【高齢者見守りAI】エコナビスタの23年10月期業績と将来性は?

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【高齢者見守りAI】エコナビスタIPO 5585 の23年10月期業績と将来性は? IPO分析

こんにちは。きんかぶるーむです。

2023年7月のIPO案件で、AIサービス関連会社が7/26(水)に東証グロース市場に上場しました。

【企業名】エコナビスタ(EcoNaviSta、証券コード:5585)

初値は3300円で、公開価格である1300円を2000円上回りました(+154%)。

期間(180日)で大株主のロックアップが設定されているので、上場後しばらくは需給が引き締まっていそうです。

2度目の決算後での解除でどうなるかが見どころになります。

2023年は他にも多数銘柄がIPOで上場を果たしています。

☆他の銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。

AI関連銘柄の上場も増えてきているので、個々のサービスの質や事業の差別化要素が今後の生き残りでは重要になってきます。

早速どのような企業なのか調査し、エコナビスタの特徴を確認していきます。

この記事でわかること
  • エコナビスタの会社沿革と事業内容
  • エコナビスタの業績とIPO資金用途
  • エコナビスタの将来性
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総合評価

総合評価:5/5点

  • 成長性:5点
    • 高成長、高利益率
  • 独自事業性:5点
    • 介護分野、睡眠分野での特異性あり
  • 初値期待値:5点
    • 公募価格+154%

*このブログではIPO銘柄を成長性、独自事業性、初値期待値の3つの観点から評価し、総合評価としています。
*あくまで管理人の独自基準ですので参考程度でご覧ください。

エコナビスタの会社概要

解析

会社沿革

年月概要
2009年11月東京都千代田区外神田において住宅内の家電や照明等を、一つのリモコンを用いて遠隔制御を可能とするホームコントロール事業を目的として社設立
2009年12月一般顧客に対してホームコントロールシステムを初導入
2014年2月ホームコントロール事業で培ったセンサフュージョン技術を応用し、在床判定センサーを基にした高齢者見守りサービスをリリース
2014年4月高齢者見守りサービスを発展させ、施設入居者の生活リズムを確認できる「ライフリズムナビ」をリリース
2016年11月「ライフリズムナビ」をパッケージ化し、クラウド型サービスに移行した「ライフリズムナビ+Dr.」をリリース.同時に介護施設に初導入
2018年9月東京ガス株式会社と睡眠・疲労回復など、健康をサポートするサービスを共同で開発することを目的に資本業務提携
2019年4月医療法人社団一心会初富保健病院と、当社のSleepSensorと睡眠解析技術について医療分野での活用に関する実証を目的とした業務提携
2019年7月株式会社ワイズマンと、介護記録ソフトとの連携を目的とした業務提携
2019年11月グローリー株式会社と、「ライフリズムナビ+Dr.」にグローリーの画像認識技術を組み合わせ、介護・福祉施設向けに新たなソリューションの共同開発を目的とした業務提携
2020年2月ヒューリック株式会社と、AI・IoTを活用した新たな介護ビジネスの実現を目的とした業務提携
2020年3月東京ガス株式会社、株式会社オトバンク、ユカイ工学株式会社と、シニアとそのご家族向けの新サービス創出を目的とした4社連携体制の業務提携
2021年2月東京ガス株式会社との協業により、一般ご家庭向け見守りサービス「ライフリズムナビ+HOME」を同社のサービスとしてリリース
2021年9月アイホン株式会社と、介護施設向けコールシステムの開発を目的に業務提携し、ナースコール代替サービス「見守りコール」をリリース
2022年3月介護現場の見守りセンサーに頻出する従来課題に対し、デュアルAIを搭載し抜本的にデータ取得精度を改善した、睡眠データやバイタルデータ取得のための新型SleepSensorをリリース医療機器認証を取得
2022年8月千葉県千葉市に新拠点「Makuhari Port」を開設
2023年1月大阪府大阪市に新拠点「Umekita Base」を開設
*有価証券報告書より抜粋して作成

2009年の創業からIoT技術を磨き、高齢者の見守りサービスなど介護関係と人の睡眠データの解析を行って事業拡大してきたようです。

ライフサイクルと健康に関する事業は他企業からの注目度も高く、東京ガスやヒューリックなどのインフラ、不動産関係との業務提携も行っており、シナジーが高い事業といえます。

