こんにちは。きんかぶるーむです。
2024年12月のIPO案件で、人材育成関連会社が12/17(火)に東証グロース市場に上場します。
同日に黒田グループの上場が予定されています。
【企業名】リスキル、Reskill Corp(証券コード:291A)
初値、公開価格未定。
期間(180日)でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。
社長の松田航が100%保有なので、今後どんな大株主が出てくるのか期待が高まります。
2024年は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。
☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。
早速どのような企業なのか調査し、リスキルの特徴を確認していきます。
総合評価
総合評価:X/5点
- 成長性:4点
- 売上高成長、利益率ともに高い
- 独自事業性:2点
- 学習機会提供企業との差別要素は特になし
- 初値期待値:X点
- 公募価格+%
*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。
リスキルの会社概要
会社沿革
• 1986年1月: 代表取締役社長松田航の父である松田直之が日本ライセンスバンクを創業
• 1986年4月: 日本ライセンスバンクが個人向け社会人教育事業を開始
• 1987年11月: 株式会社日本ライセンスバンク設立
• 2015年7月: 株式会社リカレントの代表取締役社長に松田航が就任
• 2022年5月2日: 株式会社リカレントが法人事業部を分社化し、株式会社リスキルを設立
*有価証券報告書より抜粋して作成
前身の企業は約40年前からあり、2022年に法人事業部が分社化されたことで、株式会社リスキルが設立されたようです。
歴史は古いので、1986年からの業績推移を見てみたいところでしたが、データとしてはありませんでした。
リスキルの事業内容
株式会社リスキルは、「一人でも多くの人に社会人教育を届ける」というミッションのも
と、社会人を対象とした人材育成事業を展開しています。
主な事業は以下の2つです。
- リスキル: ビジネスに必要なスキル全般の研修を行うサービス
- リスキルテクノロジー: IT人材育成に特化した研修サービス
研修コンテンツの標準化やパッケージ化により、属人化を避け、売上の機会損失を回避しています。
研修サービスの標準化と研修実施プロセスのDX化により、安価な価格設定を実現していることが特徴となります。
2022年10月に岸田前首相の所信表明演説において「リスキリング支援として、人への投資に5年間で1兆円を投じる」と表明されており、学びなおしの需要は高まっています。
リスキルの事業展望
• 「アジアNo.1の社会人教育企業になる」というビジョンを掲げ、海外展開を計画しています
• リスキリング関連には政策による追い風が期待されています
• 研修サービスのEC化を目指し、顧客の利便性向上と効果的な研修提供に注力しています
2026年3月期からアジア圏に新しい拠点を設立し、グローバル展開を進める予定との記載が有価証券報告書にありますので、拠点設立費用などが別途発生しそうです。
リスキルの業績推移
業績推移は以下の通りです。
売上高・経常利益は増加傾向にあります。
学びなおしや企業からの学習要請を受けて、契約数が増加しているものと想定されます。
またIPOでの調達資金の使途としては、以下が挙げられています。
1. 人材採用費: 100,000千円(2026年3月期~2028年3月期)
2. オフィス拡張のための設備投資: 50,000千円(2027年3月期)
3. 海外事業への展開費: 92,406千円(2026年3月期~2027年3月期)
4. システム開発費: 20,000千円(2026年3月期~2027年3月期)
まとめ
今回はIPO銘柄リスキルについて調査してみました。
- 新会社となってから日は浅いが、社会人教育を中心にコンテンツ充実
- アジア展開が成長ドライバー
上場初期から海外展開を見据えた話があるのは、良い兆候だと思います。
コンテンツの優位性が今後の差別化要素になってくるので、開発に期待したいですね。
直近は学びエイドやSchoo、Globeeなどスキル習得、学びなおしに関する銘柄も増加しています。
上場後の値動きに注目です。
☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。
☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。
それではまた。
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