こんにちは。きんかぶるーむです。
2023年12月のIPO案件で、関連会社が12/22(金)に東証グロース市場に上場します。
【企業名】株式会社ヒューマンテクノロジーズ、Human Technologies, Inc.(証券コード:5621)
12/22に公開価格1224円を30円下回る1194円で初値をつけました。
期間(360日)でロックアップが設定されているので、上場後約1年間は需給が引き締まっていそうです。
2023年12月は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。
☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。
早速どのような企業なのか調査し、ヒューマンテクノロジーズの特徴を確認していきます。
総合評価
総合評価:2.67/5点
- 成長性:4点
- 企業への導入が進み、成長性高い
- 独自事業性:3点
- 勤怠管理システムという枠では独自性特になし
- 初値期待値:1点
- 公募価格-2.5%
*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。
ヒューマンテクノロジーズの会社概要
会社沿革
年月 | 概要 |
2011年12月 | 株式会社H&Tホールディングスを設立 |
2012年5月 | 旧ヒューマンテクノロジーズの株式を100%取得 |
2012年9月 | 株式会社H&Tホールディングスが旧ヒューマンテクノロジーズを吸収合併し、商号を株式会社ヒューマンテクノロジーズに変更 |
2015年3月 | 社員に関する情報をセキュアな環境で一元管理できる「クラウド人事管理システム」を提供開始 |
2015年4月 | シンガポールに開発拠点 HUUBAP.PTE.LTD.(現連結子会社 Human Technologies Singapore PTE.LTD.)を設立 |
2018年6月 | スリランカに開発拠点 Human Technologies Lanka (Pvt) Ltd.(現連結子会社、現休眠会社)を設立 |
2018年10月 | 勤怠データ等を可視化して分析する「KING OF TIMEデータ分析」 提供開始 |
2020年10月 | KING OF TIME ショールーム開設 |
2021年11月 | クラウドサービスの卸販売を行うITエージェント株式会社(現連結子会社)を子会社化 |
2022年8月 | タイに営業拠点 Human Technologies(Thailand) Co., Ltd.(現連結子会社)を設立 |
2022年9月 | HUUBAP PTE. LTD.について、Human Technologies Singapore PTE. LTD.(現連結子会社)に名称変更 |
2023年2月 | 給与・賞与・年末調整を自動計算する「KING OF TIME 給与」提供開始 |
事業としては、2001年に前会社である株式会社エス・エヌ・シーが立ち上がってことにはじまるようです。
その後、M&Aや企業吸収を経て、現在のヒューマンテクノロジーズに2012年から社名が変わっています。
事業としては、勤怠管理サービス一本で展開し、日本のみならずシンガポール、タイ、スリランカなどアジア圏にも進出しており、今後さらなる海外への展開も予想されます。
ヒューマンテクノロジーズの事業内容
ヒューマンテクノロジーズは「オペレーションから解放し、創造的業務への後押し」をミッションで掲げ、勤怠管理SaaS事業を展開しています。
クラウド勤怠管理システム「KING OF TIME」の開発・販売がメインになっているようです。
勤怠管理システムは、2019年4月に施行された「働き方改革関連法」への対応需要が発生し、SaaS市場を中心に市場が急拡大したことで国内市場における導入率も向上し、市場規模が拡大してきました。
KING OF TIMEは前会社にあたる、株式会社エス・エヌ・シーが2003年に導入を開始しており、中小、中堅企業がメイン顧客層ですが、高度なセキュリティ要件にも対応していることから、近年は大手企業への導入の動きもみられているようです。
サービスの機能性と優位性から、業種・業態、企業規模に大きく偏らず、導入されるサービスとなっていることが特徴のようです。
ヒューマンテクノロジーズの業績推移
ヒューマンテクノロジーズの直近5期の業績推移は以下の通りです。
売上高・経常利益はきれいな右肩上がりで増加傾向にあります。
中長期の成長戦略として2023年以降、2027年までは開発費への先行投資が嵩み、利益面では伸び悩むようですが、収益化が望まれる2027年3月期の最終的な営業利益率は30%が見込まれています。
「KING OF TIME」のSaaSサービスについては、現在の打刻ベース(サービスの利用に応じた課金)請求から、2024年3月期から登録ベース(契約に基づいた課金)へ段階的に変更される予定になっています。
この変更に伴い、既存顧客の平均的な課金ID数は約2割増加する見込みで収益への貢献も期待されます。
またIPOでの調達資金の使途としては、新サービス創出のためのシステム開発投資、マーケティング費用や海外市場開拓投資に充当される予定です。
日本だけでは人口縮小の問題もあるため、海外市場のさらなる開拓は非常に期待されるところですね。
まとめ
今回はIPO銘柄ヒューマンテクノロジーズについて調査してみました。
- 勤怠管理サービスで事業拡大
- ターゲットは全業種の企業
- 成長のカギは海外展開の加速
HRテック企業は勤怠管理のみならず、人材へのサービスが絡むので、近年話題になっており、企業での導入も進んでいます。
導入が進むことで急激な売上高の変化も見込めそうですね。
上場後の値動きに注目です。
☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。
☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。
それではまた。
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