【高卒特化型就活】IPOジンジブの業績推移や事業内容、将来性は?

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【高卒特化型就活】IPO 142A ジンジブの業績推移や事業内容、将来性は? IPO分析

2024年3月のIPO案件で、人材紹介関連会社が3/21(木)に東証グロース市場に上場します。

2024年はIPO銘柄が好調のため、期待がかかります。

【企業名】ジンジブ(JINJIB Co.,Ltd、証券コード:142A)

初値は3/25に3980円を付け、公開価格の1750円を127.4%上回りました。

期間(90日or180日)か公開価格の1.5倍でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。

VCは90日 or 公開価格1.5倍でロックアップ解除となっていますので、注意が必要です。

2024年は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。

☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。

人材紹介事業は日本のみであれば、少子化が続いているので、環境としては少し厳しい可能性があります。

早速どのような企業なのか調査し、ジンジブの特徴を確認していきます。

この記事でわかること
  • ジンジブの会社沿革と事業内容
  • ジンジブの業績とIPO資金用途
  • ジンジブの将来性
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総合評価

総合評価:4.0/5点

  • 成長性:4点
    • 売上高は右肩上がりで成長中
  • 独自事業性:3点
    • 高卒生に特化しているが、事業内容としての目新しさは少ない
  • 初値期待値:5点
    • 公募価格+127.4%

*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。

ジンジブの会社概要

会社沿革

年月概要
1999年7月大阪府枚方市において、有限会社ピーアンドエフを設立
2012年1月Webプロモーション業を行うことを目的に、株式会社ピーアンドエフと株式会社ウィルグループと共同出資(出資当時の出資比率81%)により、株式会社ミライヘを設立
2013年3月株式会社ピーアンドエフ100%子会社として株式会社ピーアンドエフ・クリエイツ
(広告印刷物の企画編集業)を設立
2013年8月株式会社ピーアンドエフが株式会社エグゼクティブスタイル(衣服販売業)の株式を取得、株式会社エグゼクティブスタイルを株式会社ピーアンドエフの100%子会社化
2014年2月若手人材不足という社会課題解決を目的に、株式会社ジンジブ(旧事業子会社)を株式会社ピーアンドエフの100%子会社として設立し、人材紹介事業を開始
2014年5月株式会社ピーアンドエフが株式会社ウィルグループから株式会社ミライエの株式を取得し、株式会社ミライエを株式会社ピーアンドエフの100%子会社化
2015年3月東京都港区を本社に、持株会社である株式会社人と未来グループ設立。株式会社ピーアンドエフの100%子会社である株式会社ジンジブ(旧事業子会社)とともに株式会社ピーアンドエフを100%子会社化
株式会社ミライヘ(Webプロモーション業)を解散
株式会社エグゼクティブスタイル(衣服販売業)を解散
株式会社ピーアンドエフ・クリエイツ(広告印刷物の企画編集業)を解散
2015年4月株式会社ピーアンドエフ株式の現物配当として、株式会社人と未来グループが株式会社ピーアンドエフより株式会社ジンジブ(旧事業子会社)の株式を取得
2016年2月株式会社人と未来グループ100%子会社として株式会社保険モバイル(移動体通信
業)を設立
2017年6月株式会社保険モバイル(移動体通信業)を解散
2018年5月株式会社ジンジブ(旧事業子会社)にて企業人事向け高校生採用メディア「高卒採用Lab」をスタート
2018年6月40代以上の転職環境の向上を目的に、株式会社社長室を設立
2019年4月株式会社ジンジブ(旧事業子会社)にて研修と定着支援を目的とした「ルーキーズクラブ」を提供開始
2019年7月株式会社ジンジブ(旧事業子会社)にて高校生のための合同企業説明会「ジョブドラフトFes」を提供開始
2020年1月高校生のための新卒支援事業に集中するため、グループ内組織再編
2021年5月組織サーベイの事業開発を行う株式会社サンボウから同社が営むHRテック事業(現:ジョブドラフトSurvey)を譲受
2022年1月デジタルマーケティング人材の育成研修を提供する株式会社DMUを子会社化
2022年4月高校での就職サポートやキャリア教育を支援する「ジョブドラフトCareer」提供開始
2022年6月高校生が社会にどのような仕事があるのかを体験型で知る仕事体験イベント「おしごとフェア」提供開始
2022年8月高校教員と企業が直接交流できる職業体験イベント「先生Fes」提供開始
2022年10月高卒第二新卒・既卒生の就職・転職を支援する「ジョブドラフトNext」提供開始
2023年6月高校の就職活動のDX化を支援する「ジョブドラフトTeacher」提供開始
2023年9月リスキリング講座「ジョブドラフトSchool」提供開始
有価証券報告書より抜粋して作成

