AI/DX人材オンライン育成 アイデミーの事業,将来性と業績は?

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アイデミー 5577 業績推移 オンラインDXAI人材育成 デジタル人材 IPO分析

こんにちは。きんかぶるーむです。

2023年6月のIPO案件で、オンラインDX人材育成サービス関連、AI/DXを用いたソリューション提供会社が、6/22(木)に東証グロース市場に上場しました。

【企業名】アイデミー(Aidemy)(証券コード:5577)

アイデミー 5577 IPO抽選結果 SBI証券

きんかぶくん
きんかぶくん

管理人はSBI証券にてIPO抽選参加しましたが外れでした。。。

アイデミーの初値は5560円となり、公開価格である1050円を4510円上回る結果に。

上昇率は430%と非常に大きく上昇しました。

公募価格1.5倍でVCの売り出しが可能になりますが、その価格を大きく超えた初値となりました。

DX人材への期待の高さが伺えますね。

2023年6月は他にもABEJA、Globee、アドバンストテクノロジーなど多数銘柄のIPOが予定されていますね。

以下記事からご覧ください。

早速どのような企業なのか調査し、アイデミーの特徴を確認していきます。

この記事でわかること
  • アイデミーの会社沿革と事業内容
  • アイデミーの業績とIPO資金用途
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アイデミー総合評価

総合評価:4.00/5点

  • 成長性:4点
    • 売上高の伸び率から成長性高い。
  • 独自事業性:3点
    • DX人材教育、プログラミングサービス関連企業は多数。独自性出すことは難しい。
  • 初値期待値:5点
    • 公募価格430%。市場期待値◎。

このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
(あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください)

アイデミーの会社概要

先端技術 イメージ

会社沿革

年月概要
2014年6月代表取締役 石川 聡彦が東京大学に在学中にGoods株式会社(現株式会社アイデミー)を設立
2017年7月商号を株式会社アイデミーに変更
2017年9月個人領域におけるデジタル人材育成支援プログラム「Aidemy Premium(アイデミー プレミアム)」をリリース
2017年12月無料で学べるAIプログラミング学習サービス「Aidemy Free(アイデミーフリー)」をリリース
2018年7月エンタープライズ企業のデジタル変革に向けて必要なデジタル人材の育成支援を行うオンラインDXラーニング「Aidemy Business(アイデミー ビジネス)」をリリース
2019年3月講師派遣型でデジタル人材育成研修を行う「Aidemy Practice(アイデミープラクティス)」をリリース
2020年1月ダイキン工業株式会社と資本業務提携契約を締結。AI人材の育成を強化し、AIを活用したソリューションを創出。
株式会社テクノプロと資本業務提携契約を締結。AI人材育成からサービス開発まで共同で実施。
2020年4月エンタープライズ企業のデジタル変革をテーマ選定からPoC開発、システム開発、運用まで一気通貫で伴走型支援するサービス「Modeloy(モデロイ)」をリリース
2021年11月KDDI株式会社と地域のDX人材育成に関する業務提携契約を締結
2022年12月日本ゼオン株式会社と資本提携契約を締結。マテリアルズ・インフォマティクス(ビッグデータ、AIなどのデジタル技術の活用により、材料の製造方法を予測するなど、材料開発の効率化を図る取り組み)領域での本格的な協業を開始
*アイデミー 有価証券報告書より抜粋して作成

現在の会社の設立としては、2014年6月で、非常に若い会社になりますね。

代表取締役が東京大学在学中に創業されたとのことですので、「大学発のベンチャー企業」の一つです。

企業社長のカリスマ性がベンチャー企業には求められますので、東京大学卒というのは個人的に好印象を受けました。

AI人材育成のためのオンライン講習やAIを生かしたソリューション提供を強み、事業として拡大してきたようです。

2020年以降は、名だたる大企業であるダイキン工業やKDDI、日本ゼオンなどと業務提携しており、技術力としては卓越したものを有していると考えられます。

プログラミング学習が人気化し始めたのも、Pythonが普及しだした2018年以降と思われますので、早くからデジタル人材育成事業に目を付けて実績を積み上げたきたのだと想定されます。

