こんにちは、きんかぶるーむです。
2024年6月のIPO案件で、感染症検査薬関連会社が6/20(木)に東証スタンダード市場に上場します。
【企業名】タウンズ、TAUNS Laboratories,Inc.(証券コード:197A)
6/20に公開価格460円を6.5%下回る430円で初値を付けました。
期間(180日)でロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。
一部ロックアップなしの大株主がいるため、注意が必要です。
2024年6月は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。
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早速どのような企業なのか調査し、タウンズの特徴を確認していきます。
総合評価
総合評価:2.67/5点
- 成長性:3点
- コロナ禍で売り上げ伸ばすも今後は未知数
- 独自事業性:3点
- 感染症検査薬の製造、販売。新規性はなし。
- 初値期待値:1点
- 公募価格-6.5%
*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。
タウンズの会社概要
会社沿革
年月 | 概要 |
1987年4月 | 体外診断用医薬品、研究用試薬及び各種分析用試薬の研究開発、中間体の製造を事業として、(株)タウンズを静岡県沼津市に設立 |
1991年3月 | (株)アルノホールディングスを設立 |
1991年3月 | (株)ビーエルを設立 |
2001年6月 | 結核菌群抗原検査キット「キャピリア®TB」を発売 |
2001年10月 | インフルエンザウイルス抗原検査キット「キャピリア®Flu A、キャピリア®Flu B、キャピリア®Flu A+B」を発売 |
2003年6月 | アデノウイルス抗原検査キット「キャピリア®アデノ」を発売 |
2008年6月 | 白金-金コロイドを利用したアデノウイルス抗原検査キット「イムノエース®アデノ」を発売 |
2008年9月 | インフルエンザウイルス抗原検査キット「イムノエース®Flu」を発売 |
2011年8月 | 肺MAC症抗体検査キット「キャピリア®MAC抗体 ELISA」を発売 |
2012年10月 | RSウイルス抗原検査キット「イムノエース®RSV Neo」を発売 |
2013年3月 | A群β溶血連鎖球菌抗原検査キット「イムノエース®Strep A」を発売 |
2015年11月 | マイコプラズマ抗原検査キット「イムノエース®マイコプラズマ」を発売 |
2016年1月 | ヒトメタニューモウイルス(hMPV)抗原検査キット「イムノエース®hMPV」を発売 |
2020年10月 | 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原検査キット「イムノエース®SARS-CoV-2」を発売 |
2020年11月 | ノロウイルス抗原検査キット「イムノエース®ノロ」を発売 |
2021年11月 | 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原検査キット「イムノエース®SARS-CoV-2 Ⅱ」を発売 |
2022年4月 | 唾液を適用検体種とする新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原検査キット「イムノエース®SARS-CoV-2Saliva」を発売 |
2022年6月 | A群β溶血連鎖球菌抗原検査キット「イムノエース®Strep A Neo(Type A)」を発売 |
2022年8月 | SARS-CoV-2抗原/インフルエンザウイルス抗原の同時検出キット「イムノエース®SARS-CoV-2/Flu」を発売 |
2023年4月 | 亜鉛キット「アキュリード®亜鉛」、汎用分光光度分析装置※14「アキュリード®」を発売 |
タウンズは1987年から、インフルエンザやアデノウイルスの抗原検査キットなどの感染症検査薬で事業拡大してきたようです。
新型コロナウイルス流行期においても2020年10月には検査キットを出すなど、対応の早さもありそうですね。
タウンズの事業内容
「診断技術で、安心な毎日を。」をコーポレートスローガンとして、感染症臨床検査用の抗原検査キットメーカーとして、創業以来30年以上の長きにわたり、さまざまな分析技術を応用した体外診断用医薬品等を製造し、国内を中心として海外にも販売。
高品質な製品と顧客サービスを提供する企業として、医薬品卸売販売業者を通じてエンドユーザーとして病院及び開業医のみならず、WHOな
どの国際機関、研究機関やバイオベンチャー企業などにも製品を提供し、事業活動を行っている。
主力製品は、イムノクロマト法を利用することで、特別な装置を必要とせず患者のそばで迅速な診断が可能な抗原検査キット。
抗原抗体反応を利用して、簡易的に迅速に検出が可能となるようですね。
タウンズの業績推移
業績推移は以下の通りです。
売上高・経常利益は直近決算期で減少傾向にあります。
コロナウイルス感染症流行も受けて2022年6月期は増加した模様で、直近決算期は反動が来ている印象ですね。
今後の経営戦略としては、高付加価値な次世代の検査技術の開発に取り組んでいるようです。
また、慢性疾患領域への進出や予防・未病領域の開拓取り組み、海外展開など幅広く将来性はありそうです。
またIPOでの調達資金の使途としては、新工場建設に係る設備投資資金に充当されるようです。
今後の生産規模拡大がまず優先事項のようですね。
まとめ
今回はIPO銘柄タウンズについて調査してみました。
- 設立から約40年の感染症検査薬企業
- 抗原抗体反応を活用した検査薬製造、販売
- 成長のカギは慢性的疾患領域への進出、海外展開
直接の検査薬販売というのはなかなか珍しいのではないでしょうか。
東証スタンダード上場ということもあり、一定の配当金があれば上場後も安定した人気を得られそうですね。
上場後の値動きに注目です。
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それではまた。
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