【オートリース】ナルネットコミュニケーションズの業績と将来性は?

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【オートリース】IPO 5870 ナルネットコミュニケーションズの業績と将来性は? IPO分析

こんにちは。きんかぶるーむです。

2023年12月のIPO案件で、車のオートリース関連会社が12/25(月)に東証グロース市場に上場します。

【企業名】ナルネットコミュニケーションズ、Nalnet Communications Inc.(証券コード:5870)

公募価格は1040円になり、12/25に初値956円となりました。

期間(90日)か公開価格の1.5倍でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。

2023年12月は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。

☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。

早速どのような企業なのか調査し、ナルネットコミュニケーションズの特徴を確認していきます。

この記事でわかること
  • ナルネットコミュニケーションズの会社沿革と事業内容
  • ナルネットコミュニケーションズの業績とIPO資金用途
  • ナルネットコミュニケーションズの将来性
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総合評価

総合評価:2.67/5点

  • 成長性:4点
    • ストック収益高く、成長性あり
  • 独自事業性:3点
    • 新規性は特になし
  • 初値期待値:1点
    • 公募価格-8.1%

*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。

ナルネットコミュニケーションズの会社概要

会社沿革

年月概要
1978年7月愛知県名古屋市にて日本オートリース株式会社を設立(資本金8,000千円)
1992年9月リース満了中古車小売店のオートパークN1(残価設定のアンテナショップ)開設
1994年4月オープン系コンピュータシステム(オラクル)を導入、メンテナンス管理を高度効率化
1999年11月インターネット情報提供サービス“NALほどネット”を開始
2000年4月株式会社ナルネットコミュニケーションズに社名変更
2004年10月メンテナンス管理基幹システム一元化、稼働開始
2006年2月亜州オートサービス(韓国)にメンテナンスシステムに関する技術輸出
2019年11月株式会社ジャステックと人材紹介で業務提携
2019年11月株式会社フォーバルと業務提携
2019年12月リネットジャパングループ株式会社と提携
2021年1月株式会社JJSと人材紹介で業務提携
2021年8月Global Mobility Service株式会社と業務提携
*有価証券報告書より抜粋して作成

1978年に創業され、車のリースやメンテナンス管理システムの展開で事業拡大してきたようです。

2019年以降は、車関係や人材関係での業務提携を進め、事業の幅を広げています。

伊藤忠商事が関連会社になっているので、今後の事業展開のうえでは重要な役割を果たしそうです。

伊藤忠商事が検討中のBM買収が実現されれば、ナルネットコミュニケーションズにも一部恩恵があるかもしれませんね。

ナルネットコミュニケーションズの事業内容

ナルネットコミュニケーションズは、「Mobility’s Transformer」を経営理念として掲げ、世の中のあらゆる移動を支え、自動車関連BPO事業を展開しています。

自動車関連BPO事業は大きく以下の3つに分かれます。

  1. メンテナンス受託事業
    • 車両管理における点検・車検・修理等メンテナンス管理部分を一括で受託。非常に安定した事業基盤。
  2. MLS(マイカーリースサポート)事業
    • 個人向けリースサービス提供者に対してリース車両のメンテナンス管理業務を提供。決められたサイクルによる点検作業と消耗品交換のみ。
  3. BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業
    • メンテナンス受託とMLS事業以外の部分的なBPOビジネスとして、メンテナンス費用管理等のデータ管理サービス、タイヤ保管サービス、納税管理サービス等の車両に係る業務を受託。

リース車両の規模は年々増加しており、今後もリース事業自体は堅調な成長が見込まれるようです。

ナルネットコミュニケーションズの業績推移

業績推移は以下の通りです。

ナルネットコミュニケーションズ 2020年3月期から2023年3月期の業績推移

売上高・経常利益は増加傾向にあります。

2022年4月1日を合併期日として旧ナルネットコミュニケーションズを吸収合併し、同時に株式会社NALホールディングスから株式会社ナルネットコミュニケーションズに商号変更しているため、2022年3月期以降の売上高となっています。

売上高70億円中のストック収益として計算できる分が45億程度(メンテナンス事業:2,710百万円、MLS事業:1,300百万円、BPO事業:565百万円)あり、リースが続く限り、非常に安定した経営基盤となっているようです。

安定した資金捻出ができる企業は非常に魅力的ですね。

またIPOでの調達資金の使途としては、開発費用および外注費用に充てるとのことです。

今後はデータ活用で点検と整備部品の適正化、ユーザーの利便性向上につなげて事業拡大する見込みがあるようですね。

〈4/17のニュース追記〉

伊藤忠商事グループと企業再生ファンドのジェイウィルパートナーズ(JWP)がビッグモーター社を約600億円で買収すると報じられています。

5/1に新会社が設立され、既存の約250店舗が継承される方針であるようです。

ナルネットは伊藤忠商事と伊藤忠エネクスが設立したMobility & Maintenance Japanが大株主となっており、関係会社として恩恵を受ける可能性が出てきました。

ナルネットからはまだ開示されていませんが、今後の続報に期待です。

まとめ

今回はIPO銘柄ナルネットコミュニケーションズについて調査してみました。

  • 自動車関連の点検、メンテナンス事業で拡大
  • 売上高中のストック収益の割合が高く、安定した事業展開

地味な銘柄ですが、自動車整備の安定した需要面から業績面は好調が続くと考えられます。

上場後の値動きに注目です。

☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。

☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。

それではまた。

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