【アプリ3億DL】IPOアイビスとは?業績や事業内容、将来性は?

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こんにちは。きんかぶるーむです。

2023年3月のIPO案件で、アイビス株式会社(ibis)というアプリ関連モバイル事業、人材派遣やシステム保守のソリューション事業を行っている会社が、3/23(木)に東証グロース市場に上場します。

*管理人はSBI証券からIPO抽選参加しましたが、見事に外れでした。

アプリ関連でいえば、ノーコードでのアプリプラットフォームを提供しているヤプリ(証券コード:4168)が2020年12月に上場していますね。

ヤプリも上場時は高値が付いていたので、アプリ関連は期待値が高いです。

2023年IPO2社目のプライムストラテジー(証券コード:5250)上場から約1か月経過しており、IPO銘柄として注目されることが予想されます。

*プライムストラテジーの記事はこちらからどうぞ。

【企業名】アイビス(証券コード:9343)

3/23に上場し、同日は値付かずで取引を終え、3/24に初値は2121円となり、

公開価格である730円を1391円上回る結果に。(上昇率は約+191%)。

上場後はSTOP高で引けており、人気化しています。

同日には、日本ナレッジ(銘柄コード:5252)、ハルメクHD(銘柄コード:7119)の上場も予定されており、

資金の行方が気になるところです。

早速どのような企業なのか調査し、アイビスの特徴を確認していきます。

この記事でわかること
  • アイビスの会社沿革と事業内容
  • アイビスの業績とIPO資金用途
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アイビス総合評価

総合評価:3.33/5点

  • 成長性:4点
    • グロース銘柄としてもDL数からも成長性高い
  • 独自事業性:2点
    • ペイントアプリの競合は多数存在。無料アプリ界隈ではアプリ機能が豊富。
  • 初値期待値:4点
    • 公募価格+191%

このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
(あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください)

アイビスの会社概要

会社沿革

年月概要
2000年5月有限会社アイビス創業
2001年4月株式会社に組織変更
2005年6月フィーチャーフォン用フルブラウザアプリ「ibisBrowser」リリース
2005年9月フィーチャーフォン用フルメーラアプリ「ibisMail」リリース
2009年3月「ibisMail」iPhone版リリース
2011年4月「ibisMail」iPad版リリース
2011年6月モバイルペイントアプリ「ibisPaint」iPad版リリース
2011年9月モバイルペイントアプリ「ibisPaint」iPhone版リリース
2011年11月タッチ時代の新チャットアプリ「ゆびちゃ」リリース
2014年2月モバイルペイントアプリ「ibisPaint」Android版リリース
2018年3月労働者派事業認可取得
2022年4月2021年日本企業発のアプリとして、世界でDL数No.1
(App Store,Google Play合算、data.ai調査)
*アイビス 目論見書より抜粋して作成

