枚葉式洗浄装置を手掛けています。

半導体事業の中にリチウムイオン電池に関連する検査・製造装置の製造、販売も含まれており、内部短絡/開放イベント検査器や電解液リーク検査器で強みを持ちます。

その他事業に関しては、オスミック農産物生産事業を採用した、農産物の生産・販売等を行っており、別事業の柱として育てているようです。

ジェイイーティーの強みとしては以下が挙げらています。

  • 韓国、台湾、中国、日本、シンガポール、米国等の国々の半導体メーカーへ納入実績
  • 競合他社と差別化できる技術優位性
    • 顧客の要求に合わせて洗浄槽の構成や洗浄槽の数をカスタマイズ可能な装置。
    • 特にメモリーにて世界市場シェア1、2位を争う Samsung Electronicsにおいて評価されている。
  • ターゲット地域を特化した充実したサービス体制
    • 半導体製造の主力である 韓国、台湾、中国にて拠点を構えており、需要変化に対応可能。

半導体製造は市況環境に大きく売上高が左右されるので、変化に強い体制を構築することが必要です。

ターゲット地域の選択と集中という視点は今後のポイントになってくると推測しています。

ジェイ・イー・ティーの業績推移

売上高は半導体の需給に左右されており、概ねその通りに推移しています。

2022年12月期は前年対比で大きな伸びになっており、今後の生成AIの開発加速でさらに大きな伸びになることが期待されます。

利益率としては8%前後で通常のメーカーレベルと考えられます。

2023年12月期の予想は2022年12月期対比で売上高は14.8%増加、経常利益は34.1%増加を見込んでいます。

またIPOでの調達資金の使途としては、設備投資が挙げられています。

中長期の売上成長戦略では、特定の国や特定の顧客に偏った売上依存を避けるため、

重点ターゲットとしている韓国、中国、台湾や今後新規投資が見込まれる米国への販売施策を進めているとのことです。

中でも中国は米国による最先端半導体製造の規制がある中ですが、従来の半導体製造需要はあるとのことで、新規顧客開拓の最重要市場との認識となっています。

今後のことを考えると、政治的な圧力が強い中国をメインターゲットに据えるのは個人的に少々リスクが高いと考えています。

韓国向けの需要も今後大きく上昇してくると想定されますので、業績拡大には期待がかかりますね。

まとめ

今回はIPO銘柄ジェイ・イー・ティーについて調査してみました。

  • 半導体洗浄装置において一定の評価、実績あり
  • 今後のターゲットは中国をメインに韓国、台湾、米国
  • 成長のカギはリチウムイオン電池用の検査分野開拓

半導体銘柄は生成AIの絡みもあるので、分野的に人気化すると推定しています。

人類として今後の発展に半導体は欠かせません。

また今後EV市場で頭角を表すであろうリチウムイオン電池の検査分野にも進出している点は非常に魅力的ですね。

☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。

☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。

それではまた。

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