こんにちは。きんかぶるーむです。
2023年12月のIPO案件で96銘柄が東京証券取引所に上場を果たしました。
生成AIやDXが台頭し、既存のサービスも変化に迫られる部分が多々あります。
ニュースの面では、ジャニーズ社による性加害問題やビッグモーター社の不適切行為、ダイハツの検査不正など企業のコンプライアンスが問われる部分が多々ありましたね。
また2023年の日経平均は終値3万3464円で年間の上げ幅としては7369円となり、過去2番目の大きさとなったようです。
積極的な企業賃上げが開始され、日本全体のデフレ脱却が見えつつある中、投資金が日本市場に流入してきた1年でしたね。
この2023年に上場した銘柄の中で、特に人気だったのはどの銘柄なのでしょうか。
初値騰落率の目線からランキング形式で紹介していこうと思います。
それではどうぞ。
☆銘柄分析はこちらのIPOリストからご確認ください。
2023年IPO上場銘柄 市場毎の内訳
市場毎のIPO上場銘柄数は以下の通りです。
上場市場 | 銘柄数 |
札証 | 1 |
東G | 66 |
東P | 2 |
東S | 23 |
名証 | 4 |
Total | 96 |
グロース市場に加え、スタンダード市場の銘柄が大半を占めていますね。
成長株の上場が多かったことを示しています。
プライム市場に上場した2銘柄は、半導体関連での再上場となるKOKUSAI ELECTRIC、楽天グループに属し楽天モバイルの資金調達を主目的で上場した楽天銀行になります。
知名度も抜群な2銘柄でしたね!
2023年IPO銘柄の初値騰落率分布
銘柄毎の初値騰落率(公募価格対比での騰落率)は以下の分布になっています。
公募価格以上の銘柄が67銘柄、公募価格と同額が3銘柄、公募割れの銘柄が26銘柄となっており、公募割れは全体の27%で4銘柄に1つが公募割れという結果になりました。
今年は秋以降の銘柄で目ぼしい銘柄が少なく、人気も分散してしまった印象があります。
また、平均での初値騰落率は63.2%になります。
IPO銘柄当選での期待値は依然として高め傾向が続いているようですね。
☆IPOのオススメ証券口座についてはこちらで紹介しています!
2023年IPO銘柄の初値騰落率
2023年IPO銘柄の初値騰落率ランキングTop10のリストは次の通りです。
No. | 初値騰落率 | 企業名 | 証券コード | 上場日 | 上場市場 | 公募 | 初値 | 事業分野 |
1 | 429.5% | アイデミー | 5577 | 6月22日 | 東G | 1,050 | 5,560 | オンラインDX/AI |
2 | 348.1% | ジェノバ | 5570 | 4月18日 | 東G | 470 | 2,106 | 位置情報配信 |
3 | 293.7% | ispace | 9348 | 4月12日 | 東G | 254 | 1,000 | 月面開発 |
4 | 265.0% | テクノロジーズ | 5248 | 1月26日 | 東G | 1,000 | 3,650 | ITソリューション |
5 | 246.7% | AeroEdge | 7409 | 7月4日 | 東G | 1,690 | 5,860 | 航空機エンジン部品 |
6 | 226.5% | Fusic | 5256 | 3月31日 | 東G | 2,000 | 6,530 | システム開発 DX支援 |
7 | 221.3% | ABEJA | 5574 | 6月13日 | 東G | 1,550 | 4,980 | AI活用によるDX支援 |
8 | 216.2% | ブリッジコンサル ティンググループ | 9225 | 6月26日 | 東G | 1,300 | 4,110 | 公認会計士特化 プロシェアリング |
9 | 213.5% | ARアドバンスト テクノロジ | 5578 | 6月23日 | 東G | 1,260 | 3,950 | DX支援サービス ARI |
10 | 205.1% | キャスター | 9331 | 10月4日 | 東G | 760 | 2319 | テレワーカー支援 |
ランキングトップ10は全て東証グロース市場の上場銘柄が占めました。
騰落率トップはアイデミーでした。騰落率は429.5%で凄まじい上昇率でした。
ランキングトップ10は1月~6月の上場日が多く、市況との兼ね合い(好地合いかどうか)も影響していそうです。
また、ランキングトップ10の事業内容としては、DXやAI、デジタル関連、テレワーク支援の他、航空機エンジン部品や月面開発などの飛行、宇宙関連メーカーがランクインしています。
Fusicは事業内容として宇宙関連の一つでもあるので、人気化したと思われます。
スキルシェアなどのプロシェアリングサービスも働き方改革や副業解禁を受けて、台頭してきたサービスですね。
次年度も同じような傾向が続くのかどうか注目です。
まとめ
今回は2023年のIPO銘柄について、まとめてみました。
- 2023年は96銘柄が上場。公募価格以上の銘柄が67銘柄、公募価格と同額が3銘柄、公募割れの銘柄が26銘柄。
- 平均騰落率は63.2%
- AI、DX、スキルシェア、宇宙関連が台頭
次年度は2024年2月にSOLIZE(ソライズ、5871)というメーカーの開発・設計支援、3Dプリンター関連銘柄が上場することが決定しています。
2024年もどのような銘柄が上場して、人気化していくのか楽しみですね!
それではまた。
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