【再生医療/IPS創薬】IPOケイファーマの事業内容や将来性は?

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【再生医療/IPS創薬】IPO 4896 ケイファーマの事業内容や将来性は? IPO分析

こんにちは。きんかぶるーむです。

2023年10月のIPO案件で、医薬品研究、再生医療関連会社が10/17(火)に東証グロース市場に上場します。

【企業名】ケイファーマ(KPharma、証券コード:4896)

ケイファーマの公開価格は950円、初値は875円(公開価格-7.9%)になりました。

大株主のロックアップが期間(90日or180日)もしくは、公開価格1.5倍で設定されているので、上場後しばらくは需給が締まっていそうです。

2023年10月は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。

☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。

バイオ関係は薬の承認状況や開発フェーズによって大きく評価が変わります。

早速どのような企業なのか調査し、ケイファーマの特徴を確認していきます。

この記事でわかること
  • ケイファーマの会社沿革と事業内容
  • ケイファーマの業績とIPO資金用途
  • ケイファーマの将来性
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総合評価

総合評価:X/5点

  • 成長性:1点
  • 独自事業性:5点
  • 初値期待値:X点
    • 公募価格+%

*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。

ケイファーマの会社概要

研究室 創薬研究 実験

会社沿革

年月概要
2016年11月再生医療等製品の研究・開発・製造・販売、及び医薬品の研究・開発・製造・販売を目的として東京都港区に当社設立
2017年4月学校法人慶應義塾と筋萎縮性側索硬化症治療剤及び治療用組成物等の特許実施許諾契約を締結
2018年4月神奈川県藤沢市にある武田薬品工業株式会社湘南研究所(現 湘南ヘルスイノベーションパーク)内に研究所(ケイファーマラボ)を開所
2020年4月学校法人慶應義塾とiPS細胞を活用した医薬品及び再生医療等製品の開発を目的とした共同研究契約を締結
2021年3月学校法人慶應義塾と脊髄損傷治療用ニューロスフェア誘導剤及びその使用の特許実施許諾契約を締結
2022年7月学校法人慶應義塾と亜急性期脊髄損傷に対するiPS細胞由来神経前駆細胞を用いた再生医療の治験に向けた共同研究契約を締結
2023年2月東京都新宿区にある慶應義塾大学信濃町キャンパス内総合医科学研究棟に「ケイファーマ・慶應 脊髄再生ラボ」を開設
2023年3月アルフレッサ ファーマ株式会社と日本国内においてALSの治療薬候補であるKP2011導出に関するライセンス契約を締結
2023年6月学校法人北里研究所と難聴治療薬の企業治験に向けた共同研究契約を締結
2023年8月独立行政法人国立病院機構大阪医療センターと慢性期脳梗塞、脳出血及び外傷性中枢神経損傷の再生医療の企業治験に向けた共同研究契約を締結
*有価証券報告書より抜粋して作成

設立としては2016年で、再生医療の製品販売からスタートしているようです。

IPS細胞を利用した再生医療分野の研究をしている企業のようですね。

まだ実績は出ていないようですが、近年は治験に向けた動きが活性化しているようです。

ケイファーマの事業内容

細胞培養 遺伝子マーカー

中枢神経疾患領域に対して、iPS細胞を活用したiPS創薬と脊髄損傷等の神経損傷部位に移植する再生医療等製品の開発がメイン事業のようです。

中枢神経領域において、神経は再生しないとの認識が過去からあったようですが、近年の研究で中枢神経領域の再生医療の可能性が見出され、臨床での神経再生が現実味を帯びてきた背景があります。

特徴としては、患者から提供を受けた細胞を用いて疾患の特異的な情報を有するiPS細胞を樹立したうえで、薬剤の候補となる可能性のあるヒット化合物を選別するIPS創薬手法を取り入れているようです。

iPS創薬の手法は、従来の創薬開発プロセスにおける動物の疾患モデルでの評価を介さず、直接的にヒトの病態を反映した細胞を活用したものであることから、

これまでの創薬開発プロセスより短期間で行うことが可能であり、前臨床の段階においてもヒトの細胞レベルでの病態の変化に対する評価を実施した上で臨床試験に進むことが可能であるため、安全性の面でもメリットを有しています。

製薬業界において革新的な手法といえますね。

再生医療の事業としては、神経損傷疾患である脊髄損傷に対して、他家iPS細胞から分化誘導した神経前駆細胞を移植することで損傷部位の治療を行う再生医療の研究開発が行われています。

ビジネスモデルとしては、製薬会社等のパートナーと、基礎/探索研究から企業治験の各段階において、共同研究開発や将来の製造販売等の権利の一部又は全部を譲渡するライセンス契約を締結して収入を受領するようです。

大学機関や医療機関が保有する基礎研究の成果や特許等に基づいた開発パイプライン、または自らが基礎研究を進めた成果に基づいた開発パイプラインが元となるので、自社内の研究力や営業力が必要とされますね。

ケイファーマの業績推移

ケイファーマの業績推移は以下になります。

ケイファーマ 業績推移 売上ゼロ 経常赤字

売上高はいまだゼロ、経常利益は赤字になっています。

医薬品や再生医療等製品などのバイオ関係企業は、多額の研究開発費用と長い研究開発期間を要し、その投資資金回収も他産業と比較して相対的に長期に及ぶため、継続的に営業損失を計上する傾向があります。

いち早くマイルストーンを達成し、資金確保にこぎつけられるかどうかですね。

売上ゼロでも上場できることには疑問を感じますが、今後の日本の再生医療業界を担ううえで非常に重要なフェーズになると考えられます。

またIPOでの調達資金の使途としては、主に研究開発費、人件費等に充当する予定とのことです。

従業員は2023年8月3日時点で16名しかいないようなので、おそらくテーマとしても限られた数しか扱えない状況と推測されます。

従業員確保で幅を広げていってほしいですね。

まとめ

試験管 治験

今回はIPO銘柄ケイファーマについて調査してみました。

  • 再生医療分野に取り組む企業
  • IPS創薬手法を用いて開発サイクル短縮が可能
  • 成長のカギは人員確保

直近でもバイオ分野はクオリプス、サイフューズなど関連銘柄の上場があり、注目度は高いです。

上場後の値動きに注目です。

☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。

☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。

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