【半導体・リサイクル】5016-JX金属の業績推移や将来性は?

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こんにちは。きんかぶるーむです。

2025年4月のIPO案件で、金属製造関連会社が3/19(水)に東証プライム市場に上場します。

想定時価総額8000億円越えの大型案件です。

【企業名】JX金属(証券コード:5016)

初値843円、公開価格は820円なので2.8%上回りました。

期間(180日)でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。

ENEOSホールディングスが100%の大株主であり、親子上場という形になります。

2025年は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。

☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。

早速どのような企業なのか調査し、JX金属の特徴を確認していきます。

この記事でわかること
  • JX金属の会社沿革と事業内容
  • JX金属の業績とIPO資金用途
  • JX金属の将来性
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総合評価

総合評価:3/5点

  • 成長性:3点
    • 半導体景気に左右
  • 独自事業性:3点
    • 半導体、AI用半導体など多岐
  • 初値期待値:3点
    • 公募価格+2.8%

*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。

JX金属の会社概要

会社沿革

  • 1905年、創業者・久原房之助が赤沢銅山を買収し、日立鉱山として開業したのがJX金属グループの起源。
  • 日立鉱山は機械化・近代化に注力し、他鉱山からの鉱石購入による「買鉱製錬」を本格化。1912年には銅生産量で全国3位に躍進。
  • 1928年、久原鉱業は日本初の公開持株会社に改組し、1930年代には日産コンツェルンを形成。
  • 1981年、日立鉱山が閉山。その後も資源開発・製錬・電子材料分野で事業を拡大。
  • 2025年3月、東京証券取引所プライム市場に上場

*有価証券報告書より抜粋して作成

親子上場という形になりますが、昨今の状況から半導体分野の伸びを期待しているものと想定されます。

JX金属の事業内容

主に以下の3つの事業で成り立っています。

  • 資源開発、金属製錬、電子材料の製造・販売、リサイクルまでをグローバルに展開。
  • 主力は半導体材料(スパッタリングターゲット世界シェア64%、圧延銅箔世界シェア78%)や情報通信材料。
  • 近年はリサイクル事業や高機能銅合金など先端素材の開発・供給に注力

半導体材料が主力となっていますので、世界景気の影響を大きく受ける銘柄となっています。

レアメタルのリサイクル等は世界で流行、取り組むべき事業となっていますので、期待値は高いですね。

JX金属の事業展望

  • 2040年長期ビジョンで「装置産業型企業」から「技術立脚型企業」への転身を掲げ、半導体材料・情報通信材料のグローバルリーダーを目指す。
  • フォーカス事業(半導体・情報通信材料)を成長のコアとし、2028年3月期には半導体材料の利益構成比45%以上、フォーカス事業全体で67%以上を計画。
  • ベース事業(資源・製錬)はリサイクルを中心に事業構造を転換し、資源循環型社会への貢献も強化。
  • 生成AI向けデータセンターや次世代半導体市場の拡大を成長ドライバーとし、積極的な設備投資・新規事業開拓・オープンイノベーションにも取り組む。

半導体銘柄で考えると、2024年に上場した銘柄であるキオクシアHDや2023年に上場したJET(ジェイイーティー)、KOKUSAI Electricなど注目銘柄は多数ですね。

JX金属は、伝統的な資源・製錬事業を基盤としつつ、半導体・情報通信材料の分野で世界的な競争力を強化し、技術立脚型企業への転換を進めており、

今後は先端素材分野での成長と、リサイクルを中心としたサステナブル経営の両立を目指しています。

JX金属の業績推移

業績推移は以下の通りです。

決算期 売上高(百万円) 経常利益(百万円)
2020年3月期 252,673 34,555
2021年3月期 303,092 52,925
2022年3月期 302,528 72,192
2023年3月期 1,638,484 非開示
2024年3月期 1,512,345 非開示
2025年3月期* 700,000(予) 91,400(予)

売上高・経常利益は連結決算に移行しているので、急速に増加傾向にあるように伺えます。

2025年3月期は子会社の持分法適用会社化により売上高が大幅減少する見込みだが、経常利益は増加予想となっているようです。

またIPOでの調達資金の使途としては、該当次項なしとなっています。

JX金属の2025年3月のIPOは、ENEOSホールディングスによる保有株式の売出し(既存株主による売却)が中心であり、「公募による新規発行」は行われていません。

そのため、JX金属自身が新たに資金を調達し、事業投資や設備投資、運転資金などに充てる「資金使途」はないようですね。

まとめ

今回はIPO銘柄JX金属について調査してみました。

  • JX金属は1905年創業、銅やレアメタルなど非鉄金属の資源開発から先端素材製造、リサイクルまで手掛ける総合メーカー。
  • 2025年3月に東京証券取引所プライム市場へ上場。
  • 主力は半導体材料や情報通信材料などの先端素材分野で、グローバルリーダーを目指している。
  • 国内外で複数の拠点を持ち、持続可能な事業活動や環境対応にも注力している。
  • 2040年長期ビジョンで「技術立脚型企業」への転換を掲げ、社会の発展と革新に貢献している。

古参の企業ですが、規模は頭一つ抜けています。

技術力や営業力もあると見受けられますので、日本をリードする半導体企業として業界を引っ張ってほしいですね。

上場後の値動きに注目です。

☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。

☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。

それではまた。

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