創業からは20年以上経過しており、PCが普及し始めたあたりから事業が開始されています。

PCに合わせたアプリブラウザー開発からはじまり、

2009年からはスマートフォンの普及に伴って、スマートフォン向けのアプリ開発に特化していることが特徴と言えます。

モバイルペイントアプリである、「ibisPaint」のリリースから順調にDL数を伸ばし、

2022年には世界でDL数No.1を記録していますね。

今までの日本企業ではゲームアプリが海外展開され、

ある程度のDL数、セールスランキングにはいると万々歳の雰囲気がありますが、1位というのは本当にすごいですね。

企業HPからもわかりますが、英語対応ページもあり海外展開を見据えた意識の高い企業であるといえます。

グローバルな現代において売上高を伸ばすには、海外展開は必須なので今後の事業成長も見込まれることが予想されます。

社名であるアイビス(ibis)の由来は、Ibis is Beyond the Internet Serviceのそれぞれの頭文字からきています。

ネットワークサービスを通じて成長してきた会社であり、

「人と人をつなぐ」ことを目的として設立された会社であると示しているようです。

アイビスの事業内容

絵具 筆 絵描き

アイビスは主に以下の2つの事業で成り立っています。

  • モバイル
  • ソリューション

順にどのような内容なのかを詳しくみていきます。

モバイル事業

モバイル事業はアプリに表示する広告の広告代とアプリ課金による収益が主になります。

アイビスの主力アプリであるibisPaintの開発、運営及び、ibisPaintでの制作物を公開するibispaint.comの運用が事業内容となります。

ibisPaintは基本的に無料で使用でき、課金により広告を非表示にできる他、追加素材の利用ができるとのこと。

スマートフォンやアイフォン上で無料で手軽に描き物ができるというのは魅力ですね。

制作物を公開したいニーズに沿ったibispaint.comともシナジー効果があり、

製作者目線で作られたプラットフォームであると見受けられます。

また、ibisPaintは2022年12月時点で2.9億ダウンロードを記録しており、

世界各国の多種多様な人を巻き込んだビジネスになっていると考えられます。

海外ユーザー数は92.5%にも及んでおり、19か国もの言語対応が可能となっており、

描き物が人類共通であり、国を超えてユーザーが簡単に操作できる特徴を生かした結果であるといえそうです。

利用者の中のZ世代の割合は2022年12月時点で61.6%にも及んでおり、若者のSNSを通じた表現ニーズをとらえた形となっています。

個性を大切にし、多様性を重んじるZ世代の特徴が反映されていますね。

*Z世代に関する記事は以下で記載していますので、ぜひご覧ください。

ソリューション事業

ソリューション事業は以下の2つがあります。

①IT技術者派遣
②受託開発・運用保守(モバイルアプリやWebアプリ、サーバ構築・移行など)

IT技術者派遣

DXやITサービスの活況を受けて、コロナウイルス蔓延前までは堅調に増加していたものの、

コロナ禍では派遣先企業数が若干減少。

2022年以降からは企業のDX意識がより高まりを見せ、再び増加傾向に転じる予想となっており、

成長事業の一つとしての位置づけとなっています。

受託開発・運用保守(モバイルアプリやWebアプリ、サーバ構築・移行など)

ibisPaintの実績もあり、スマートフォン、タブレット市場におけるアプリ開発において、

ワンストップでサービス提供が可能な点が強みです。

アプリと連携するサービスやプラットフォームの含めた設計や開発、運用まで実施してもらえるのは大きいですね。

アプリのみならず、関連サービスまで手を広げられる点でも企業に必要とされそうです。

また、サーバーの面ではAWS認定正式パートナーとして、

AWSでのサーバ構築や移行から運用・保守及び新規事業への導入コンサルティングを行われています。

AWSを使用して、サーバー立ち上げをするスタートアップも増えていますので、将来性がありそうな事業です。

*IT人材派遣業については、以下のSHINKO(銘柄コード:7120)で調査していますのでぜひご覧ください。

アイビスの業績推移

絵具 筆 色塗り

アイビスの直近3期の業績推移は以下になります。

アイビス 2019年-2021年12月期 売上高 経常利益推移
*アイビス 目論見書より数値抜粋

2021年12月期の売上高は前の期の約1.7倍程度に大幅増加しています。

まさに成長企業と言える増加幅ですね。

利益の面では、広告宣伝費やサーバー増強による費用が先行しており、まだ安定して利益が出ているという状況ではなさそうです。

2021年12月期
セグメント販売高(百万円)前期比(%)
モバイル事業1659276.2
ソリューション事業1084106.6
合計2744169.6
*アイビス 目論見書より数値抜粋

2021年12月期の売上高のセグメント別では、やはりモバイル事業が大きく伸びており、

前期比2.7倍程度まで増加しています。

ibisPaintのDL数に比例して上がっている模様で、いかにインパクトの大きいアプリであるかがわかります。

また、IPO資金の用途としては、既存サービスのアップデートや新規アプリ開発の人件費及び、広告宣伝費に充てられるとのことです。

世界の人口的にはまだまだ拡大余地があるため、先行投資して勢いを落とさずに利用者数を増やそうとしていると考えられます。

まとめ

今回はIPO銘柄アイビスについて調査してみました。

  • アイビスの事業は主にアプリ関連のモバイル事業、ソリューション事業の2つから成り立っている。
  • モバイル事業の「ibisPaint」アプリのDL数が急速に伸びており、売上高の増加に貢献。
    Z世代に多くDLされており、若者世代にも人気。
  • ソリューション事業のIT技術者派遣も今後の企業ニーズは高く、成長が期待される。
  • 費用先行のため、直近決算での利益は安定していない。

ibisPaintはTwitterやインスタグラムをはじめとしたSNSでシェアしやすく共感を呼びやすいため、

Z世代でのDL数が伸びていると考えられます。

まだまだ拡大余地を残していると思いますので、上場後も人気化が期待できる銘柄と推察します。

同時期に上場するハルメクHDの企業分析は以下の記事で実施していますので、ぜひご覧ください。

それではまた。

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