エコナビスタの事業内容

見守りセンサー 検知

エコナビスタは「今と未来を見える化し 次世代の安心を創造する」を経営理念とし、AI技術を駆使して、人の睡眠や介護に貢献する製品の開発、提供を実施しています。

ライフリズムナビ事業を展開しており、商品群としては以下があります。

  • ライフリズムナビ+Dr.【SaaS製品】(安否確認、行動把握)
  • ライフリズムナビ+HOME

日本をはじめ周辺各国でも高齢化が進んでおり、健康寿命の増加が必要となる世の中では需要が高いサービスになりますね。

睡眠解析技術とセンサフュージョン技術による健康状態推移予測AI 、独自AIアルゴリズムの開発、実装でソリューション提供しています。

エコナビスタ 2023年10月期_第3四半期決算説明資料より抜粋

ライフリズムナビDr.の効果を示したのが上記図になりますが、定期巡視の手間が減り、人件費の削減に大きな効果が出ていることがわかります。

介護士の人出不足が叫ばれている現状ですが、このサービスの有用性は非常に高いものがありそうですね。

また、ライフリズムナビ事業で蓄積し続けているビッグデータから得られる知見や解析結果を基に、事業領域を限定しない価値創造型の事業として展開が見込まれています。

これが会社沿革にも示されていた他業種との業務提携につながっているのですね。

エコナビスタの特徴、強みとしては、次の3点が挙げられます。

  1. 睡眠ビッグデータの解析技術
  2. ライフリズムナビ事業での膨大な睡眠データ
  3. ハードウェア/ソフトウェアの一貫した開発メソッド

上記3点が強い差別化要素となり、他社よりも優れている点となりますね。

エコナビスタの業績推移

2018年10月期-2022年10月期の業績推移

エコナビスタ 2018年10月期-2022年10月期の業績推移

売上高・営業利益は急速に増加傾向にあります。

2022年10月期の売上高の成長率は70%と非常に高く、利益率も30%超えと非常に高水準になります。

2023年10月期の業績(第3四半期時点)

2023年10月期第三四半期の業績は以下の実績、予想になっています。

エコナビスタ 2023年10月期 第3四半期累計 業績概要
エコナビスタ 2023年10月期_第3四半期決算説明資料より抜粋

売上高の増加率としては、鈍化しそうな印象ですが、それでも高水準での成長性を継続しています。

今回の第三四半期決算発表時点では出ませんでしたが、既に通期予算の93%程度を達成しており、上方修正間近との見方が強いです。

エコナビスタ 四半期累計 業績推移
エコナビスタ 2023年10月期_第3四半期決算説明資料より抜粋

四半期での推移としては、2Qに偏重する傾向が過去からあるようですね。

ネットワーク工事売上が減ってしまっているのが少し気になりますが、トータルで見れば特に問題なく高利益率を維持していますね。

介護業界には政府からの後押しも予想されますので、人員不足を大きく解消できる可能性を秘めるライフリズムナビDr.は引き合いが加速しそうです。

決算発表資料には、ライフリズムナビDr.の利用施設数が順調に拡大していく(決算発表時点:19施設、今後1年間:50-60施設)との記載もありましたので、今後の売上高増加には期待がかかります。

2023年10月期の業績(第4四半期)

2023年10月期の業績は以下の実績になっています。

エコナビスタ 2023年10月期 業績概要サマリー
エコナビスタ 2023年10月期_決算説明資料より抜粋
エコナビスタ 2023年10月期 業績概要
エコナビスタ 2023年10月期_決算説明資料より抜粋
エコナビスタ 主要KPI 累積導入床数
エコナビスタ 2023年10月期_決算説明資料より抜粋

売上高は会社予想を若干上回りましたが、上方修正の発表はありませんでした。

堅調に導入数は推移しているようで、成長していることが伺えます。

一方で業績に対するサプライズなどはなく、少々物足りない印象です。

2023年にリリースされたポケモンスリープは管理人の周囲を含めて根強い人気があり、来期以降も睡眠ビッグデータ活用で、堅調な業績推移が予想されますね。

コラボや提携などすると、より人気化しそうな思惑が出そうですね。

IPO調達資金使途

今回のIPOでの調達資金の使途としては、人材確保費用、ハードウェア調達費用及び研究開発費(ハード・ソフト)等が挙げられています。

サービス拡大での保守人員なども必要になると思いますので、必要投資になりますね。

まとめ

睡眠 ライフサイクル リズム

今回はIPO銘柄エコナビスタについて調査してみました。

  • 介護、睡眠健康分野での製品、サービスを提供
  • 政府後押しもあり需要拡大
  • 成長のカギはライフリズムナビDr.の利用施設拡大と各社との提携

介護分野は今後の日本には必ず必要になりますので、需要面から人気化するのではないかと感じています。

一点、特筆すべき点はソニーが大株主にいることでしょうか。

大企業が早くから目を付けて健康分野などでのパートナーにする動きが見えますね。

次回決算後の値動きに注目です。

☆他にも多数のIPO銘柄の分析を実施していますのでこちらから確認ください。

☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介していますので、ご覧ください。

それではまた。

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