アイデミーの事業内容

「先端技術を、経済実装する。」を掲げ、AIをはじめとした新たなソフトウェア技術を、ビジネス現場

にインストールし、次の産業創出を加速させることを使命として、企業活動を行っています。

デジタル技術を駆使するアイデミーの事業は主に以下の3つで成り立っています。

  • AI/DXプロダクト デジタル人材育成支援
  • AI/DXソリューション デジタル変革伴走型支援
  • AI/DXリスキリング 個人向けAI/DXリスキリング支援

順にどのような内容なのかを詳しくみていきます。

AI/DXプロダクト デジタル人材育成支援

デジタル人材 オンライン学習

企業に対して、デジタル技術内製化に向けて必要なデジタル人材育成支援を行うオンラインDXラーニングを提供するサービスになります。

PCやスマートフォン、タブレットを使用することで、オンラインでデジタル人材を育成できます。

コンテンツはオフィス内だけでなく、どこでも活用することが可能で、動画形式のコンテンツは5~10分/1セクションのため、忙しくてもすきま時間を使ってデジタル技術を習得できることが特徴のようです。

オンライン形式で受講でき、手軽に始められそうな点も企業が導入しやすいので、アイデミーのメリットになりそうですね。

AI/DXソリューション デジタル変革伴走型支援

企業向けにデジタル変革における一連の流れ(テーマ選定、PoC開発、システム開発、運用)を顧客に寄り添いながら支援するサービスのようです。

アイデミーのプロフェッショナル人材が、デジタル人材育成支援で育成された顧客企業側のデジタル人材とともにプロジェクトを立ち上げ、デジタル変革を推進していくサービスになっています。

デジタル人材育成支援から、顧客企業でのデジタル変革実現まで伴走してくれる内容になっていますので、プロダクトからソリューションまでを一つのパッケージとして提供できるのがアイデミーの強みと言えそうです。

個人向けAI/DXリスキリング支援

3~6ヶ月間ですぐに使えるデジタルスキルの習得を目指すオンラインのリスキリング支援サービスで、デジタル人材育成支援事業の個人向けver.と言えそうです。

AI/DX領域に特化していること、マンツーマンサポートでスキルを身につけられることが特徴のようです。

デジタル人材のニーズは年々高まっており、IT人材、AI人材は不足している現状ですので、リスキリングとしてのAI/DX市場も大きく需要が伸びそうです。

アイデミーの業績推移

アイデミーの直近5期の業績推移は以下の通りです。

アイデミー Aidemy 2018-2022年5月期業績推移

売上高は急速に増加傾向にあります。

2022年5月末時点の長期継続顧客数は84社(前期比39社増)となっており、サービスの相手先拡大に伴って売上高が増加しているようですね。

一方で5期連続で赤字となっており、黒字化できていない状況です。

今後の成長を見据えたシステムやコンテンツの開発、及び時期以降の顧客獲得のための広告宣伝費の先行投資等が響き、赤字が続いているようです。

顧客獲得数が目標に到達し、広告宣伝費が抑えられた際には黒字化に転じると推定されます。

またアイデミーのIPOでの資金調達使途としては、既存事業に対する人材の採用、育成等に係る人件費や広告宣伝費等の運転資金、プロダクト開発投資に充当する予定とのことです。

契約先企業が増加してくことで、人手が必要になっている状況と推測されます。オンライン人材育成だけならいいのですが、伴走型での事業拡大になると人手が必要になります。

まとめ

オンライン デジタル化 イメージ

今回はIPO銘柄アイデミーについて調査してみました。

  • 代表取締役が在学中に起業し、創立から9年の若い会社
  • DX,AIのデジタル人材育成がメインで、企業のDX人材獲得ニーズに応じて需要拡大中

DX,AIのソリューションサービスを提供している企業は多く存在しますが、企業の人材育成に特化した企業はなかなか無いのではないかと思います。

事業としてもオンラインでできるので、教材の面だけで考えると人件費削減も可能ですね。

デジタル改革の伴走の面では、一種コンサルティングの側面もあると考えられますので、本尊のコンサルティングサービス企業とどのように差別化を図るかが今後のキーとなりそうです。

個人向けのAI/DXリスキリング支援はプログラミング教育についての競合が多数いますので、日本向けだけではシェアの奪い合いになり、売上を伸ばすのは難しい可能性が考えられます。

他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。

IPOのオススメ証券口座については以下で紹介していますので、ご覧ください。

それではまた。

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