<阪大拠点>IPS細胞研究 クオリプスの事業内容や将来性は?

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2023年のIPO案件で、IPS細胞関連会社が2023/6/27に東証グロース市場に上場しました。

【企業名】クオリプス、Cuorips Inc. (証券コード:4894)

他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。

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バイオ銘柄の中でもIPS関連で非常に注目度は高いです。

早速どのような企業なのか調査し、クオリプスの特徴を確認していきます。

この記事でわかること
  • クオリプスの会社沿革と事業内容
  • クオリプスの業績とIPO資金用途
  • クオリプスの将来性
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総合評価

総合評価:3.67/5

  • 成長性:4点
    • 売上高の伸びは低いが、今後の期待値が高い
  • 独自事業性:5点
    • IPS細胞領域で参入障壁高く、独自性高い
  • 初値期待値:2点
    • 公募価格+7.7%(公募価格:1560円、初値:1680円)

*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。

クオリプスの会社概要

会社沿革

• 2017年3月: 株式会社Cuore(現クオリプス株式会社)として神奈川県横浜に設立

• 2017年6月: 社名をクオリプス株式会社に変更、大阪大学との産学連携共同研究講座を承継

• 2018年2月: 大阪大学吹田キャンパス内に研究施設を設立

• 2020年3月: 大阪府箕面市に商業用細胞培養加工施設「CLiC-1」の建設を開始

• 2023年6月: 東京証券取引所グロース市場に上場

クオリプスの事業内容

クオリプスは、ヒトiPS細胞由来の再生医療等製品の開発・商業化および、

独自設計の商業用細胞培養加工施設「CLiC-1」を利用した製造開発受託(CDMO)事業を行っています。

主な製品として、ヒトiPS細胞由来心筋細胞シートの開発に取り組んでおり、これは重症心不全の治療を目的とした再生医療等製品です。

今後の再生医療の発展に大いに役立ちそうです。

ヒトiPS細胞由来心筋細胞シートの開発・商業化

クオリプスの中核事業は、ヒトiPS細胞から作製した心筋細胞をシート状に加工した再生医療等製品の開発です。

この製品は、重症心不全患者の治療を目的としており、心臓移植や人工心臓装着以外に有効な治療法がない患者に新たな治療選択肢を提供することを目指しています。

CDMO事業

クオリプスは、自社で培った細胞培養技術や精製技術を活かし、主にベンチャー企業向けにプロセス開発支援や受託製造サービスを提供するCDMO事業も展開しています。

この事業では、細胞や原材料としての各種細胞を提供しています。

技術的な強み

• ヒトiPS細胞の安定的な未分化継代培養

• ヒトiPS細胞の分化誘導、特に心筋細胞への分化

• ヒトiPS細胞由来心筋細胞の高純度精製と未分化細胞除去

• ヒトiPS細胞及び分化細胞の分析、特性評価解析法

大阪府箕面市に「CLiC-1」と呼ばれる研究施設を一体化した商業用細胞培養加工施設を設置しています。

この施設は独自の設計コンセプトに基づく局所制御技術を活用し、効率的かつ実効的な細胞培養が可能となっています。

国内屈指の国立大学である大阪大学内に研究拠点を置いているので、学内の知見や施設の利点を活かせそうですね。

事業モデル

クオリプスの事業モデルは、大学や大手製薬企業との共同研究を通じて得られた発明やノウハウに対して実施権の許諾を受け、製造販売を行う流れです。

特に、大阪大学から取得した再実施許諾権付の独占的実施権と、第一三共株式会社との共同研究開発契約から得られた成果物を組み合わせて、ヒトiPS細胞由来心筋細胞シートの製造・販売を行う計画です。

事業展望

1. 心筋シートの開発: 2025年に条件付き承認取得を目指しています。

2. カテーテル治療法の開発: 朝日インテックと共同開発契約を締結し、2025年に治験開始を目指しています。

3. 培養上清事業: クリニックや化粧品会社向けの製品開発を進めています。

4. 海外展開: 米国シリコンバレーに拠点を設立し、ビジネスチャンスの獲得に注力。中近東や東南アジアでのパートナー探索も継続しています。

5. 大量製造システムの開発: 次世代モダリティ開発を促進するための細胞大量製造システムの共同開発を開始しています。

6. 製品ポートフォリオの拡充: 多角化事業に取り組むことで早期の黒字化を目指しています。

クオリプスの業績推移

売上高の推移は以下の通りです。

• 2022年3月期: 13,913,000円

• 2023年3月期: 38,000,000円

• 2024年3月期: 23,000,000円

• 2025年3月期(予想): 20,000,000円

またIPOでの調達資金の使途としては、以下が挙げられています。

1. 運転資金

2. 設備資金

まずはしっかりとした土台作りからですね。

まとめ

今回はIPO銘柄クオリプスについて調査してみました。

  • IPS細胞領域で注目度高い
  • 海外展開にも積極的で、日本初のIPS関連銘柄でリード

初値はそこまで高くなりませんでしたが、上場後も堅調に業績が推移しており、投資吟味があります。

IPS細胞は世界からも日本からも注目されている技術なので、今後大きな経済的支援などが得られる可能性もあります。

今後のさらなる成長に期待です。

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それではまた。

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