こんにちは。きんかぶるーむです。
2024年11月のIPO案件で、関連会社が11/28(木)に東証グロース市場に上場します。
【企業名】ククレブ・アドバイザーズ、CCReB Advisors Inc(証券コード:276A)
初値1250円、公開価格は950円なので公開価格は上回りました。
期間(180日)でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。
2024年は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。
☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。
早速どのような企業なのか調査し、ククレブ・アドバイザーズの特徴を確認していきます。
総合評価
総合評価:4.0/5点
- 成長性:5点
- 売上、利益率の伸び共に期待大
- 独自事業性:4点
- AI活用での不動産マッチング。Propertechなどが競合か。
- 初値期待値:3点
- 公募価格+31.6%
*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。
ククレブ・アドバイザーズの会社概要
会社沿革
年月 | 概要 |
2019年7月 | 東京都千代田区二番町において不動産テックシステムを活用した企業不動産(CRE: Corporate Real Estate)へのソリューションサービスの提供を目的として、ククレブ・アドバイザーズ株式会社(資本金5,000千円)を設立。 |
2019年10月 | 資本金を30,000千円に増資。 |
2019年10月 | 宅地建物取引業免許取得。 |
2020年2月 | CRE営業支援システム「CCReB AI(ククレブエーアイ)」を提供開始。 |
2020年4月 | 資本金を100,000千円に増資。 |
2020年5月 | 一般不動産投資顧問業登録。 |
2020年9月 | 本社を東京都千代田区神田神保町へ移転。 |
2020年10月 | 工場、物流倉庫、研究所等の事業用不動産マッチングシステム「CCReB CREMa(ククレブクレマ)」を提供開始。 |
2021年6月 | 第二種金融商品取引業、投資助言・代理業登録。 |
2021年7月 | 企業の経営情報を解析し、不動産取引などの動向予測、営業支援のためのプログラムとして「CCReB AI」における特許取得(特許第6908308号)。 |
2021年9月 | 本社を東京都千代田区内神田へ移転。 |
2021年10月 | データマーケティング並びに不動産テックシステムの企画、開発を担うことを目的として、子会社「ククレブ・マーケティング株式会社」を設立。 |
2021年12月 | 資本金を200,000千円に増資。 |
2022年3月 | BtoBポータルサイト「CCReB GATEWAY(ククレブゲートウェイ)」を提供開始。 |
2023年2月 | 事業用不動産の保有を目的とした子会社「各務原プロパティ株式会社」を設立。 |
2023年9月 | 事業用不動産マッチングシステム「CCReB MB(ククレブマッチングボックス)」を提供開始。 |
2024年2月 | 企業の経営情報から不動産情報などをキーワードで分析する情報分析プログラムとして「CCReB GATEWAY」における特許取得(特許第7432980号)。 |
*有価証券報告書より抜粋して作成
2019年創業で2024年上場となるため、かなりのスピード上場といえます。
会社沿革からは不動産のマッチングシステムで事業を拡大してきた様子がうかがえますね。
社名の由来は今あるストック(不動産)を大切に再生する「Compact CRE for Re Born」の表現の頭文字をとって、「CCReB(ククレブ)」としたようです。
ククレブ・アドバイザーズの事業内容
「全ての企業不動産へのソリューションを通じて、日本の経済・産業に貢献する。」を企業理念
に掲げ、
AIを中心とした不動産テックシステムを活用した企業不動産へのソリューション提供及び不動産テックシステムの開発・販売を主要事業としています。
ククレブ・アドバイザーズは主に以下の3つの事業で成り立っています。
- AI×IoTを活用したCRE営業支援ツールの企画・作成・販売
- CREアドバイザリー業務
- 不動産の有効活用に関するコンサルティング
- 不動産ファンド運用
- 不動産の売買・賃貸仲介
AIを活用した「CCReB AI」と企業のCRE売却ニーズと仲介会社の情報を自動マッチングする「CCReB CREMa」が主力サービスのようです。
企業不動産向けである点が他社との差別化要素になりますね。
ククレブ・アドバイザーズの事業展望
不動産事業の海外展開が中でも魅力的ですね。
- CRE市場の活性化:企業不動産の総額は500兆円ともいわれる巨大マーケットであり、テクノロジーの力でこの市場にフォーカスしていくことを目指す。
- 海外展開:「CCReB AI」で分析した日本企業のビジネストレンドを可視化するシステムを、海外の人から見た日本、あるいは海外各国のホットワード、市場調査などにも応用することを検討。
- 知名度向上とスケールアップ:ククレブの知名度を上げ、事業のスケールアップを目指す。
- プラットフォーム化:「CREといえばククレブ」というブランドイメージを確立し、市場のプラットフォームとなることを目指す。
- 不動産会社のCRE部署立ち上げ支援:今後の事業展開として視野。
ククレブ・アドバイザーズの業績推移
業績推移は以下の通りです。
売上高・経常利益は急速に増加傾向にあります。
利益率の水準が非常に高く、30%超えとなっています。
今後売り上げの増加とともに利益率も維持していけるかどうかに期待がかかりますね。
またIPOでの調達資金の使途としては、人件費、広告宣伝費、オフィスの拡張移転費用が挙げられています。
まとめ
今回はIPO銘柄について調査してみました。
- 企業立ち上げから約5年でスピード上場
- ターゲットは企業不動産
- 成長と人気化のカギはストック売上の拡充と利益率の維持
不動産事業は物件の価格高騰から需要が引き続いて強く、関連銘柄の人気も高いです。
カドスコーポレーションやコロンビアワークスなど不動産関連で2024年上場銘柄も多数あります。
上場後の値動きに注目です。
☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。
☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。
それではまた。
コメント