元となる会社は1999年に設立され、2014年に根幹事業である人材紹介事業を開始したようです。

事業としては、その他にもWebプロモーション業、衣服販売業、広告印刷物の企画編集業、モバイル事業など様々なものに手を出していますが、それぞれ撤退しています。

見切りは早いですが、企業風土としてはチャレンジングな印象を受けますね。

日本国内で事業所を構え、近年は主に高卒生の就活に力を入れたサービス展開を行っているようです。

ジンジブの事業内容

仕事探し

パーパスとして、「これからを生きる人の夢を増やす」を掲げ、高校生に特化した新卒採用支援事業、高卒社会人の教育・転職支援サービス事業、DX人材の育成・研修サービス等教育事業を展開しています。

新卒採用領域の中でも、高校生に焦点を充てていることが特徴になり、事業としては高卒人材採用支援事業の単一セグメントでの構成になります。

事業内容は主に以下の4つになります。

  • 採用支援サービス
  • 企画制作サービス
  • 代行支援サービス
  • 教育研修サービス

高校生の就職活動は、ほとんどが学校斡旋であり、限られた情報の中で、しかも限られた期間で就職活動を行っている現状があり、入社後のミスマッチからの高離職率が社会課題となっているようです。

大卒の新卒生でも見られる現象ですが、高校生となるとさらに深刻のようですね。

採用支援サービスの内の一つである、「ジョブドラフトNavi」が主要サービスになるようですね。

求人票に記載されている情報だけでなく、会社の雰囲気や1日の仕事の流れ、社員情報などを写真や動画を用いて紹介する、高校生向け求人情報メディアになっています。

紙の読み物では限界があり、デジタルネイティブのZ世代には、電子媒体で確認できるサービスが人気のようです。

高卒の若者への選択肢提供という意味では非常に意義のある事業ですね。

対話 面接

ジンジブの業績推移

業績推移は以下の通りです。

ジンジブ 業績推移 2020年3月期から2023年3月期

売上高は増加傾向にありますが、利益面はまだ投資段階が続いており、少ない状態ですね。

売上構成として、2023年3月期で採用支援サービスの売上高が58.7%を占めており、採用支援サービスの受注は、高校新卒採用の結果が出る10~3月にリピート継続契約が集中するため、売上高が下期に偏重する傾向があるようです

その他のサービスも、就活解禁月などの影響を受けやすく、スポット的な売り上げが多いので、各月で売上高が偏重する推移になると想定されます。

事業戦略としては、高卒の新卒採用市場における「ジョブドラフトNavi」のシェア拡大に向けて、各高校に足を運び、利用企業と登録高校生のマッチング効率をさらに向上させることが挙げられます。

またIPOでの調達資金の使途としては、採用費及び人件費、広告宣伝費への充当が挙げられています。サービス内容の周知は事業拡大には必須ですね。

しかし、対象者が高卒のみで狭いので、広告宣伝の効率化が求められそうです。

まとめ

高校生 行事

今回はIPO銘柄ジンジブについて調査してみました。

  • 多様な事業を手掛けてきた中で、人材紹介事業に軸
  • ターゲットは高卒生の就活
  • 成長のカギは営業網の拡大、サービスの周知

労働市場は景気変動の影響を受けやすく、景気が悪化で企業の採用活動意欲が低下して人材紹介事業も尻すぼみになりやすいです。

新卒ニーズは比較的高いと考えられますが、高卒ではスキル不足の面もあるので、大卒生や即戦力となるキャリア人材の取り合いの方が活況とも受け取れます。

人気化は少し難しい印象ですが、日本の若者や未来のために事業としては成長を期待したいです。

☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。

☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。

それではまた。

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