こんにちは。きんかぶるーむです。
2023年3月のIPO案件で、ハルメクHDという50歳以上の女性向け情報コンテンツ発信、物販事業関連会社が、
3/23(木)に東証グロース市場に上場します。
筆者はSBI証券、CONNECTからIPO抽選に応募していましたが、無念の落選でした泣
めげずに応募は続けていきます!
2023年IPO2社目のプライムストラテジー(証券コード:5250)上場から約1か月経過しており、
IPO銘柄として注目されることが予想されます。
*プライムストラテジーの記事はこちらからどうぞ。
【企業名】ハルメクHD(証券コード:7119)
3/23にハルメクHDの初値は1981円となり、公開価格である1720円を261円上回る結果に。
上昇率は15.2%と大きく上昇しました。
上場後は上場初日を含めて2日連続でSTOP高となっており、人気化しています。
2023年3月は他にも多数銘柄のIPOが予定されていますね。
同日には、日本ナレッジ(銘柄コード:5252)、アイビス(銘柄コード:9343)の上場も予定されており、
資金の行方が気になるところです。
早速どのような企業なのか調査し、ハルメクHDの特徴を確認していきます。
ハルメクホールティングス総合評価
総合評価:3/5点
- 成長性:3点
- グロース銘柄相当
- 独自事業性:4点
- 季刊誌サブスクリプションの独自性は高い
- 初値期待値:2点
- 公募価格+15.2%
このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
(あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください)
ハルメクホールディングスの会社概要
会社沿革
年月 | 概要 |
1989年5月 | ユーリーグ株式会社設立 |
1996年3月 | 雑誌「いきいき」第一号発刊 |
1998年3月 | 雑誌「いきいき」月刊誌へ |
2009年4月 | いきいき株式会社設立 |
2014年12月 | 商号をいきいき株式会社から株式会社ハルメクに変更 |
2016年4月 | 雑誌名を「いきいき」から「ハルメク」に変更 |
2018年4月 | 株式会社ハルメクから株式移転で(旧)株式会社ハルメクホールディングスを設立 |
2020年7月 | 株式会社HLMK2を設立 |
2020年8月 | 株式会社HLMK2(現在の株式会社ハルメクホールディングス)がノーリツ鋼機株式会社から(旧)株式会社ハルメクホールディングスの全株式を取得 |
*ハルメクホールディングス 目論見書より抜粋して作成
現在の会社の設立としては、2020年7月ですが、
メイン雑誌の歴史は古く、
1996年に初版が刊行された「いきいき」から始まっているようです。
ターゲットは主に50歳以上の女性と絞り込んでおり、選択と集中を実践している企業と言えます。
事業背景として、50歳以上の女性たちのニーズを満たすという思いがあるようです。
高齢化社会の日本及び、その他の高齢化社会に入りかかっている先進国には訴求できそうな内容ですね。
健康フィットネス事業を展開する「カーブスHD(銘柄コード:7085)」も女性専用フィットネスを展開しており、同様のマーケティングをしていると考えられます。
ハルメクホールディングスの事業内容

ハルメクHDは主に以下の3つの事業で成り立っています。
- 情報コンテンツ
- 物販
- コミュニティ
順にどのような内容なのかを詳しくみていきます。
情報コンテンツ
ハルメク誌
ハルメクHDでは、月間定期購読雑誌である「ハルメク(halmek)」を刊行しています。
発行部数は2017年から右肩上がりで伸び、2022年上期には442000部となっており、女性誌でNo.1、2022年上期での全雑誌No.1となっているようです。
(2017年の157000部から約2.8倍)
他の女性誌や雑誌の売上が低迷し、苦戦している中ですごい勢いですね。
WEB
シニア女性向けWEBサイトとして、2018年から開始しており、こちらも高いPVを記録しています。
月額サブスクリプションサービスとなっており、会員数がストック収益につながる構造のようですね。
物販

ハルメクHDのオリジナル商品を中心に展開しており、中価格帯(約3000円~約20000円)で販促しているようです。
具体的な商品としては、ツヤまで与えるヘアカラー剤や体形を美しく見せるストレッチパンツなど、50歳以上をターゲットにニーズをくみ取った内容となっています。
健康年齢が上昇していく中、女性にとっていつまでも美しくいたいという願望に寄り添った商品ですね。
直近はおせち商戦にも参入しているようで、家族単位での集客も行なっているようです。
コミュニティ
情報コンテンツや物販の関連し、体験や交流サービスを提供されています。
スマホ講座やコンサート、体操、料理、旅行などコンテンツは多数あるようです。
リアルとオンラインを組み合わせて展開している点も今後の事業拡大の面では大きな強みとなりそうです。
ハルメクホールディングスの業績推移
2020年に新会社となってから、売上高・営業利益は急速に増加傾向にあります。

今期(2023年3月期)も第三四半期時点で既に最高益は更新している状況です。
営業利益率も年々向上しているため、マーケティングで有料会員を集めて、
サブスクリプションで利益を上げる構造と考えられます。
50歳以上女性がターゲットとのことですので、基本的には富裕層が相手となり、
満足度の高いサービスであれば、継続使用してもらえる可能性が高いです。
タンス預金も多い層と考えられますので、ハルメク誌を通じてアプリ集客し、
他サービスやECサイトでいかにお金を使ってもらえるかが今後のカギとなりそうです。
また、IPO資金の用途としては、子会社でのシステム投資、借入金の返済が挙げられています。
基幹システムが稼働してから10年以上経過しており、顧客サービスの要求レベルとのギャップが生まれてきているようですね。
今後の客層拡大、既存顧客の満足度維持のための投資に充てられるとのことです。
まとめ

今回はIPO銘柄ハルメクHDについて調査してみました。
- 新会社となってから日は浅いが、主力雑誌の「ハルメク」は20年以上前から続く雑誌
- 50歳以上の女性をターゲットに雑誌、WEBコンテンツ、物販、コミュニティ事業を展開
- 成長のカギは物販やコミュニティへの呼び込み
50歳以上の女性特化という視点でのサービス展開は他の上場企業では珍しいパターンだと思いますので、
目新しさの面から人気化するのではないかと感じています。
上場後の値動きに注目です。
2023年のIPOテクノロジーズ、プライムストラテジーの企業分析は以下の記事で実施していますので、ぜひご覧ください。
それではまた。
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