こんにちは、きんかぶるーむです。
皆さん、資格は取得していますでしょうか?
私は会社員になってから複数の資格を取得しています。
会社から取得要望があったものもありますが、業務上必要と感じて自分から進んで取った資格もあります。
また私は転職を経験しているのですが、転職の際に有利に働いた資格もあります。
今回はメーカー勤務者に人気の「品質管理検定2級(QC検定2級)」について私の実体験を基に、勉強方法や資格取得の際に使用した書籍を紹介していきます。
私はメーカー勤務者で品質管理検定3級と2級を併願で受験し、独学でいずれも一発合格しています。
得点は自己採点で85%程度でした。
それではどうぞ。
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品質管理検定資格とは?
品質管理検定はISOやJISなど世界的な標準となっている規格の日本規格協会グループ(JSA GROUP)により、年2回受験機会が設けられている、品質管理の知識や技術を評価するための資格試験になります。
試験は毎年3月・9月の2回設けられており、各回およそ3か月前に募集が始まります。
主に製造業やサービス業において、製品やサービスの品質を向上させるために必要な知識やスキルを持つことを証明するために受験する人が多いですね。
品質管理検定には以下の4つの級があります。
- 品質管理検定1級
- 品質管理検定2級
- 品質管理検定3級
- 品質管理検定4級
それぞれ品質計画や品質管理システム、品質改善活動、統計的品質管理など、品質管理全般に関する幅広い領域の問題が含まれています。
試験は一般的に導いた答えについて、マークシートに番号を色塗りをする形式となっており、マークシートでの問題数は約100問となっています。
マークシートでの試験時間は90分となっており、単純に計算すると1問に54秒となるので、1問1分をかけられません。
わからない問題は捨てる、わかる問題から解き進めていくというようにある程度スピードが求められる試験になりますね。
また、1級のみマークシートに加えて論述問題が出題されます(試験時間30分)。
併願も可能ですので、同時受験もありですね。
3級と4級は第40回(2025年9月)実施分より、マークシート方式での試験からコンピュータ試験(CBT)への変更されるようです。
期間によらず受験できるようになるので、機会が広がりそうですね。
合否結果発表について
試験の合否結果については、試験日から約2ヶ月程度でまずはネット上に開示されます。
一例として、以下に第37階の試験結果発表サイトを掲載します。
自分の受験番号を入力して、検索し番号があれば合格しているというものです。
合格者には、試験結果通知書と合格証が登録した住所に送付されてきます。
待っている期間が長いので、もどかしいですね。
また、有償ですが期間内に申し込めば認定カードをもらうこともできます。
所属企業への提出用や試験記念に作るのもありかもしれませんね。
品質管理検定2級の取得難易度
開催回によって合格率にばらつきはありますが、合格基準と合格率概ね以下の通りになっています。
QC(品質管理) 検定級 | 合格基準 | 合格率 |
1級 | マークシート ①手法分野:概ね50%以上 ②実践分野:概ね50%以上 ③総合得点が概ね70%以上 論述 ④得点が概ね70%以上 | 約5~10% |
2級 | マークシート ①手法分野:概ね50%以上 ②実践分野:概ね50%以上 ③総合得点が概ね70%以上 | 約20~45% |
3級 | マークシート ①手法分野:概ね50%以上 ②実践分野:概ね50%以上 ③総合得点が概ね70%以上 | 約50% |
4級 | マークシート 総合得点が概ね70%以上 | 約85% |
合格率からすると、1級については難関レベルの資格に位置されると思いますが、2級は比較的難しい、3級・4級は通常または簡単レベルの難易度と想定されます。
品質管理検定2級は、筆者の経験則からすると理系の数学的知識がある程度必要ですが、メーカー勤務者であれば勉強時間も50時間程度で合格が目指せると感じています。
土日に各日で3時間程度勉強時間を確保したとすると、約2か月程度が必要ですね。
無知識者は100時間程度と思われますので、約4か月程度で合格ラインに乗ると思います。
品質管理検定2級の勉強方法と試験の解き進め方
勉強方法
筆者の経験からすると、品質管理検定2級の勉強には以下が効果的と考えています。
- 学習参考書を1冊決めて、一通り読む
- 過去問を解説を見ながら解く(問題傾向の確認)
- 過去問でわからなかった部分について、参考書を読み込んで理解する
- 過去問を時間を計って解く
