こんにちは、きんかぶるーむです。
2024年9月のIPO案件で、その名の通りAI関連かと思いきやAIを用いたスキンケア、美容家電の開発販売会社が9/27(金)に東証グロース市場に上場します。
【企業名】Ai ROBOTICS INC.、Aiロボティクス(証券コード:247A)
初値は2414円となり、公開価格1760円を42.8%上回りました。
期間(90日or180日)か公開価格の1.5倍でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。
大株主に上場企業であるブランジスタ、エニグモがおり、関連の値動きにも注目です。
2024年は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。
☆他のIPO銘柄分析⇒こちらから!
社名にAiを付けるぐらいなので、Aiに関しては技術力を有した企業だと思われます。
早速どのような企業なのか調査し、Aiロボティクスの特徴を確認していきます。
総合評価
総合評価:4.3/5点
- 成長性:5点
- 売上、利益の伸び幅ピカ一
- 独自事業性:4点
- AIを駆使したD2C事業展開
- 初値期待値:4点
- 公募価格+42.8%
*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。
Aiロボティクスの会社概要
会社沿革
年月 | 概要 |
2016年4月 | 女性向けのライフスタイルに関する動画配信サービスの運営及び当該サービスを通じた消費者に対する広告配信を主たる事業とするHowTwo株式会社を創業 |
2018年10月 | 成果報酬型「AIマーケティング事業」を開始。広告配信事業の収益性向上や広告主のニーズに対応するため、成果報酬型の広告運用業務に移行するとともに、自社開発のAIシステム「SELL(セル)」の開発を開始 |
2019年5月 | 本社を東京都港区南青山に移転 |
2020年3月 | 本社を東京都新宿区西新宿に移転 |
2020年7月 | 商号をAiロボティクス株式会社に変更 |
2021年1月 | 本社を東京都港区六本木に移転 |
2021年2月 | スキンケアブランドを展開するYunth株式会社及び17skin株式会社に出資 |
2022年1月 | Yunth株式会社及び17skin株式会社を完全子会社化 |
2022年2月 | 当社グループとして、自社ブランドの企画、販売を行う「D2Cブランド事業」を開始 |
2022年11月 | 完全子会社のYunth株式会社及び17skin株式会社を吸収合併 |
2023年5月 | 経営資源の選択と集中により、「AIマーケティング事業」のリソースを「D2Cブランド事業」にシフトすることを決定。「AIマーケティング事業」はその後稼働件数を限定して行い、現在は休止 |
2024年2月 | 新たに美容家電ブランド「Brighte」を立ち上げ、同ブランドより2機種の美顔器を発売 |
2016年に発足し、AIマーケティングや自社開発のAIを販売することで規模を拡大し、スキンケアや美容家電の方に徐々にシフトしていったようです。
2020年に現在の社名であるAiロボティクスに変更されたようです。
Aiロボティクスは、女性向けライフスタイル動画配信サービスから事業を開始し、その後、広告主のニーズに応えるため、AIシステム「SELL」を開発し、「AIマーケティング事業」を展開しました。
2022年1月、自社商品の企画・販売を目的に、スキンケアブランドを展開するYunth株式会社と17skin株式会社を完全子会社化し、「D2Cブランド事業」を開始しました。
2022年11月には両社を吸収合併しています。
2023年5月、経営資源の選択と集中を検討した結果、「AIマーケティング事業」のリソースを「D2Cブランド事業」へシフトすることを決定し、「SELL」のノウハウとデータを自社ブランドのマーケティングに活用し、D2C事業の成長を推進しています。
現在、「AIマーケティング事業」は休止状態にあり、会社の主力は「D2Cブランド事業」となっています。
AIからの舵切りが非常に速いですね。
Aiロボティクスの事業内容
Aiロボティクスは、自社開発のAIシステム「SELL」を活用し、以下の2つの事業を展開しています。
- D2Cブランド事業: スキンケア商品や美容家電の企画・開発・販売
- 主要ブランド: 「Yunth」(スキンケア)、「Brighte」(美容家電)
- AIマーケティング事業: 現在は休止中
AIシステム「SELL」は、商品開発、需要予測、広告クリエイティブ作成、広告運用、CS対応、CRM施策など、D2C事業の様々な業務データを分析し、効率化を実現しています。
Aiロボティクスの事業展望
Aiロボティクスは、「新しい自由を創造する」というビジョンのもと、以下の展望を持っています。
- AIシステム「SELL」のさらなる機能拡張と活用
- D2Cブランド事業の拡大と新商品開発
- AIを活用した超効率化マーケティングの追求
- 顧客満足度を重視したモノづくりの継続
- 人生をより豊かに充実させるソリューションの提供
自社開発のAIを使用できる点は開発にも活かせるので非常に良いですね。
Aiロボティクスの業績推移
業績推移は以下の通りです。
売上高・経常利益は急速に増加傾向にあります。
2023年3月期、2024年3月期の成長は著しく、AIサービスからD2C事業に注力した効果が表れています。
メーカーという括りで見れば利益率も14%程度で高水準です。
心配な点としては、売上の成長の割に従業員が非常に少ない点です。
従業員数は26で平均勤続年数は2.3年と安定しているとは言えないです。
給与は高いので雇用は進みそうですが、激務なのでしょうか。
またIPOでの調達資金の使途としては、人材採用費、増員に伴う人件費が挙げられています。
成長フェーズで人への投資が必要になっているようですね。
まとめ
今回はIPO銘柄Aiロボティクスについて調査してみました。
- 設立から約8年でのスピード上場
- AIを駆使した開発、販売で頭角。AIサービスは一時休止。
- 成長のカギは人員補充
急角度で業績拡大しているので、成長性は非常に高いです。
AIを駆使した開発に早期に舵を切っているので、経営者の手腕が感じられますね。
上場後の値動きに注目です。
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それではまた。
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