参考書を1冊としている理由は、各参考書によって解説に違いがあり、混乱を招くことがあると感じたためです。
また合格のための鉄則としては過去問で傾向をつかむことと試験時間感覚を把握することです。
参考書にも問題等は載っていることがありますが、実際の問題とは異なるパターンが多いです。
したがって実際の問題でどのような出題がなされるのか慣れておく必要がありますね。
試験の解き進め方
品質管理検定は手法分野と実践分野に分かれており、それぞれ以下の特徴があります。
- 手法分野→計算問題が多く、公式を知らないと解けない問題が多数
- 実践分野→問題文量が多いが、読めば選択肢が絞り込める問題が多数
解き進め方としては、読めば得点できる可能性が高い実践分野をまず回答し、その後手法分野の問題に移行する解き方がベストだと思います。
時間配分としては、実践分野を30分以内に解き終わり、残り60分以上を手法分野に費やすのが良いですね。
以下にそれぞれの分野について詳細に記載します。
手法分野
おそらく多くの方が躓くのが、手法分野になります。
私も1回目の過去問に取り組んだ際に躓きました。。。
手法分野で試験時間内に合格点以上の得点を上げるには、統計量や平均、分散、標準偏差、検定、相関分析などの各公式を覚える必要があります。
過去問で躓いた問題から、公式を書き出して覚えていく方法がオススメですね。
通勤中にメモ用紙等に書き出したものを覚えることも効率的だと思います。
難問もあるので、合格に向けては7~8割の得点が目指すべきラインといえます。
実践分野
問題を読めば選択肢がある程度絞り込めますので、読解力と速読力が鍵になります。
何問か知識が必要になる問題もありますが、安定してくると概ね8割~8.5割、それ以上の点数を見込むことができると思います。
製造側に近いメーカーなど(工場)の勤務者であれば普段の業務と関わる部分も多いので、より簡単に正解を導き出せると思います。
合格に向けては8~8.5割の得点が目指すべきラインといえます。
品質管理検定2級試験に使用したオススメ参考書
私の場合は以下のユーキャンから発刊されているテキストと問題集を使用していました。
内容はある程度網羅されていましたが、内容や問題解説に説明不足の項目もありましたので、人によってはお勧めできないです。
巻末の模擬試験問題や別冊の試験直前持ち運びブックは使い勝手もベストでしたね。
内容に詳細を求めるのであれば、以下の【新レベル表対応版】QC検定受検テキスト2級 がオススメです。
各項目に対して、導出にあたる過程等が詳しく書かれています。
また、過去問は以下になります。
年に1回新しいものが発刊されており、都度新しい問題に更新されています。
2級では過去6回分の過去問が収録されており、各回の好評や問題に対する解説が網羅されています。
最も効率的に資格勉強ができ、点数アップにつながるため非常におすすめです。
最近はメルカリ等のフリマサイトでも購入できますので、少しでも値段を抑えたい方は是非以下から確認してみてください。
資格取得によるメリットや今後の展望
QC検定の取得で以下のようなメリットがあります。
- キャリアアップの機会が増える
- 資格を持つことで、自己成長やスキルアップをアピールでき、昇進や新しい職種への挑戦の機会が増えます。
- 職場での信頼性が向上する
- 資格を持っていると、その分野において専門知識やスキルを持っていると認められ、信頼されることがあります。
- 収入の向上が期待できる
- 資格を持つことで、スキルや経験に見合った高い報酬を得られる可能性が高まります。企業によっては取得で月給アップにつながる例もありますね。
- 転職の際に有利になる
- 資格を持っていると、転職活動時に他の候補者よりも有利な条件で求人に応募できることがあります。メーカーであれば品質管理検定は有利に働くと考えられます。
品質はメーカーでは必須の考え方になるので、間違いなく有利に働きます。
また、職場や業務を進めるうえでの説得力向上や考えの幅の拡大にもなりますので、非常に有用ですね。
まとめ
今回は資格取得方法について私の経験談を基に掲載しました。
- 品質管理検定は1級から4級まで4つの級が存在
- 品質管理検定2級は約20-45%の合格率で比較的難しいランク
- 独学での勉強時間は50-100時間程度必要
- 品質管理検定2級は解き進め方と、手法分野での一定の得点確保、実践分野での十分な得点力が鍵
- 過去問の繰り返しで問題に慣れることが重要
読んでくださった皆様の資格取得の手助けとなれば幸いです。
それではまた。
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